（NY時間10:05）（日本時間23:05）
アンダーアーマー<UAA>　6.83（+0.03　+0.37%）

　スポーツ用品のアンダーアーマー<UAA>が取引開始前に１－３月期決算（第４四半期）を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、１株利益は予想を上回った。ただ、株価は冴えない反応。通期の１株利益の見通しが予想を大きく下回ったことが嫌気されている。同社は北米市場での圧力に直面しており、第４四半期の北米の売上高は１０％減少した。

　同社の取締役会は再建計画を承認。リストラおよび関連費用として、計約７０００万―９０００万ドルを見込んでいる。同社は声明で「卸売チャネルの需要低下や事業全体の一貫性のない取り組みなど、様々な要因が重なっている。これを重要な局面と捉え、ブランドのプレミアムなポジショニングを構築するための積極的な決断を下していた」と述べた。

　一連の不祥事で２０１９年にＣＥＯを退いた創業者のプランク氏が４月にＣＥＯの座に返り咲き、同社は過渡期を迎えており、減収が続く中で事業の再活性化を図っている。

　ただ、株価は大幅安で始まったものの、売りが一巡すると買い戻されプラス圏に浮上している。同社は３月以降、軟調な動きが続いていたが、今回の決算でショートカバーや値ごろ感の押し目買いが出ているのかもしれない。

（１－３月・第４四半期）
・1株利益（調整後）：0.11ドル（予想：0.08ドル）
・売上高：13.3億ドル（予想：13.3億ドル）
　　アパレル：8.77億ドル（予想：8.45億ドル）
　　ライセンス：0.28億ドル（予想：0.24億ドル）
　　シューズ：3.38億ドル（予想：3.70億ドル）
　　　北米：7.72億ドル（予想：7.78億ドル）
　　　EMEA：2.84億ドル（予想：2.72億ドル）
　　　アジア・太平洋：2.27億ドル（予想：2.38億ドル）
　　　中南米：0.50億ドル（予想：0.47億ドル）
・在庫：9.58億ドル（予想：10.1億ドル）
・総拠点数：440（予想：定442）

（２５年度通期見通し）
・1株利益（調整後）：0.18～0.21ドル（予想：0.59ドル）
・粗利益率：+0.75～1.00％
・営業利益（調整後）：1.30～1.50億ドル

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース