リスク警戒などに午後は軟調地合い目立つ＝米国株後半

　ＮＹ時間の終盤に入ってダウ平均は下げ幅を広げている。小幅安で始まったダウ平均は、寄り付き直後にプラス圏を付ける場面も見られたが、その後は売りが優勢となった。中東情勢などをにらんだリスク警戒の動きが出ている。新興ハイテク株中心の買いが目立ち、一時１％を超える上昇を見せていたナスダックは、上げ幅を縮めているもののプラス圏での推移。

　前日比は、ダウ工業株３０種平均が４０３．３５ドル安の３万２３８０．９５ドル、ナスダック総合指数が３４．７２高の１万２６３０．３３。

　きょうのＮＹ株式市場でダウ平均は続落。この日発表の９月の米ＰＣＥデフレータは市場予想通りの伸びを示した。そのため市場の反応は限定的なものにとどまった。イスラエル軍がガザ侵攻に向けた動きを強めたことなどが売り材料となっており、リスKす警戒の動きが優勢となっている。

　ダウ採用銘柄では医薬品大手メルク、石油メジャーのシェブロン、グローバルネットワークセキュリティなどのベライゾン、金融大手ＪＰモルガン、ゴールドマンサックス、衛生用品のジョンソン・エンド・ジョンソン、Ｐ＆Ｇなどが下げている。

　ハイテク関連の上昇を受けてインテルが大幅高、３０銘柄中プラス圏は７銘柄のみで、１％以上の上昇はインテルのみという状況。

　新興ハイテクはしっかりも上げ幅を全般に縮めた。アマゾンが大幅高。メタ、ＡＭＤも２％を超える上昇。

　その他銘柄では決算が強く出たＵＧＧなどでしられるアウトドアシューズ、アパレルのデッカーズが２０％弱の上昇。決算が弱く出た太陽エネルギー機器のエンフェーズエナジーは１５％安。


エンフェーズ・エナジー<ENPH>　81.75（-14.44　-15.01%）
デッカーズ・アウトドア<DECK>　578.70（+94.12　+19.42%）
アマゾン<AMZN>　127.83（+8.26　+6.91%）
メタ・プラットフォームズ<META>　296.81（+8.46　+2.93%）
ＡＭＤ<AMD>　96.37（+2.70　+2.88%）
メルク<MRK>　102.59（-2.97　-2.81%）
マイクロソフト<MSFT>　 329.57（+1.68　+0.51%）
ベライゾン<VZ>　33.43（-1.04　-3.02%）
ナイキ<NKE>　98.01（-2.01　-2.01%）
トラベラーズ<TRV>　 160.38（-4.08　-2.48%）
シェブロン<CVX>　144.29（-10.46　-6.76%）　
ゴールドマン<GS>　 290.24（-6.75　-2.27%）
ウォルグリーン<WBA>　21.11（-0.60　-2.74%）　
インテル<INTC>　35.62（+3.10　+9.53%）
アムジェン<AMGN>　260.83（-8.88　-3.29%）
ＪＰモルガン<JPM>　135.58（-5.18　-3.68%）
Ｊ＆Ｊ<JNJ>　145.16（-3.84　-2.58%）

MINKABU PRESS