2024年4月5日 5時21分
ダウ平均は大幅安 明日の米雇用統計前にリスク回避強まる=米国株概況
NY株式4日(NY時間16:20)(日本時間05:20)
ダウ平均 38596.98(-530.16 -1.35%)
S&P500 5147.21(-64.28 -1.23%)
ナスダック 16049.08(-228.38 -1.40%)
CME日経平均先物 39195(大証終比:-625 -1.60%)
きょうのNY株式市場はリスク回避の雰囲気が強まり、ダウ平均は大幅安。下げ幅は500ドルを超えた。前日も終盤に戻り売りが強まる場面が見られたが、本日も同様の動きが見られ、明日の米雇用統計を前に警戒感が高まっているようだ。前半は買い戻しが見られていたIT・ハイテク株も終盤に失速し、ナスダックも下げに転じた。
本日も複数のFOMC委員の発言が伝わっていたが、利下げに慎重な姿勢を強調し、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁は、インフレが進展しないようなら、年内は利下げが必要ない可能性にも言及していた。原油相場が一時87ドル台に急速に上昇したことも、先行きのインフレへの懸念を強めている。
一部からは「現時点でFRBが利下げを行う理由があるとは思えない。米経済は非常に好調で、まだインフレを打ち破っていない」との声も聞かれている。
明日の米雇用統計だが、今週発表の2月の米求人件数は、労働需要が高水準で安定しつつあることを示唆していた。毎週発表の新規失業保険申請件数も低水準での推移が続いている。それらから、非農業部門雇用者数(NFP)は再び上振れとなる可能性が高いとの見方もエコノミストからは出ているようだ。必ずしも一致しないが、前日のADP雇用統計も予想を上回っていた。
特に最近ではインフレ懸念から平均時給に注目が集まっているが、前年比4.1%への鈍化が見込まれている。労働力に対する過剰需要が減少し、労働者の退職に伴う離職率が低水準で推移していることもあり、賃金圧力は引き続き緩むと予想されているようだ。
ジーンズのリーバイ・ストラウス<LEVI>が大幅高。前日引け後に12-2月期決算(第1四半期)を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、1株利益は予想を上回った。特にガイダンスで通期の1株利益を上方修正したことが好感されている模様。
決済サービスのブロック<SQ>が下落。アナリストが投資判断を「売り」に引き下げ、目標株価を60ドルに設定した。前日終値から24%低い水準。
セキュリティのブラックベリー<BB>が上昇。前日引け後に12-2月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益が予想外の黒字となったほか、売上高も予想を上回った。粗利益率も予想を上回っている。
マーケティングのソフトウェアを手掛けるハブスポット<HUBS>が上昇。アルファベット<GOOG>が同社に買収を提案する可能性についてアドバイザーと協議していると伝わった。
レンタカーのハーツ・グローバル<HTZ>が下落。アナリストが投資判断を「売り」に引き下げ、目標株価を7ドルに引き下げた。
リーバイ・ストラウス<LEVI> 20.97(+2.31 +12.38%)
ハブスポット<HUBS> 657.85(+31.15 +4.97%)
ブラックベリー<BB> 2.88(+0.07 +2.49%)
ブロック<SQ> 74.73(-4.92 -6.18%)
ハーツ・グローバル<HTZ> 7.25(-0.38 -4.98%)
アップル<AAPL> 168.82(-0.83 -0.49%)
マイクロソフト<MSFT> 417.88(-2.57 -0.61%)
アマゾン<AMZN> 180.00(-2.41 -1.32%)
アルファベットC<GOOG> 151.94(-4.43 -2.83%)
テスラ<TSLA> 171.11(+2.73 +1.62%)
メタ<META> 510.92(+4.18 +0.82%)
AMD<AMD> 165.83(-14.94 -8.26%)
エヌビディア<NVDA> 859.05(-30.59 -3.44%)
イーライリリー<LLY> 768.08(-7.91 -1.02%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース
ダウ平均 38596.98(-530.16 -1.35%)
S&P500 5147.21(-64.28 -1.23%)
ナスダック 16049.08(-228.38 -1.40%)
CME日経平均先物 39195(大証終比:-625 -1.60%)
きょうのNY株式市場はリスク回避の雰囲気が強まり、ダウ平均は大幅安。下げ幅は500ドルを超えた。前日も終盤に戻り売りが強まる場面が見られたが、本日も同様の動きが見られ、明日の米雇用統計を前に警戒感が高まっているようだ。前半は買い戻しが見られていたIT・ハイテク株も終盤に失速し、ナスダックも下げに転じた。
本日も複数のFOMC委員の発言が伝わっていたが、利下げに慎重な姿勢を強調し、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁は、インフレが進展しないようなら、年内は利下げが必要ない可能性にも言及していた。原油相場が一時87ドル台に急速に上昇したことも、先行きのインフレへの懸念を強めている。
一部からは「現時点でFRBが利下げを行う理由があるとは思えない。米経済は非常に好調で、まだインフレを打ち破っていない」との声も聞かれている。
明日の米雇用統計だが、今週発表の2月の米求人件数は、労働需要が高水準で安定しつつあることを示唆していた。毎週発表の新規失業保険申請件数も低水準での推移が続いている。それらから、非農業部門雇用者数(NFP)は再び上振れとなる可能性が高いとの見方もエコノミストからは出ているようだ。必ずしも一致しないが、前日のADP雇用統計も予想を上回っていた。
特に最近ではインフレ懸念から平均時給に注目が集まっているが、前年比4.1%への鈍化が見込まれている。労働力に対する過剰需要が減少し、労働者の退職に伴う離職率が低水準で推移していることもあり、賃金圧力は引き続き緩むと予想されているようだ。
ジーンズのリーバイ・ストラウス<LEVI>が大幅高。前日引け後に12-2月期決算(第1四半期)を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、1株利益は予想を上回った。特にガイダンスで通期の1株利益を上方修正したことが好感されている模様。
決済サービスのブロック<SQ>が下落。アナリストが投資判断を「売り」に引き下げ、目標株価を60ドルに設定した。前日終値から24%低い水準。
セキュリティのブラックベリー<BB>が上昇。前日引け後に12-2月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益が予想外の黒字となったほか、売上高も予想を上回った。粗利益率も予想を上回っている。
マーケティングのソフトウェアを手掛けるハブスポット<HUBS>が上昇。アルファベット<GOOG>が同社に買収を提案する可能性についてアドバイザーと協議していると伝わった。
レンタカーのハーツ・グローバル<HTZ>が下落。アナリストが投資判断を「売り」に引き下げ、目標株価を7ドルに引き下げた。
リーバイ・ストラウス<LEVI> 20.97(+2.31 +12.38%)
ハブスポット<HUBS> 657.85(+31.15 +4.97%)
ブラックベリー<BB> 2.88(+0.07 +2.49%)
ブロック<SQ> 74.73(-4.92 -6.18%)
ハーツ・グローバル<HTZ> 7.25(-0.38 -4.98%)
アップル<AAPL> 168.82(-0.83 -0.49%)
マイクロソフト<MSFT> 417.88(-2.57 -0.61%)
アマゾン<AMZN> 180.00(-2.41 -1.32%)
アルファベットC<GOOG> 151.94(-4.43 -2.83%)
テスラ<TSLA> 171.11(+2.73 +1.62%)
メタ<META> 510.92(+4.18 +0.82%)
AMD<AMD> 165.83(-14.94 -8.26%)
エヌビディア<NVDA> 859.05(-30.59 -3.44%)
イーライリリー<LLY> 768.08(-7.91 -1.02%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース