2023年7月18日 5時33分
ダウ平均は6日続伸 中国経済への懸念も今週の企業決算待ちの雰囲気も=米国株概況
NY株式17日(NY時間16:23)
ダウ平均 34585.35(+76.32 +0.22%)
S&P500 4522.79(+17.37 +0.39%)
ナスダック 14244.95(+131.25 +0.93%)
CME日経平均先物 32385(大証終比:+45 +0.14%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は6日続伸し、底堅い推移が続いている。アジア時間に発表された中国のGDPが予想を下回るなど、中国経済への懸念が伝わったものの、米株式市場は底堅い推移を続けた。
今週から企業決算が本格化して行く中、それに対する米株式市場の反応を待ちたい雰囲気のようだ。先週末の米大手銀の決算は好調な内容ではあったものの、米株式市場の反応はいまひとつだった。市場は第1四半期以上の減益決算になることを覚悟している。S&P500企業の利益は7%以上の減少が見込まれている模様。
マクロ環境では、先週の米消費者物価指数(CPI)を受けて、FRBは景気を後退させることなくインフレを抑制できるかもしれないとの期待が高まっている。来週のFOMCを前に今週はFOMC委員が発言を控えるブラックアウト期間に入っており、発言は出てこない。
市場は来週のFOMCでの利上げを確実視しているものの、9月以降については見方が分かれている。だた、9月FOMCまでに米雇用統計、米消費者物価指数(CPI)とも2回数字を確認できる。その結果を待ちたい雰囲気もあるようだ。
一部からは、「ゴルディロックス(適温相場)シナリオだ。確かに人々は物価に多少の痛みを感じている。しかし、雇用はある。ソフトランディングの見方がますます有利になり、完璧なディスインフレが市場を熱狂させている」といった声も聞かれる。
今週の決算は明日18日にバンカメ<BAC>やモルガン・スタンレー<MS>、19日にゴールドマン<GS>、テスラ<TSLA>、IBM<IBM>、ネットフリックス<NFLX>が予定されている。
AT&T<T>やベライゾン<VZ>といった通信キャリアが本日も下落。有毒な鉛に覆われたケーブル網を全米に残した問題が浮上しており、それに伴う財務リスクを市場がより適切に測定できるようになるまで、少なくとも数カ月、潜在的にはもっと長い間、同社株にとって圧迫要因であり続けるだろうの指摘がアナリストから出ていた。
マイクロソフト<MSFT>によるアクティビジョン<ATVI>の買収に大きな前進が見られている。英競争・市場庁(CMA)の差し止めの解除を巡る英裁判所の審理が本日開始したが、英裁判所は係争を停止したと伝わった。米国では先週、サンフランシスコ連邦地裁が米連邦取引委員会(FTC)による買収阻止を退ける判断を下した。FTCは同連邦高裁に上訴したが、FTCの請求を退ける判断が下されている。
フォード<F>が下落。ベストセラーのピックアップF-150の電気自動車(EV)バージョンを17%値下げすると発表した。
パラマウント・グローバル<PARA>が下落。トム・クルーズ主演の「ミッション・インポッシブル/死霊のはらわた」が米国とカナダでの週末興行収入が予想を下回った。
口コミサイトのイェルプ<YELP>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を従来の38ドルから47ドルに引き上げた。
アペリス・ファーマシューティカルズ<APLS>が大幅安。アナリストが、米国網膜専門医学会(ASRS)が報告した同社の眼科治療薬「シフォブレ」の使用による重度の炎症について、今後株価を圧迫する可能性が高いと述べている。
パラマウント<PARA> 15.36(-0.60 -3.76%)
フォード<F> 14.09(-0.89 -5.94%)
イェルプ<YELP> 42.02(+3.89 +10.20%)
AT&T<T> 13.53(-0.97 -6.69%)
アペリス・ファーマ<APLS> 52.46(-32.04 -37.92%)
アクティビジョン<ATVI> 93.21(+3.14 +3.49%)
ベライゾン<VZ> 31.46(-2.55 -7.50%)
アップル<AAPL> 193.99(+3.30 +1.73%)
マイクロソフト<MSFT> 345.73(+0.49 +0.14%)
アマゾン<AMZN> 133.56(-1.12 -0.83%)
アルファベットC<GOOG> 125.06(-0.64 -0.51%)
テスラ<TSLA> 290.38(+9.00 +3.20%)
メタ・プラットフォームズ<META> 310.62(+1.75 +0.57%)
AMD<AMD> 118.32(+2.38 +2.05%)
エヌビディア<NVDA> 464.61(+9.92 +2.18%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ダウ平均 34585.35(+76.32 +0.22%)
S&P500 4522.79(+17.37 +0.39%)
ナスダック 14244.95(+131.25 +0.93%)
CME日経平均先物 32385(大証終比:+45 +0.14%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は6日続伸し、底堅い推移が続いている。アジア時間に発表された中国のGDPが予想を下回るなど、中国経済への懸念が伝わったものの、米株式市場は底堅い推移を続けた。
今週から企業決算が本格化して行く中、それに対する米株式市場の反応を待ちたい雰囲気のようだ。先週末の米大手銀の決算は好調な内容ではあったものの、米株式市場の反応はいまひとつだった。市場は第1四半期以上の減益決算になることを覚悟している。S&P500企業の利益は7%以上の減少が見込まれている模様。
マクロ環境では、先週の米消費者物価指数(CPI)を受けて、FRBは景気を後退させることなくインフレを抑制できるかもしれないとの期待が高まっている。来週のFOMCを前に今週はFOMC委員が発言を控えるブラックアウト期間に入っており、発言は出てこない。
市場は来週のFOMCでの利上げを確実視しているものの、9月以降については見方が分かれている。だた、9月FOMCまでに米雇用統計、米消費者物価指数(CPI)とも2回数字を確認できる。その結果を待ちたい雰囲気もあるようだ。
一部からは、「ゴルディロックス(適温相場)シナリオだ。確かに人々は物価に多少の痛みを感じている。しかし、雇用はある。ソフトランディングの見方がますます有利になり、完璧なディスインフレが市場を熱狂させている」といった声も聞かれる。
今週の決算は明日18日にバンカメ<BAC>やモルガン・スタンレー<MS>、19日にゴールドマン<GS>、テスラ<TSLA>、IBM<IBM>、ネットフリックス<NFLX>が予定されている。
AT&T<T>やベライゾン<VZ>といった通信キャリアが本日も下落。有毒な鉛に覆われたケーブル網を全米に残した問題が浮上しており、それに伴う財務リスクを市場がより適切に測定できるようになるまで、少なくとも数カ月、潜在的にはもっと長い間、同社株にとって圧迫要因であり続けるだろうの指摘がアナリストから出ていた。
マイクロソフト<MSFT>によるアクティビジョン<ATVI>の買収に大きな前進が見られている。英競争・市場庁(CMA)の差し止めの解除を巡る英裁判所の審理が本日開始したが、英裁判所は係争を停止したと伝わった。米国では先週、サンフランシスコ連邦地裁が米連邦取引委員会(FTC)による買収阻止を退ける判断を下した。FTCは同連邦高裁に上訴したが、FTCの請求を退ける判断が下されている。
フォード<F>が下落。ベストセラーのピックアップF-150の電気自動車(EV)バージョンを17%値下げすると発表した。
パラマウント・グローバル<PARA>が下落。トム・クルーズ主演の「ミッション・インポッシブル/死霊のはらわた」が米国とカナダでの週末興行収入が予想を下回った。
口コミサイトのイェルプ<YELP>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を従来の38ドルから47ドルに引き上げた。
アペリス・ファーマシューティカルズ<APLS>が大幅安。アナリストが、米国網膜専門医学会(ASRS)が報告した同社の眼科治療薬「シフォブレ」の使用による重度の炎症について、今後株価を圧迫する可能性が高いと述べている。
パラマウント<PARA> 15.36(-0.60 -3.76%)
フォード<F> 14.09(-0.89 -5.94%)
イェルプ<YELP> 42.02(+3.89 +10.20%)
AT&T<T> 13.53(-0.97 -6.69%)
アペリス・ファーマ<APLS> 52.46(-32.04 -37.92%)
アクティビジョン<ATVI> 93.21(+3.14 +3.49%)
ベライゾン<VZ> 31.46(-2.55 -7.50%)
アップル<AAPL> 193.99(+3.30 +1.73%)
マイクロソフト<MSFT> 345.73(+0.49 +0.14%)
アマゾン<AMZN> 133.56(-1.12 -0.83%)
アルファベットC<GOOG> 125.06(-0.64 -0.51%)
テスラ<TSLA> 290.38(+9.00 +3.20%)
メタ・プラットフォームズ<META> 310.62(+1.75 +0.57%)
AMD<AMD> 118.32(+2.38 +2.05%)
エヌビディア<NVDA> 464.61(+9.92 +2.18%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美