日曜日にバイデン大統領が大統領選からの離脱を発表し、ハリス副大統領を支持する意向を示した。民主党内でもハリス氏の擁立で固まりつつあるようだ。そのような中で市場では、これまでトランプ候補が勝利する可能性が高いという想定に基づいて行われた、いわゆるトランプトレードが縮小する可能性があるとの指摘が聞かれる。

　ただ、ハリス副大統領が指名されたとしも、トランプ氏が優勢との見方も根強く、トランプトレードの推進力は若干弱まるだろうが、先は長いとの声も出ている。

　トランプ大統領が再度ホワイハウスに返り咲けば、財政支出が増え、関税が拡大し、インフレ上昇の可能性が高いとのシナリオに基づき、米国債のショート（利回り上昇）、仮想通貨のロング、小型株などの高リスクの株式と銀行株をロングといった取引が活発化していた。

　しかし、休み中の出来事が明らかにしたように、選挙結果が明らかになる４カ月前に仕掛けるトレードは、それが経済に与える意味合いは別として、成功する確率は極めて低いという。

出所：MINKABU PRESS