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    2025年10月29日 22時43分

    ボーイング、決算受け下落 777Xの評価損計上で1株損益の赤字が予想以上に=米国株個別

    (NY時間09:40)(日本時間22:40)
    ボーイング<BA> 215.81(-7.53 -3.37%)

     ボーイング<BA>が下落。取引開始前に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、売上高は予想を上回ったものの、1株損益の赤字が予想以上に膨らんだ。新型旅客機「777X」に絡んで49億ドルの会計上の評価損を計上したことが影響。同型機のデビューを延期するとも発表した。

     航空機の引き渡し増加でキャッシュフローは改善しているものの、回復までには依然として長い道のりがあることを示す内容となった。フリーキャッシュフロー(FCF)は予想外の黒字となった。

     同社はこれまでに777X関連で累計約160億ドルの損失を計上しており、同機は厳しい規制審査の影響で当初計画から7年遅れとなっている。現在の計画では2027年に商業運航開始を予定。

     今回の追加損失は、就任から1年余りのオートバーグCEOが依然として多くの課題に直面していることを浮き彫りにしている。トランプ政権の支援を受け、航空機受注は堅調に増えているものの、体制の立て直しには時間を要しているようだ。

    (7-9月・第3四半期)
    ・コア1株損益:7.47ドルの赤字(予想:4.44ドルの赤字)
    ・売上高:232.7億ドル(予想:222.9億ドル)
      商用航空機:110.9億ドル 49%増(予想:105.6億ドル)
      防衛・宇宙・セキュリティ:69.0億ドル(予想:62.0億ドル)
      グローバルサービス:53.7億ドル(予想:52.0億ドル)
    ・商用航空機部門営業損益:53.5億ドルの赤字(予想:6.55億ドルの赤字)
    ・防衛・宇宙・セキュリティ部門営業損益:1.14億ドルの黒字(予想:1.30億ドル黒字)
    ・グローバルサービス部門営業損益:9.38億ドルの赤字(予想:9.30億ドルの赤字)
    ・FCF(調整後):2.38億ドル(予想:8.84億ドルの赤字)
    ・受注残:6356.9億ドル

    MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

    株探ニュース