2025年6月14日 1時26分
FRBは慎重姿勢を強める可能性 年内は1回の利下げに後退か
労働市場の弱さの兆しとインフレ指標の冷え込みを受け、一部からは早ければ7月にもFRBが利下げを再開すると声が出ている。しかし、米大手銀のストラテジストは、来週のFOMCで示されるシグナルはむしろ慎重姿勢をより強調したものになる可能性があると指摘している。
会見でパウエル議長は、二大責務の達成のために長期的なインフレ期待の安定が最重要であることを強調すると見ているという。また、関税によるインフレ圧力が従来の想定よりも強まるとFRBが考えるようになった場合、FOMC委員の金利見通し(ドット・プロット)も追加利下げにより慎重な方向に動く可能性があるという。
来週のドット・プロットでは年内の利下げ回数は1回に留まるとの予想が示されると見ているようだ。これは3月時点の2回から減少。
また、FRBがトランプ政権の政策による米経済への影響を明確に把握できるまでには数カ月を要し、9月までに政策金利の変更を検討する可能性は低いとの見方もエコノミストの中では多いようだ。
貿易、移民、財政に関する政策の影響を十分把握できるまで、少なくとも9月まではかかるとの見方が圧倒的に多く、少なくとも第4四半期まで明確にはならないとの予想も半数いるようだ。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース
会見でパウエル議長は、二大責務の達成のために長期的なインフレ期待の安定が最重要であることを強調すると見ているという。また、関税によるインフレ圧力が従来の想定よりも強まるとFRBが考えるようになった場合、FOMC委員の金利見通し(ドット・プロット)も追加利下げにより慎重な方向に動く可能性があるという。
来週のドット・プロットでは年内の利下げ回数は1回に留まるとの予想が示されると見ているようだ。これは3月時点の2回から減少。
また、FRBがトランプ政権の政策による米経済への影響を明確に把握できるまでには数カ月を要し、9月までに政策金利の変更を検討する可能性は低いとの見方もエコノミストの中では多いようだ。
貿易、移民、財政に関する政策の影響を十分把握できるまで、少なくとも9月まではかかるとの見方が圧倒的に多く、少なくとも第4四半期まで明確にはならないとの予想も半数いるようだ。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース