（NY時間14:26）（日本時間03:26）
ウォルマート<WMT>　107.43（+5.31　+5.19%）

　ウォルマート<WMT>が上昇。オープンＡＩとの提携を発表した。チャットＧＰＴ上で商品検索・購入が可能になるようＡＩ活用をさらに加速させる。今回の提携は同社によるＡＩ活用の取り組みをさらに一歩進める動きとなる。

　同社のＡＩ担当責任者のダンカー氏はインタビューで、「チャットＧＰＴ上で購入ボタンをクリックすることで、ウォルマートの商品を直接購入できるようになる」と説明した。対象商品には衣料品、エンターテインメント、加工食品、その他日用品など、ウォルマートおよびサムズ・クラブの品揃えが含まれるという。また、「この取り組みは顧客がいる場所で利便性を提供する機会だと考えている」と述べた。

　今回のチャットＧＰＴとの連携は生鮮食品は対象外となる。その理由について「生鮮品は多くの顧客が毎週ほぼ同じ商品を購入する傾向があるためだ」と説明している。新機能は今秋に正式リリースされる予定。

　近年、消費者はメール作成からレシピ検索まで、日常業務の多くでＡＩを活用するようになっている。その中で、ショッピングは新たなユースケースとして注目を集めており、人々はＡＩを通じて価格比較やレビュー確認を行うようになりつつある。

　こうした動きを受け、小売企業はリアルタイムで顧客の質問に答え、希望商品を探しやすくするＡＩツールの導入を進めている。オープンＡＩもすでにエッツィやショッピファイと提携し、チャットＧＰＴ上で加盟店の商品を購入できるようにしている。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース