2025年6月17日 21時47分
ダウ先物が反落 一部では慎重姿勢に転じる動きも 米小売売上高への反応は限定的=米国株
米株価指数先物(9月限)(NY時間08:35)(日本時間21:35)
ダウ先物 42666(-198.00 -0.46%)
S&P500 6064.25(-25.50 -0.42%)
ナスダック100先物 22072.00(-96.25 -0.43%)
米株価指数先物市場でダウ先物、S&P500、ナスダック100とも反落。先ほど5月の米小売売上高が発表され、予想以上の減少となったが、米株式市場の反応は限定的となっている。
中東情勢の緊張の高まりがインフレ懸念や米利下げへの不透明感を強め、一部では慎重姿勢に転じる動きが出ている。前日の米株式市場は、中東紛争が広範な戦争には発展しないとの期待から上昇したが、米大手銀は米国株に対する戦術的な強気姿勢を撤回。
地政学的リスクとは別に、市場自体にリスクが高まっており、調整に入る可能性が高いと指摘している。「今年はネガティブなニュースに対して押し目買いが報われてきたが、いまはリスクを引き下げるのが賢明だ」と指摘。「中東問題とは別に、すでに市場は調整の準備段階に入っていた」と述べている。
S&P500は4月安値から21%上昇しながらも、過去1カ月は6000近辺での揉み合いが続いており、恐怖指数(VIX)も20を上回る水準で推移している。リスク志向の勢いに陰りが見え始めているという。
その上で、目先は再び最高値を試す場面があっても、現状のバリュエーションからは上昇余地が小さく、逆に下落リスクの方が高いという。株価バリュエーションが再び高まっており、FRBも利下げへの慎重姿勢を崩していない。米株式市場は過去5営業日でほとんど動きがなく、先週の予想を下回ったインフレ指標に対しても反応が鈍い状況。
「現在の株価は今年の企業利益の予想に対して、株価収益率(PER)で23倍超で取引されている。そのような中、市場は何の確証もなく地政学リスクの解消をすでに織り込んでいる」と懸念を示している。
「夏に向けてのボラティリティ上昇に警戒しており、多くのアクティブ運用者が短期的な利益確保のために株を手放す可能性がある」とも警告した。
太陽光発電関連が時間外で下落。米上院共和党が風力・太陽光発電向けの税額控除を、他の電源よりも早く終了させる法案を発表した。新たな法案では、風力と太陽光への優遇措置は2028年に終了する一方、原子力、水力、地熱といった電源については2036年までの段階的な廃止に留まる。
宇宙ソリューションのレッドワイヤー<RDW>が時間外で大幅安。前日引け後に増資計画を発表した。1株16.75ドルで1550万株を発行。
遺伝子薬のバーブ・セラピューティクス<VERV>が時間外で急騰。イーライリリー<LLY>が同社を買収することで合意した。買収規模は最大で13億ドル。これにより、イーライリリーは心血管疾患分野のパイプラインを強化する。
公共事業インフラサービスのセンチュリ<CTRI>が時間外で下落。親会社のサウスウェスト・ガス<SWX>が保有株のうち975万株を売り出すと発表した。
(NY時間08:45)(日本時間21:45)時間外
レッドワイヤー<RDW> 16.95(-3.62 -17.60%)
バーブ<VERV> 11.07(+4.80 +76.56%)
センチュリ<CTRI> 20.82(-1.45 -6.51%)
サンラン<RUN> 6.00(-3.64 -37.76%)
エンフェーズ<ENPH> 36.25(-9.68 -21.08%)
ファースト・ソーラー<FSLR> 141.80(-33.45 -19.09%)
コンプリート・ソラリア<SPWR> 1.57(-0.37 -19.07%)
アップル<AAPL> 197.52(-0.90 -0.45%)
マイクロソフト<MSFT> 475.90(-3.24 -0.68%)
アマゾン<AMZN> 215.00(-1.10 -0.51%)
アルファベットC<GOOG> 176.99(-0.95 -0.53%)
アルファベットA<GOOGL> 175.74(-1.03 -0.58%)
テスラ<TSLA><TSLA> 326.86(-2.27 -0.69%)
メタ<META><META> 701.12(-1.00 -0.14%)
エヌビディア<NVDA> 145.11(+0.42 +0.29%)
AMD<AMD> 129.31(+2.92 +2.31%)
イーライリリー<LLY> 803.00(-4.58 -0.57%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース
ダウ先物 42666(-198.00 -0.46%)
S&P500 6064.25(-25.50 -0.42%)
ナスダック100先物 22072.00(-96.25 -0.43%)
米株価指数先物市場でダウ先物、S&P500、ナスダック100とも反落。先ほど5月の米小売売上高が発表され、予想以上の減少となったが、米株式市場の反応は限定的となっている。
中東情勢の緊張の高まりがインフレ懸念や米利下げへの不透明感を強め、一部では慎重姿勢に転じる動きが出ている。前日の米株式市場は、中東紛争が広範な戦争には発展しないとの期待から上昇したが、米大手銀は米国株に対する戦術的な強気姿勢を撤回。
地政学的リスクとは別に、市場自体にリスクが高まっており、調整に入る可能性が高いと指摘している。「今年はネガティブなニュースに対して押し目買いが報われてきたが、いまはリスクを引き下げるのが賢明だ」と指摘。「中東問題とは別に、すでに市場は調整の準備段階に入っていた」と述べている。
S&P500は4月安値から21%上昇しながらも、過去1カ月は6000近辺での揉み合いが続いており、恐怖指数(VIX)も20を上回る水準で推移している。リスク志向の勢いに陰りが見え始めているという。
その上で、目先は再び最高値を試す場面があっても、現状のバリュエーションからは上昇余地が小さく、逆に下落リスクの方が高いという。株価バリュエーションが再び高まっており、FRBも利下げへの慎重姿勢を崩していない。米株式市場は過去5営業日でほとんど動きがなく、先週の予想を下回ったインフレ指標に対しても反応が鈍い状況。
「現在の株価は今年の企業利益の予想に対して、株価収益率(PER)で23倍超で取引されている。そのような中、市場は何の確証もなく地政学リスクの解消をすでに織り込んでいる」と懸念を示している。
「夏に向けてのボラティリティ上昇に警戒しており、多くのアクティブ運用者が短期的な利益確保のために株を手放す可能性がある」とも警告した。
太陽光発電関連が時間外で下落。米上院共和党が風力・太陽光発電向けの税額控除を、他の電源よりも早く終了させる法案を発表した。新たな法案では、風力と太陽光への優遇措置は2028年に終了する一方、原子力、水力、地熱といった電源については2036年までの段階的な廃止に留まる。
宇宙ソリューションのレッドワイヤー<RDW>が時間外で大幅安。前日引け後に増資計画を発表した。1株16.75ドルで1550万株を発行。
遺伝子薬のバーブ・セラピューティクス<VERV>が時間外で急騰。イーライリリー<LLY>が同社を買収することで合意した。買収規模は最大で13億ドル。これにより、イーライリリーは心血管疾患分野のパイプラインを強化する。
公共事業インフラサービスのセンチュリ<CTRI>が時間外で下落。親会社のサウスウェスト・ガス<SWX>が保有株のうち975万株を売り出すと発表した。
(NY時間08:45)(日本時間21:45)時間外
レッドワイヤー<RDW> 16.95(-3.62 -17.60%)
バーブ<VERV> 11.07(+4.80 +76.56%)
センチュリ<CTRI> 20.82(-1.45 -6.51%)
サンラン<RUN> 6.00(-3.64 -37.76%)
エンフェーズ<ENPH> 36.25(-9.68 -21.08%)
ファースト・ソーラー<FSLR> 141.80(-33.45 -19.09%)
コンプリート・ソラリア<SPWR> 1.57(-0.37 -19.07%)
アップル<AAPL> 197.52(-0.90 -0.45%)
マイクロソフト<MSFT> 475.90(-3.24 -0.68%)
アマゾン<AMZN> 215.00(-1.10 -0.51%)
アルファベットC<GOOG> 176.99(-0.95 -0.53%)
アルファベットA<GOOGL> 175.74(-1.03 -0.58%)
テスラ<TSLA><TSLA> 326.86(-2.27 -0.69%)
メタ<META><META> 701.12(-1.00 -0.14%)
エヌビディア<NVDA> 145.11(+0.42 +0.29%)
AMD<AMD> 129.31(+2.92 +2.31%)
イーライリリー<LLY> 803.00(-4.58 -0.57%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース