トランプ大統領は、医療費負担適正化法、いわゆるオバマケア（ＡＣＡ）の補助金延長法案を支持しないと述べた。この発言は、上院議員らがこの問題に関する採決を準備している最中に出されたもので、医療費に対処しようとする共和党の取り組みを複雑にしている。

　トランプ大統領は自身のＳＮＳへの投稿で、「自分が支持または承認する唯一の医療保険制度は、保険会社ではなく、国民に直接お金を送るものになる」と述べた。

　大統領は続けて議員たちに、他のことに時間とエネルギーを浪費しないよう促し、自身の提案が米国で素晴らしいヘルスケアを実現する唯一の方法であると位置づけた。

　大統領のコメントは、上院共和党議員らが、今年末に期限切れとなるオバマケアの税額控除延長に関する採決を行う準備を進めている中で出された。民主党は、数週間にわたる政府閉鎖の間、共和党にオバマケアの税額控除延長を強行させようと試みたが、スーン上院共和党院内総務から延長に関する採決を実施するとの確約を取り付けることしかできなかった。

　数百万人の米国人が保険料の潜在的な値上げに直面し、有権者の間で手頃な価格での医療が最重要課題となっている中、民主党はこの問題に注目している。

　共和党は現在、大統領に逆らって補助金を延長するか、それとも長らく議員を悩ませてきた医療費問題に対する別の解決策を見つけるかという、困難な選択に直面している。

　約２４００万人のＡＣＡ保険加入者が、平均１１４％医療保険料の急騰に直面している。さらに数百万人が、トランプ大統領の「大きくて美しい法案」に含まれる削減策が中間選挙直後に発動されると、メディケイドを失う見込み。

　トランプ大統領はホワイトハウスでの最初の任期以来、長きに渡りオバマケアの廃止を目指してきた。しかし、大統領自身の代替案は、多くの障害に直面している。

株探ニュース