ダウ平均は3日続落、午前はハイテク株の買いなどが支えも続かず＝米国株概況

　きょうのＮＹ株式市場でダウ平均は三日続落となった。小幅マイナス圏で始まったダウ平均は、すぐにプラス圏を回復も、午後に入って再びマイナス圏に沈んだ。午後もプラス圏浮上の場面が見られたが、売りが強まって週の取引を終えている。終値はダウ工業株３０種平均が１０６．５８ドル安の３万３９６３．８４ドル、ナスダック総合指数が１２．１８安の１万３２１１．８１、Ｓ＆Ｐ５００が９．９４安の４３２０．０６。

　米株式市場では今週のＦＯＭＣで追加利上げの可能性が示され、今後の利下げについても従来の市場期待よりも遅くなる見通しが示されたことによる金利上昇の影響が継続している。

　午前中はＧＡＦＡ関連を中心とした新興ＩＣＴ株の上昇などに支えられて、ナスダックを中心に買いが集まり、ダウ平均もプラス圏でしっかりとした動きを見せた。しかし、ＩＣＴ関連株に売りが出ると、全般に勢いを失くす展開となった。

　ダウ平均は８銘柄が上昇、２２銘柄が下落。上昇株も上昇率は抑えられている。ディズニー、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス、ダウインクなどが軟調。

　ＧＡＦＡ関連ではテスラが４%以上下げた他、アルファベットやＡＭＤなどが午前の上昇幅を失くした。メタ、エヌビディアは１%を超える上昇も、一時の高値からは売りが出ている。

　全米自動車労組によるストライキ拡大の懸念が見られた自動車関連では、交渉に進展が見られたフォードが１．８９％高、交渉が難航するＧＭが０．４％安となっている。

　その他では自社株買いの取締役会での承認が報じられた通信会社アンテリックスが１２．２６％高。決算での損失が示されたスコラスティックが１３．２２％安。

　Ｍ＆Ａがらみの進展で一昨日午前の上昇から、昨日にかけては売りがはいったウェスタンデジタルは昨日の下げ分を解消する動き。

フォード・モーター<F>　12.43（+0.23　+1.89%）
ゼネラル・モーターズ<GM>　32.58（-0.13　-0.40%）
ウエスタンデジタル<WDC>　45.14（+0.70　+1.58%）
アンテリックス<ATEX>　33.32（+3.64　+12.26%）
スコラスティック<SCHL>　33.80（-5.15　-13.22%）

アップル<AAPL>　174.79（+0.86　+0.49%）
マイクロソフト<MSFT>　317.01（-2.52　-0.79%）
アマゾン<AMZN>　129.12（-0.21　-0.16%）
アルファベットC<GOOG>　131.25（-0.11　-0.08%）
テスラ<TSLA>　244.88（-10.82　-4.23%）
メタ・プラットフォームズ<META>　299.08（+3.35　+1.13%）
ＡＭＤ<AMD>　96.20（+0.09　+0.09%）
エヌビディア<NVDA>　416.10（+5.93　+1.45%）
ユナイテッドヘルス<UNH>　506.10（+4.96　+0.99%}
ディズニー<DIS>　81.25（-1.48　-1.79%）　
ダウ・インク<DOW>　50.25（-0.75　-1.47%）
ウォルグリーン<WBA>　21.12（-0.33　-1.54%）　
インテル<INTC>　34.18（-0.47　-1.36%）



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