エコノミストはＦＲＢが来年０．７５％ポイント（３回）の利下げを実施する可能性が高いとの見方を示している。ＦＯＭＣ委員は今週のＦＯＭＣで発表した金利見通し（ドット・プロット）で２回の利下げを示唆していた。９月時点の４回から大きく下方修正。市場でも来年は２回との見方を中心に１回との見方も出ている。

　ただ、同エコノミストは、今後の緩和ペースが鈍化する可能性をＦＲＢが示唆したことは驚くべきことではなかったが、将来の利下げ幅が縮小されたように見えるその程度に市場は驚いたと分析している。

　ＦＲＢが示唆した利下げ回数の減少はトランプ次期米政権下で高関税が課される可能性があり、インフレ圧力が高まるとの予想が反映されているという。しかし、関税についてはなお未知数で、トランプ氏の政策が来年の就任後に明確になるまで、来年３回利下げとの予想を維持するとしている。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

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