スポーツ用品のアンダーアーマー<UAA>が下落。取引開始前に１－３月期決算（第４四半期）を発表し、１株利益、売上高とも予想を上回った。ただ、株価は冴えない反応。期末在庫が予想範囲内だったとはいえ、なお高水準で推移しているほか、通期のガイダンスも嫌気している模様。１株利益の見通しが予想を下回ったほか、売上高についても横ばいから若干の増加を見込み予想も下回っている。

　アナリストからは「同社の今年度のガイダンスの弱さはスポーツレジャーの強い勢いにもかかわらず、景気の不確実性が続いていることを示唆している」の指摘が出ている。また、「在庫の増加や値引きセールの増加は利益拡大を制限している」とも述べた。

（１－３月・第４四半期）
・1株利益（調整後）：0.18ドル（予想：0.15ドル）
・売上高：14.0億ドル（予想：13.6億ドル）
　　アパレル：8.89億ドル（予想：8.94億ドル）
　　ライセンス：0.26億ドル（予想：0.28億ドル）
　　シューズ：3.78億ドル（予想：3.67億ドル）
　　北米：8.62億ドル（予想：8.72億ドル）
　　EMEA：2.59億ドル（予想：2.63億ドル）
　　アジア・太平洋：2.25億ドル（予想：2.04億ドル）
　　中南米：0.42億ドル（予想：0.53億ドル）
・営業利益（調整後）：0.35億ドル（予想：0.41億ドル）
・在庫：11.9億ドル（予想：11.8億ドル）

（通期見通し）
・1株利益（調整後）：0.47～0.51ドル（予想：0.62ドル）
・売上高：0～若干増加（予想：+4％）
・粗利益率：+0.25～+0.75％
・営業利益：3.10～3.30億ドル

（NY時間14:36）
アンダーアーマー<UAA>　8.11（-0.55　-6.30%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美