2025年3月4日 5時30分
前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―
■京成 <9009> 1,506.5円 (+73円、+5.1%)
京成電鉄 <9009> [東証P]が3日ぶり急反発。2月28日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を800万株(発行済み株数の1.62%)、または100億円としており、取得期間は3月3日から5月31日まで。機動的な資本政策の遂行及び資本効率の向上を通じて株主利益の向上を図ることが目的としており、東京証券取引所における自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)を含む市場買い付けにより取得する。
■ハピネット <7552> 4,950円 (+190円、+4.0%)
ハピネット <7552> [東証P]が大幅反発。3日、米パラマウント・グローバル <PARA> の子会社であるパラマウント・ピクチャーズ インターナショナルがビデオグラム化権を保有する全作品について、ハピネット子会社のハピネット・メディアマーケティングが、映像パッケージの制作及び販売を行う包括ライセンス契約を締結することで合意したと発表。収益貢献を期待した買いを誘ったようだ。映像パッケージの制作・販売は7月1日より開始する。あわせてワーナー・ブラザース・ディスカバリー <WBD> 傘下のワーナー ブラザース ジャパンがビデオグラム化権を持つ一部作品に関しても、ハピネット・メディアマーケティングが映像パッケージの制作及び販売を行う包括ライセンス契約を締結することで合意したと開示している。
■日リーテック <1938> 1,538円 (+56円、+3.8%)
日本リーテック <1938> [東証P]が3日ぶり大幅反発。2月28日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、光通信 <9435> [東証P]グループの光通信とその共同保有者による株式保有割合が5.01%と新たに5%を超えたことが判明しており、需給思惑から買われたようだ。保有目的は純投資で、報告義務発生日は2月20日としている。
■NSSOL <2327> 4,030円 (+115円、+2.9%)
日鉄ソリューションズ <2327> [東証P]が反発。2月28日の取引終了後、28年3月期を最終年度とする中期経営計画を発表しており、数値目標として営業利益600億円(25年3月期390億円予想)としたことから意欲的な中計と評価されたようだ。海外売上高を現状(120億円程度)の2倍以上に拡大させるとともに、リソース面でも開発・生産機能の再配置とデリバリー機能の強靱化を図るという。また、3カ年で合計1500億円程度の資金を投じ積極的なM&Aを実行するとしている。
■丸紅 <8002> 2,414円 (+66.5円、+2.8%)
丸紅 <8002> [東証P]が4日ぶり反発。前週末2月28日取引終了後、第一生命ホールディングス <8750> [東証P]と国内不動産事業を統合すると発表した。統合時期は7月1日の予定。丸紅の連結子会社である丸紅都市開発に丸紅、第一生命HD双方の不動産事業を集約し、丸紅都市開発を両社が折半出資する中間持ち株会社にするという。これが材料視されたようだ。第一生命HDも堅調に推移している。
■スタンレー <6923> 2,482.5円 (+60円、+2.5%)
スタンレー電気 <6923> [東証P]が反発。2月28日の取引終了後、自社株1550万株(発行済み株数の9.25%)を3月14日付で消却すると発表しており、好材料視された。なお、消却後の発行済み株数は1億5200万株となる。
■ITFOR <4743> 1,334円 (+30円、+2.3%)
アイティフォー <4743> [東証P]が3日続伸。3日午後0時30分ごろに、上限を18万株(発行済み株数の0.68%)、または2億8000万円とする自社株買いを実施すると発表したことが好感された。取得期間は3月5日から21日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行及び資本効率の向上を図るためとしている。
■ゼオン <4205> 1,505円 (+29.5円、+2.0%)
日本ゼオン <4205> [東証P]が3日続伸。前週末2月28日取引終了後、3月11日付で1426万1800株(発行済み株数の6.21%)の自社株を消却すると発表した。これが株価の下支え材料となったようだ。
■持田薬 <4534> 3,185円 (+55円、+1.8%)
持田製薬 <4534> [東証P]が反発。3日午後2時ごろに自社株108万株(発行済み株数の2.88%)を3月24日付で消却すると発表しており、好材料視された。なお、消却後の発行済み株数は3639万株となる。
■UACJ <5741> 5,290円 (+90円、+1.7%)
UACJ <5741> [東証P]が3日続伸。同社は3日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の革新的将来宇宙輸送システム研究開発プログラムの研究提案募集で、「WAAM(Wire Arc Additive Manufacturing:ワイヤー・アーク積層造形)向けSc(スカンジウム)入り高強度アルミニウム合金ワイヤーの研究開発」が課題解決型共同研究に採択されたと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。この研究は同社と、三菱重工業 <7011> [東証P]、富山住友電工(富山県射水市)の3社共同の取り組みが採択されたもの。ロケット向けのアルミニウム・スカンジウム合金は国内初の試みで、これまでのロケット向け高強度アルミ合金の研究が量産化に向け一歩前進したことになるという。
■トライト <9164> 364円 (+6円、+1.7%)
トライト <9164> [東証G]が4日ぶり反発。2月28日の取引終了後、医療福祉従事者向けに「生活応援サービス」の提供を開始したと発表しており、好材料視された。レオパレス21 <8848> [東証P]と協業し、医療福祉従事者向けにレオパレスが提供する全国の賃貸住宅への入居における特別プランを提供する。同社では医療福祉業界が抱える人手不足に起因する課題解決のため、転職や採用支援を行う人材サービス事業を展開しており、新たな取り組みとして新サービスを開始するとしている。
■シーイーシー <9692> 1,880円 (+28円、+1.5%)
シーイーシー <9692> [東証P]が3日続伸。2月28日の取引終了後、販売管理や生産管理などのシステム開発を主力とする情報システムサービス(大阪市北区)の全株式を4月1日付で取得し子会社化すると発表しており、好材料視された。システム開発事業の領域拡大や関西地区における体制強化を図るのが狙い。取得価額は非開示。なお、同件が業績に与える影響は軽微としている。
■カドカワ <9468> 3,509円 (+39円、+1.1%)
KADOKAWA <9468> [東証P]が6日ぶり反発。岩井コスモ証券は2月28日、同社株の目標株価を4000円から4100円に引き上げた。投資判断は「A」を継続した。第3四半期累計(24年4~12月)の業績は売上高が2065億8700万円(前年同期比10.5%増)、営業利益が158億3800万円(同18.8%増)となった。サイバー攻撃による損失や国内紙書籍市場が縮小した影響はあったが、増収増益を確保した。ゲームソフト「ELDEN RING(エルデンリング)」の追加ダウンロードコンテンツの効果をメインに、強力なラインアップとなったアニメが貢献。出版・IP創出事業では、電子書籍や海外紙書籍の伸長、遊技機向けライセンス収入などで紙書籍の落ち込みをカバーしている。25年3月期の同利益は163億円(前期比11.7%減)が計画されているが、同証券では200億円への上方修正を見込んでいる。更に、ソニーグループ <6758> [東証P]と資本業務提携を締結したことでIPを軸に海外活躍が進むことなどに期待している。
※3日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
京成電鉄 <9009> [東証P]が3日ぶり急反発。2月28日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を800万株(発行済み株数の1.62%)、または100億円としており、取得期間は3月3日から5月31日まで。機動的な資本政策の遂行及び資本効率の向上を通じて株主利益の向上を図ることが目的としており、東京証券取引所における自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)を含む市場買い付けにより取得する。
■ハピネット <7552> 4,950円 (+190円、+4.0%)
ハピネット <7552> [東証P]が大幅反発。3日、米パラマウント・グローバル <PARA> の子会社であるパラマウント・ピクチャーズ インターナショナルがビデオグラム化権を保有する全作品について、ハピネット子会社のハピネット・メディアマーケティングが、映像パッケージの制作及び販売を行う包括ライセンス契約を締結することで合意したと発表。収益貢献を期待した買いを誘ったようだ。映像パッケージの制作・販売は7月1日より開始する。あわせてワーナー・ブラザース・ディスカバリー <WBD> 傘下のワーナー ブラザース ジャパンがビデオグラム化権を持つ一部作品に関しても、ハピネット・メディアマーケティングが映像パッケージの制作及び販売を行う包括ライセンス契約を締結することで合意したと開示している。
■日リーテック <1938> 1,538円 (+56円、+3.8%)
日本リーテック <1938> [東証P]が3日ぶり大幅反発。2月28日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、光通信 <9435> [東証P]グループの光通信とその共同保有者による株式保有割合が5.01%と新たに5%を超えたことが判明しており、需給思惑から買われたようだ。保有目的は純投資で、報告義務発生日は2月20日としている。
■NSSOL <2327> 4,030円 (+115円、+2.9%)
日鉄ソリューションズ <2327> [東証P]が反発。2月28日の取引終了後、28年3月期を最終年度とする中期経営計画を発表しており、数値目標として営業利益600億円(25年3月期390億円予想)としたことから意欲的な中計と評価されたようだ。海外売上高を現状(120億円程度)の2倍以上に拡大させるとともに、リソース面でも開発・生産機能の再配置とデリバリー機能の強靱化を図るという。また、3カ年で合計1500億円程度の資金を投じ積極的なM&Aを実行するとしている。
■丸紅 <8002> 2,414円 (+66.5円、+2.8%)
丸紅 <8002> [東証P]が4日ぶり反発。前週末2月28日取引終了後、第一生命ホールディングス <8750> [東証P]と国内不動産事業を統合すると発表した。統合時期は7月1日の予定。丸紅の連結子会社である丸紅都市開発に丸紅、第一生命HD双方の不動産事業を集約し、丸紅都市開発を両社が折半出資する中間持ち株会社にするという。これが材料視されたようだ。第一生命HDも堅調に推移している。
■スタンレー <6923> 2,482.5円 (+60円、+2.5%)
スタンレー電気 <6923> [東証P]が反発。2月28日の取引終了後、自社株1550万株(発行済み株数の9.25%)を3月14日付で消却すると発表しており、好材料視された。なお、消却後の発行済み株数は1億5200万株となる。
■ITFOR <4743> 1,334円 (+30円、+2.3%)
アイティフォー <4743> [東証P]が3日続伸。3日午後0時30分ごろに、上限を18万株(発行済み株数の0.68%)、または2億8000万円とする自社株買いを実施すると発表したことが好感された。取得期間は3月5日から21日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行及び資本効率の向上を図るためとしている。
■ゼオン <4205> 1,505円 (+29.5円、+2.0%)
日本ゼオン <4205> [東証P]が3日続伸。前週末2月28日取引終了後、3月11日付で1426万1800株(発行済み株数の6.21%)の自社株を消却すると発表した。これが株価の下支え材料となったようだ。
■持田薬 <4534> 3,185円 (+55円、+1.8%)
持田製薬 <4534> [東証P]が反発。3日午後2時ごろに自社株108万株(発行済み株数の2.88%)を3月24日付で消却すると発表しており、好材料視された。なお、消却後の発行済み株数は3639万株となる。
■UACJ <5741> 5,290円 (+90円、+1.7%)
UACJ <5741> [東証P]が3日続伸。同社は3日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の革新的将来宇宙輸送システム研究開発プログラムの研究提案募集で、「WAAM(Wire Arc Additive Manufacturing:ワイヤー・アーク積層造形)向けSc(スカンジウム)入り高強度アルミニウム合金ワイヤーの研究開発」が課題解決型共同研究に採択されたと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。この研究は同社と、三菱重工業 <7011> [東証P]、富山住友電工(富山県射水市)の3社共同の取り組みが採択されたもの。ロケット向けのアルミニウム・スカンジウム合金は国内初の試みで、これまでのロケット向け高強度アルミ合金の研究が量産化に向け一歩前進したことになるという。
■トライト <9164> 364円 (+6円、+1.7%)
トライト <9164> [東証G]が4日ぶり反発。2月28日の取引終了後、医療福祉従事者向けに「生活応援サービス」の提供を開始したと発表しており、好材料視された。レオパレス21 <8848> [東証P]と協業し、医療福祉従事者向けにレオパレスが提供する全国の賃貸住宅への入居における特別プランを提供する。同社では医療福祉業界が抱える人手不足に起因する課題解決のため、転職や採用支援を行う人材サービス事業を展開しており、新たな取り組みとして新サービスを開始するとしている。
■シーイーシー <9692> 1,880円 (+28円、+1.5%)
シーイーシー <9692> [東証P]が3日続伸。2月28日の取引終了後、販売管理や生産管理などのシステム開発を主力とする情報システムサービス(大阪市北区)の全株式を4月1日付で取得し子会社化すると発表しており、好材料視された。システム開発事業の領域拡大や関西地区における体制強化を図るのが狙い。取得価額は非開示。なお、同件が業績に与える影響は軽微としている。
■カドカワ <9468> 3,509円 (+39円、+1.1%)
KADOKAWA <9468> [東証P]が6日ぶり反発。岩井コスモ証券は2月28日、同社株の目標株価を4000円から4100円に引き上げた。投資判断は「A」を継続した。第3四半期累計(24年4~12月)の業績は売上高が2065億8700万円(前年同期比10.5%増)、営業利益が158億3800万円(同18.8%増)となった。サイバー攻撃による損失や国内紙書籍市場が縮小した影響はあったが、増収増益を確保した。ゲームソフト「ELDEN RING(エルデンリング)」の追加ダウンロードコンテンツの効果をメインに、強力なラインアップとなったアニメが貢献。出版・IP創出事業では、電子書籍や海外紙書籍の伸長、遊技機向けライセンス収入などで紙書籍の落ち込みをカバーしている。25年3月期の同利益は163億円(前期比11.7%減)が計画されているが、同証券では200億円への上方修正を見込んでいる。更に、ソニーグループ <6758> [東証P]と資本業務提携を締結したことでIPを軸に海外活躍が進むことなどに期待している。
※3日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース