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    2025年5月6日 6時00分

    フォード、決算受け時間外で下落 関税の影響で通期ガイダンス取り下げ 15億ドルの影響見込む=米国株個別

    (NY時間16:59)(日本時間05:59)時間外
    フォード<F> 9.90(-0.27 -2.66%)

     フォード<F>が時間外で下落。引け後に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益が予想外の黒字だったほか、売上高もフォード・ブルー、フォード・プロとも予想を上回った。好調な決算ではあったものの、株価は時間外で冴えない反応。

     関税の影響で通期ガイダンスを一旦取り下げた。自動車関税が利益を圧迫するとし、通商政策を巡る不透明感を背景に、業界では通期ガイダンスの取り下げが広がっている。同社は関税の影響により2025年のEBITが約15億ドル減少する見込みだであることを明らかにした。

     ハウスCFOは会見で「同社の関税の影響の総額は約25億ドルで、そのうち10億ドルは、部品が国境を越える際に課税を回避するため保税輸送を活用するなどの措置で相殺できる見込みだ」と説明した。なお、通期ガイダンスは第2四半期の決算発表時に最新情報を公表する予定。

     同社が予想する15億ドルの損失は、先週自動車メーカーに与えられた支援措置にもかかわらず発生する見込み。トランプ大統領は、自動車関税の対象となる輸入品に対し、鉄鋼やアルミニウムなど他の商品に課される追加関税の支払いを免除した。ホワイトハウスはまた、自動車部品に対する関税を2年間かけて段階的に導入し、企業が生産を米国に移す時間を確保する方針を示していた。

     ハウスCFOは「ホワイトハウスが先週発表した措置は本当に大きな前進だ」と述べた上で、貿易政策の先行きは依然不透明だとも指摘。また、メキシコから輸入する車両の米国産部品の割合について、税額控除を受けることができるかどうかを待っているとも述べた。

     ただ、同社の関税リスクは競合他社よりは低い。同社は米国で販売する自動車の80%を国内で生産している。GM<GM>は先週、通期の利益見通しを大幅に下方修正し、関税リスクが最大50億ドルに上ると述べていた。

    (1-3月・第1四半期)
    ・1株利益(調整後):0.14ドル(予想:-0.04ドル)
    ・売上高:407億ドル 4.9%減
      ・フォード・ブルー:210億ドル(予想:200.8億ドル)
      ・フォード・モデルe:12.0億ドル(予想:12.2億ドル)
      ・フォード・プロ:152億ドル (予想:146.3億ドル)
    ・EBIT(調整後):10億ドル (予想:3.08億ドル)
    ・EBITマージン(調整後):2.5%(予想:1.6%)

    (通期見通し)
    一旦取り下げ

    MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

    株探ニュース