きょうは９月の米小売売上高が発表され、広範囲で売上高が伸び、個人消費の堅調さが示された。１３分野のうち１０分野で増加。ペットショップなどを含むその他小売りが特に大きく伸び、衣料品や食料品の販売も堅調だった。一方、ガソリンスタンドは、ガソリン価格の下落を反映して減少。自動車販売は僅かな増加に留まった。小売売上高で唯一のサービス項目である飲食店の売上高も１％増え、ほぼ１年ぶりの大幅増となった。

　きょうの小売売上高を受けて７－９月期のＧＤＰも底堅さを示す可能性が高まっている。ＧＤＰの算出に使用される飲食店と自動車ディーラー、建設資材店、ガソリンスタンドを除いた、いわゆるコントロールグループの売上高は前月比０．７％増加し、３カ月ぶりの大幅な伸びを示した。３カ月間の年率では６．４％増と、２０２３年序盤以来の力強い伸びとなっている。

　エコノミストは「労働市場の急激な落ち込みがなければ、個人消費は引き続き緩やかな拡大が予想される」と述べている。今回の小売売上高を受けても、ＦＲＢの１１月ＦＯＭＣでの利下げ見方が覆ることはほぼないと思われ、米経済が大幅に下降している兆しもほとんど示されていない。市場のソフトランディング期待を改めて裏付けた指標であったという。

＊米小売売上高（9月）21:30
結果　0.4％
予想　0.3％　前回　0.1％（前月比）
結果　0.5％
予想　0.2％　前回　0.2％（0.1％から修正）（除自動車・前月比）
結果　0.7％
予想　0.3％　前回　0.3％（0.2％から修正）（除自動車/ガソリン・前月比）
結果　0.7％
予想　0.4％　前回　0.3％（コントロール・前月比）

株探ニュース