（NY時間15:38）（日本時間04:38）
チャールズ・シュワブ<SCHW>　67.72（-7.35　-9.78%）

　米金融機関のチャールズ・シュワブ<SCHW>が下落。取引開始前に４－６月期決算（第１四半期）を発表し、１株利益、経常収益とも予想範囲内となった。ただ、株価は冴えない反応。新規の純資産総額と新規口座数が減少したことが嫌気されている。

　また、ベッティンジャーＣＥＯがその後のアナリストとの会見で、利益を守るために事業を縮小せざるを得ないと警告した。今後は顧客の預金を保管する上でオフバランスシートの取り決めに一段と依存する計画だと述べた。カナダのトロント・ドミニオン銀のようなパートナーに頼ることで、われわれは資本をもっと効率的に活用できるようになるとも語った。

　「こうしたさまざまな行動によって、時間とともにここ近年よりもいくらか小規模な銀行になるはずだ。顧客のバンキングニーズに応じる能力を維持しつつ、資本集約度を低下させ、さらには銀行を所有することから生み出せる経済性を守る」とも述べている。

（４－６月・第２四半期）
・1株利益（調整後）：0.73ドル（予想：0.72ドル）
・経常収益：46.9億ドル（予想：46.9億ドル）
・預金：2524億ドル（予想：2570億ドル）
・新規純資産：742億ドル（予想：759億ドル）
・1日平均約定件数：549万件（予想：543万件）
・1取引あたり収益：2.25ドル（予想：2.23ドル）
・純金利収入：22.3億ドル（予想：22.3億ドル）

【企業概要】
　子会社を通じて米国内外の個人・機関投資家向けに、資産運用管理・証券仲介・銀行業務・保管・財務アドバイザリーサービスを提供する。株式・債券・先物などの仲介アカウント、投資信託、上場投資信託、パーソナルアドバイス、預金口座、第一抵当権付住宅用不動産担保ローン、信託などを手掛ける。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース