スポーツ用品のアンダーアーマー<UAA>が取引開始前に４－６月期決算（第１四半期）を発表し、１株利益が予想外の黒字だったほか、売上高も若干予想を上回った。投資家は同社の在庫に対する懸念を抱いているが、在庫は３８％増と予想以上に増えている。

　今年に入り、同社は過剰在庫の長期化により、回復は想定以上に時間がかかると警告していた。リンナーツＣＥＯは長期的に売上げを伸ばすために、婦人服、シューズ、スポーツに目を向けた複数年に渡る再建計画を打ち出しているが、現在はその初期段階にある。

　経営陣が新たな戦略に基づいて再編を行う中で同ＣＥＯは「今年は構築の年になる」と述べている。「国際事業と消費者直販事業の成長は、北米の小売りの厳しい環境を相殺した」とも語った。

　株価は横ばいでの推移となっている。

（４－６月・第１四半期）
・1株利益（調整後）：0.02ドル（予想：-0.03ドル）
・売上高：13.2億ドル（予想：13.0億ドル）
　　アパレル：8.25億ドル（予想：8.21億ドル）
　　ライセンス：0.25億ドル（予想：0.28億ドル）
　　シューズ：3.64億ドル（予想：3.71億ドル）
　　北米：8.27億ドル（予想：8.40億ドル）
　　EMEA：2.27億ドル（予想：2.19億ドル）
　　アジア・太平洋：2.02億ドル（予想：2.02億ドル）
　　中南米：0.56億ドル（予想：0.50億ドル）
・在庫：13.2億ドル（予想：12.7億ドル）

（通期見通し）
・1株利益（調整後）：0.47～0.51ドルに据え置き
・売上高：横ばいから若干の上昇
・粗利益率：+0.25～+0.75％に据え置き

（NY時間09:40）
アンダーアーマー<UAA>　7.72（変わらず）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美