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    2025年11月24日 21時37分

    ビットコインは反落 買戻しも勢いなし 22年以来の最悪の月 資金流出も過去最大級に

    *ビットコイン(ドル)(NY時間07:36)(日本時間21:36)
    86116.69(-1849.41 -2.10%) 高88109.00 安85651.88
    円建参考値 1350万3958円(-290006 -2.10%)

    *イーサ(ドル)
    2802.40(-38.86 -1.37%) 高2884.37 安2762.59
    円建参考値 43万9444円(-6094 -1.37%)

    *XRP(ドル)
    2.0616(-0.0170 -0.82%) 高2.1067 安2.0239
    円建参考値 323.28円(-2.67 -0.82%)

     きょうのビットコインは反落。先週は一時8万533ドルまで下落し、8万ドルの下値水準を試す動きが見られたものの、さすがにショートカバーも入っている模様。日曜日に買戻しが強まり、本日のアジア時間には8万8000ドル台まで回復していた。

     しかし、勢いはなく上値は依然重い印象で本日は戻り売りに押されている。強気材料に乏しく、自律反発の域は出ない。

     ビットコインは長引く売りに押され、2022年以来で最悪の月になる見通し。市場ではFRBの金融政策の行方が注目される中、今週は8万-9万ドルのレンジ取引が続くのではとの見方も出ている。

     ビットコインは10月の最高値から約30%下落し、永続先物の建玉も10月のピークから36%低い水準に低下している。ビットコインのファンドからの資金流出も激しく、米上場のビットコインETFから月間35億ドル超の資金流出が発生している。特に人気のブラックロックのIBITからは22億ドルが流出した。

     米大手銀の分析によると、ビットコインETFから10億ドル流出するごとに価格は約3.4%下落するとの試算も出ている。

     また、年初来高値を付けた主因がETFへの資金流入だったため、その反転は価格に大きく響いているとの指摘も出ている。155日未満の短期保有者の実現損失は1日当たり6.3億ドルと、2022年6月以来の大きさに達しており、10万6000-11万8000ドルの価格帯に多くの買い手のしこり玉があり、強い需要が出るか、長期間の調整が必要だという。

    MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

    株探ニュース