2025年5月5日 22時48分
タイソンフーズが決算受け下落 牛肉事業が苦戦=米国株個別
(NY時間09:48)(日本時間22:48)
タイソンフーズ<TSN> 57.14(-3.65 -6.00%)
食肉加工のタイソンフーズ<TSN>が下落。取引開始前に1-3月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益は予想を上回ったものの、売上高は予想を下回った。鶏肉事業の販売は好調だったものの、牛肉事業が苦戦した。
同社は、深刻な牛肉の供給不足による利益への影響を緩和するため、鶏肉事業に大きく依存してきた。同社は、飼料として使用する穀物の価格低下と堅調な消費者需要の恩恵を受けている。また、低効率の工場閉鎖や、家きん(鶏肉類)への抗生物質の使用再開を含む、業績改善に向けた取り組みも進めている。
ただ同社は、鶏肉市場の最近の急拡大が既にピークを過ぎた可能性があると懸念されている。他のサプライヤーも生産拡大に向けた措置を講じており、競争激化の可能性も警戒されている。鶏の飼料の主要原料であるコーン価格は、昨年の低水準から回復。一方、中国による報復関税は、米経済の減速局面で米国の鶏肉輸出に打撃を与える可能性もある。
同社は第1四半期中に一部の項目を除いた牛肉部門で1.49億ドルの予想以上の損失を計上。同社最大の事業部門である牛肉部門が6四半期連続の赤字となった。
同社はまた、上半期のフリーキャッシュフロー(FCF)が前年比で減少したことも明らかにした。
(1-3月・第2四半期)
・1株利益(調整後):0.92ドル(予想:0.80ドル)
・売上高:130.7億ドル 横ばい(予想:131.2億ドル)
・販売量
牛肉:1.4%減(予想:2.9%減)
豚肉:3.8%減(予想:0.1%増)
鶏肉:3.0%増(予想:1.3%増)
加工食品:2.6%減(予想:0.3%増)
国際/その他:1.5%減(予想:2.1%増)
・営業利益(調整後):5.15億ドル (予想:4.63億ドル)
・平均価格:2.6%増(予想:0.2%増)
・牛肉:8.2%増(予想:1.9%増)
・豚肉:4.3%増(予想:0.4%減)
・鶏肉:1.1%減(予想:1.2%減)
・加工食品:2.3%増(予想:1.4%増)
・国際/その他:0.9%減(予想:1.5%減)
(通期見通し)
・営業利益(調整後):19~23億ドル
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース
タイソンフーズ<TSN> 57.14(-3.65 -6.00%)
食肉加工のタイソンフーズ<TSN>が下落。取引開始前に1-3月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益は予想を上回ったものの、売上高は予想を下回った。鶏肉事業の販売は好調だったものの、牛肉事業が苦戦した。
同社は、深刻な牛肉の供給不足による利益への影響を緩和するため、鶏肉事業に大きく依存してきた。同社は、飼料として使用する穀物の価格低下と堅調な消費者需要の恩恵を受けている。また、低効率の工場閉鎖や、家きん(鶏肉類)への抗生物質の使用再開を含む、業績改善に向けた取り組みも進めている。
ただ同社は、鶏肉市場の最近の急拡大が既にピークを過ぎた可能性があると懸念されている。他のサプライヤーも生産拡大に向けた措置を講じており、競争激化の可能性も警戒されている。鶏の飼料の主要原料であるコーン価格は、昨年の低水準から回復。一方、中国による報復関税は、米経済の減速局面で米国の鶏肉輸出に打撃を与える可能性もある。
同社は第1四半期中に一部の項目を除いた牛肉部門で1.49億ドルの予想以上の損失を計上。同社最大の事業部門である牛肉部門が6四半期連続の赤字となった。
同社はまた、上半期のフリーキャッシュフロー(FCF)が前年比で減少したことも明らかにした。
(1-3月・第2四半期)
・1株利益(調整後):0.92ドル(予想:0.80ドル)
・売上高:130.7億ドル 横ばい(予想:131.2億ドル)
・販売量
牛肉:1.4%減(予想:2.9%減)
豚肉:3.8%減(予想:0.1%増)
鶏肉:3.0%増(予想:1.3%増)
加工食品:2.6%減(予想:0.3%増)
国際/その他:1.5%減(予想:2.1%増)
・営業利益(調整後):5.15億ドル (予想:4.63億ドル)
・平均価格:2.6%増(予想:0.2%増)
・牛肉:8.2%増(予想:1.9%増)
・豚肉:4.3%増(予想:0.4%減)
・鶏肉:1.1%減(予想:1.2%減)
・加工食品:2.3%増(予想:1.4%増)
・国際/その他:0.9%減(予想:1.5%減)
(通期見通し)
・営業利益(調整後):19~23億ドル
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース