ストラテジストは、最近見られたドル安はクロスボーダーな投資家の資金フローの表れのように見えると述べている。これらの資金フローは、米国の景気減速見通しと関係している可能性もあるが、同時に米国のリスク資産の回復とも整合するという。

　つまり、ドル建ての投資家が米国債から世界株式へと資金を回す。一方、そのことが米国のリスク資産も上昇させていると指摘。しかし、非ドル建ての投資家が米国市場を避けたままリスク資産を増やす場合は、ドル建て資産への資金還流は起こらない。その結果として、米国株は上昇してもドルは弱いままという状況が続くと説明している。

　同ストラテジストは、今年中にドルがユーロや円に対してさらに３ー５％下落する可能性があると見ているが、同時にボラティリティの上昇も予想しているとも付け加えた。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

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