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    2025年12月9日 23時51分

    トールブラザーズ、決算受け下落 予想を下回る引き渡し戸数を嫌気=米国株個別

    (NY時間09:48)(日本時間23:48)
    トールブラザーズ<TOL> 132.53(-3.67 -2.69%)

     高級住宅建設のトールブラザーズ<TOL>が下落。前日引け後に8-10月期決算(第4四半期)を発表し、売上高は予想を上回ったものの、1株利益は予想を下回った。ガイダンスも公表し、予想を下回る引き渡し戸数を見込んでいることが嫌気されている模様。

     イヤーリーCFOは「われわれの顧客層は比較的富裕で、住宅取得能力の制約を受けにくいことから、ラグジュアリー事業の差別化が奏功している。一方、多くの市場で需要の軟化が見られる」と述べた。

     米経済が不安定な状況にある中、同社の顧客は株式市場への投資比率が高い傾向にある。S&P500が10月末に最高値を更新するなど堅調な株式相場が追い風となった。また、既存住宅の安い金利を手放してでも新築への買い替えを選ぶ買い手が増加。住宅ローン金利が四半期中に約7.0%から6.3%以下へ急低下したことも契約の後押しとなった。住宅建設各社は引き続き、顧客囲い込みのための金利補助などのインセンティブを積極活用している。

    (8-10月・第4四半期)
    ・1株利益:4.58ドル(予想:4.87ドル)
    ・売上高:34.2億ドル(予想:33.1億ドル)
    ・住宅粗利益率(調整後):27.1%(予想:27.0%)
    ・成約件数:2598戸(予想:2475戸)
    ・期末コミュニティ数:446(予想:443.69)
    ・住宅販売戸数:3443戸(予想:3361戸)
    ・受注残数:4647戸(予想:4605戸)
      受注残額:54.9億ドル

    (11-1月・第1四半期見通し)
    ・引き渡し戸数:1800~1900戸(予想:1877戸)
    ・住宅粗利益率(調整後):26.3%(予想:26.3%)
    ・期末コミュニティ数:445(予想:446.3)

    (26年度通期見通し)
    ・引き渡し戸数:1万0300~1万0700戸(予想:1万0843戸)
    ・住宅粗利益率(調整後):26.0%(予想:26.4%)
    ・期末コミュニティ数:480~490(予想:476.3)

    【企業概要】
     米国で高級住宅の設計・建設・販売に従事する。主に自社で開発した土地で、戸建住宅、集合住宅、マスタープラン、低・中・高層住宅を販売する。住宅ローン・保険・造園等のサービスも提供する。

    MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

    株探ニュース