2024年8月27日 5時35分
ダウ平均は終値ベースの最高値更新 ＩＴ・ハイテク株は下落＝米国株概況
NY株式26日（NY時間16:24）（日本時間05:24）
ダウ平均 41240.52（+65.44 +0.16%）
S＆P500 5616.84（-17.77 -0.32%）
ナスダック 17725.77（-152.02 -0.85%）
CME日経平均先物 38020（大証終比：-20 -0.05%）
きょうのＮＹ株式市場でダウ平均は小幅高となり、終値ベースでの最高値を更新した。一方、ＩＴ・ハイテク株へは戻り売りが強まり、ナスダックは下落。今週のエヌビディア<NVDA>の決算を控えた調整との指摘も出ている。
先週までのＦＲＢの利下げを期待した動きも本日は一服していた。ただ、先週のパウエルＦＲＢ議長のジャクソンホールでの講演を受けて、市場は利下げ開始を改めて確信している。議長は「政策を調整する時が来た。方向性は明確であり、利下げのタイミングとペースは今後入手するデータ次第」と語った。想定通りの内容ではあったものの、米株式市場はポジティブな反応を示していた。
利下げペースについてのヒントはなかったが、一部からは「９月、１１月、１２月に０．２５％ポイントずつの利下げが行われるだろう。なぜなら、ＦＲＢは市場に対して、自分たちが遅れを取っていないことを知らしめたいと同時に、急激な利下げには踏み切らないという姿勢をアピールしたいと考えているからだ」とのコメントも聞かれた。短期金融市場では年内１％ポイントの利下げを織り込む動きもなお見られている。
米株式市場は８月初旬の急落を取り戻し、最高値を試す動きが出ている。今週はエヌビディア<NVDA>の決算が予定されているが、その反応次第では最高値突破の可能性もあるとの指摘も出ている。
「ウォール街はいまも利下げに安堵の息をついている。水曜日に予定されているエヌビディアの決算と、今週のＰＣＥデフレータのデータを待ち望んでいる」との声も出ており、本日は上げを一服させているものの、パウエル議長の講演を経て、強気なムードが広がっている。
エネルギー関連株が上昇。リビア東部政府がすべての石油生産と輸出を停止すると発表した。中銀総裁人事を巡る西部政府との対立が要因。また、引き続き中東情勢の緊迫化も原油相場を圧迫している。
太陽光発電のインバーターシステムを手掛けるソーラーエッジ<SEDG>が下落。取引開始前にランドＣＥＯの退任が発表され、発表直後は上昇していたものの、通常取引に入って売りが強まる展開。
がん治療検査を手掛けるガーダント・ヘルス<GH>が下落。先週末引け後に増資計画を当局に申請した。
ｅｌｆビューティー<ELF>が下落。同社株は７月中旬以降、軟調な値動きが続いているが、これについてアナリストが、同社のクレジットカードデータが僅かに減速したことが低迷の原因だと指摘。７－９月期（第２四半期）の売上高は、経営陣が示唆していた２０％増に対して、現時点では１８．９％増で推移しているという。
著名投資家のアイカーン氏率いるアイカーン・エンタープライゼズ<IEP>が大幅安。総額４億ドルを上限とする預託証券を公開市場で売却する契約をジェフリーズと締結した。ジェフリーズは代理人として、預託証券を随時発行および販売することができる。預託証券は同社のリミテッド・パートナーシップ（有限責任組合）の持分に相当する。
ＵＳＡトゥデイなどを発行する大手メディアのガネット<GCI>が大幅高。アポロ・グローバル<APO>の関連会社が管理するファンドとの間で、最大９億ドルの包括的債務借り換えに伴う資金提供の契約を締結した。
航空機内のブロードバンドサービスなどを提供するゴーゴー<GOGO>が上昇。ビジネス・ジェットを手掛けるカナダのスカイサービス・ビジネス航空との提携を発表した。
加工食品のツリーハウスフーズ<THS>が上昇。アナリストが自身の８月消費者調査でポジティブな兆候が見られたとし、同社の目標株価を従来の３７ドルから現行水準の４０ドルに引き上げた。投資判断は「中立」を維持。
ガーダントヘルス<GH> 26.74（-2.28 -7.86%）
ソーラーエッジ<SEDG> 26.13（-2.64 -9.18%）
ｅｌｆビューティー<ELF> 156.09（-14.86 -8.69%）
アイカーン・エンタープライゼズ<IEP> 14.07（-1.83 -11.49%）
ガネット<GCI> 5.73（+0.84 +17.18%）
トゥリーハウス<THS> 41.38（+1.02 +2.53%）
ゴーゴー<GOGO> 7.90（+0.19 +2.46%）
エクソンモービル<XOM> 118.81（+2.49 +2.14%）
シェブロン<CVX> 148.50（+0.88 +0.60%）
ＳＬＢ<SLB> 45.60（+0.48 +1.06%）
オキシデンタル<OXY> 57.37（+0.13 +0.23%）
マラソン・オイル<MRO> 28.60（+0.51 +1.82%）
ハリバートン<HAL> 31.87（+0.11 +0.35%）
アップル<AAPL> 227.18（+0.34 +0.15%）
マイクロソフト<MSFT> 413.49（-3.30 -0.79%）
アマゾン<AMZN> 175.50（-1.54 -0.87%）
アルファベットC<GOOG> 167.93（+0.50 +0.30%）
テスラ<TSLA> 213.21（-7.11 -3.23%）
メタ<META> 521.12（-6.88 -1.30%）
ＡＭＤ<AMD> 149.99（-4.99 -3.22%）
エヌビディア<NVDA> 126.46（-2.91 -2.25%）
イーライリリー<LLY> 950.53（-2.21 -0.23%）
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ダウ平均 41240.52（+65.44 +0.16%）
S＆P500 5616.84（-17.77 -0.32%）
ナスダック 17725.77（-152.02 -0.85%）
CME日経平均先物 38020（大証終比：-20 -0.05%）
きょうのＮＹ株式市場でダウ平均は小幅高となり、終値ベースでの最高値を更新した。一方、ＩＴ・ハイテク株へは戻り売りが強まり、ナスダックは下落。今週のエヌビディア<NVDA>の決算を控えた調整との指摘も出ている。
先週までのＦＲＢの利下げを期待した動きも本日は一服していた。ただ、先週のパウエルＦＲＢ議長のジャクソンホールでの講演を受けて、市場は利下げ開始を改めて確信している。議長は「政策を調整する時が来た。方向性は明確であり、利下げのタイミングとペースは今後入手するデータ次第」と語った。想定通りの内容ではあったものの、米株式市場はポジティブな反応を示していた。
利下げペースについてのヒントはなかったが、一部からは「９月、１１月、１２月に０．２５％ポイントずつの利下げが行われるだろう。なぜなら、ＦＲＢは市場に対して、自分たちが遅れを取っていないことを知らしめたいと同時に、急激な利下げには踏み切らないという姿勢をアピールしたいと考えているからだ」とのコメントも聞かれた。短期金融市場では年内１％ポイントの利下げを織り込む動きもなお見られている。
米株式市場は８月初旬の急落を取り戻し、最高値を試す動きが出ている。今週はエヌビディア<NVDA>の決算が予定されているが、その反応次第では最高値突破の可能性もあるとの指摘も出ている。
「ウォール街はいまも利下げに安堵の息をついている。水曜日に予定されているエヌビディアの決算と、今週のＰＣＥデフレータのデータを待ち望んでいる」との声も出ており、本日は上げを一服させているものの、パウエル議長の講演を経て、強気なムードが広がっている。
エネルギー関連株が上昇。リビア東部政府がすべての石油生産と輸出を停止すると発表した。中銀総裁人事を巡る西部政府との対立が要因。また、引き続き中東情勢の緊迫化も原油相場を圧迫している。
太陽光発電のインバーターシステムを手掛けるソーラーエッジ<SEDG>が下落。取引開始前にランドＣＥＯの退任が発表され、発表直後は上昇していたものの、通常取引に入って売りが強まる展開。
がん治療検査を手掛けるガーダント・ヘルス<GH>が下落。先週末引け後に増資計画を当局に申請した。
ｅｌｆビューティー<ELF>が下落。同社株は７月中旬以降、軟調な値動きが続いているが、これについてアナリストが、同社のクレジットカードデータが僅かに減速したことが低迷の原因だと指摘。７－９月期（第２四半期）の売上高は、経営陣が示唆していた２０％増に対して、現時点では１８．９％増で推移しているという。
著名投資家のアイカーン氏率いるアイカーン・エンタープライゼズ<IEP>が大幅安。総額４億ドルを上限とする預託証券を公開市場で売却する契約をジェフリーズと締結した。ジェフリーズは代理人として、預託証券を随時発行および販売することができる。預託証券は同社のリミテッド・パートナーシップ（有限責任組合）の持分に相当する。
ＵＳＡトゥデイなどを発行する大手メディアのガネット<GCI>が大幅高。アポロ・グローバル<APO>の関連会社が管理するファンドとの間で、最大９億ドルの包括的債務借り換えに伴う資金提供の契約を締結した。
航空機内のブロードバンドサービスなどを提供するゴーゴー<GOGO>が上昇。ビジネス・ジェットを手掛けるカナダのスカイサービス・ビジネス航空との提携を発表した。
加工食品のツリーハウスフーズ<THS>が上昇。アナリストが自身の８月消費者調査でポジティブな兆候が見られたとし、同社の目標株価を従来の３７ドルから現行水準の４０ドルに引き上げた。投資判断は「中立」を維持。
ガーダントヘルス<GH> 26.74（-2.28 -7.86%）
ソーラーエッジ<SEDG> 26.13（-2.64 -9.18%）
ｅｌｆビューティー<ELF> 156.09（-14.86 -8.69%）
アイカーン・エンタープライゼズ<IEP> 14.07（-1.83 -11.49%）
ガネット<GCI> 5.73（+0.84 +17.18%）
トゥリーハウス<THS> 41.38（+1.02 +2.53%）
ゴーゴー<GOGO> 7.90（+0.19 +2.46%）
エクソンモービル<XOM> 118.81（+2.49 +2.14%）
シェブロン<CVX> 148.50（+0.88 +0.60%）
ＳＬＢ<SLB> 45.60（+0.48 +1.06%）
オキシデンタル<OXY> 57.37（+0.13 +0.23%）
マラソン・オイル<MRO> 28.60（+0.51 +1.82%）
ハリバートン<HAL> 31.87（+0.11 +0.35%）
アップル<AAPL> 227.18（+0.34 +0.15%）
マイクロソフト<MSFT> 413.49（-3.30 -0.79%）
アマゾン<AMZN> 175.50（-1.54 -0.87%）
アルファベットC<GOOG> 167.93（+0.50 +0.30%）
テスラ<TSLA> 213.21（-7.11 -3.23%）
メタ<META> 521.12（-6.88 -1.30%）
ＡＭＤ<AMD> 149.99（-4.99 -3.22%）
エヌビディア<NVDA> 126.46（-2.91 -2.25%）
イーライリリー<LLY> 950.53（-2.21 -0.23%）
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美