2024年4月5日 2時09分
ダウ平均は反発 明日の米雇用統計を前にIT・ハイテク株が上げを主導=米国株前半
NY株式4日(NY時間13:07)(日本時間02:07)
ダウ平均 39305.40(+178.26 +0.46%)
ナスダック 16450.69(+173.23 +1.06%)
CME日経平均先物 39935(大証終比:+115 +0.29%)
きょうの米株式市場でダウ平均は反発。本日はIT・ハイテク株が上げを主導しており、ナスダックは大幅高となっている。取引開始前に発表になった米新規失業保険申請件数が大幅に悪化したことも買い戻しをサポートした模様。明日の米雇用統計を前に、今週の動きの調整が出ており、米株式市場は買い戻しが膨らんでいる。
このところの強い米経済指標で、FRBが高金利を長期化させるのではないかという懸念が、第2四半期の米株式市場の重荷となっている。パウエル議長はきのうの講演で、利下げには、インフレが2%目標に向かっていることを確認する必要があると述べていたほか、ボスティック・アトランタ連銀総裁は年内の利下げは1回で済むかもしれないとの考えを示していた。
市場は利下げ予想を調整しており、6月利下げの確率を先週の約70%から60%以下まで低下させている。「現時点でFRBが利下げを行う理由があるとは思えない。米経済は非常に好調で、まだインフレを打ち破っていない」との声も聞かれている。一方、「株式市場は強気ローテーションの兆しを見せている。つまり、昨年秋以来の株高の原動力となったIT・ハイテク株以外の成長株に物色の矛先を向け始めている」とも述べていた。
明日の米雇用統計だが、今週発表の2月の米求人件数は、労働需要が高水準で安定しつつあることを示唆していた。毎週発表の新規失業保険申請件数も低水準での推移が続いている。それらから、非農業部門雇用者数(NFP)は再び上振れとなる可能性が高いとの見方もエコノミストからは出ているようだ。必ずしも一致しないが、前日のADP雇用統計も予想を上回っていた。
特に最近ではインフレ懸念から平均時給に注目が集まっているが、前年比4.1%への鈍化が見込まれている。労働力に対する過剰需要が減少し、労働者の退職に伴う離職率が低水準で推移していることもあり、賃金圧力は引き続き緩むと予想されているようだ。
ジーンズのリーバイ・ストラウス<LEVI>が大幅高。前日引け後に12-2月期決算(第1四半期)を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、1株利益は予想を上回った。特にガイダンスで通期の1株利益を上方修正したことが好感されている模様。
決済サービスのブロック<SQ>が下落。アナリストが投資判断を「売り」に引き下げ、目標株価を60ドルに設定した。前日終値から24%低い水準。
セキュリティのブラックベリー<BB>が上昇。前日引け後に12-2月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益が予想外の黒字となったほか、売上高も予想を上回った。粗利益率も予想を上回っている。
マーケティングのソフトウェアを手掛けるハブスポット<HUBS>が上昇。アルファベット<GOOG>が同社に買収を提案する可能性についてアドバイザーと協議していると伝わった。
家具、装飾品など住宅関連商品のeコマースを手掛けるウェイフェア<W>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を80ドルに設定した。
レンタカーのハーツ・グローバル<HTZ>が下落。アナリストが投資判断を「売り」に引き下げ、目標株価を7ドルに引き下げた。
リーバイ・ストラウス<LEVI> 21.60(+2.94 +15.73%)
ハブスポット<HUBS> 673.40(+46.70 +7.45%)
ウェイフェア<W> 64.30(+1.89 +3.03%)
ブラックベリー<BB> 3.09(+0.28 +9.96%)
ブロック<SQ> 77.37(-2.28 -2.86%)
ハーツ・グローバル<HTZ> 7.33(-0.30 -3.93%)
アップル<AAPL> 171.50(+1.85 +1.09%)
マイクロソフト<MSFT> 427.69(+7.24 +1.72%)
アマゾン<AMZN> 184.59(+2.18 +1.19%)
アルファベットC<GOOG> 155.70(-0.68 -0.43%)
テスラ<TSLA> 176.03(+7.65 +4.54%)
メタ<META> 528.63(+21.89 +4.32%)
AMD<AMD> 176.65(-4.12 -2.28%)
エヌビディア<NVDA> 895.59(+5.95 +0.67%)
イーライリリー<LLY> 777.56(+1.57 +0.20%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース
ダウ平均 39305.40(+178.26 +0.46%)
ナスダック 16450.69(+173.23 +1.06%)
CME日経平均先物 39935(大証終比:+115 +0.29%)
きょうの米株式市場でダウ平均は反発。本日はIT・ハイテク株が上げを主導しており、ナスダックは大幅高となっている。取引開始前に発表になった米新規失業保険申請件数が大幅に悪化したことも買い戻しをサポートした模様。明日の米雇用統計を前に、今週の動きの調整が出ており、米株式市場は買い戻しが膨らんでいる。
このところの強い米経済指標で、FRBが高金利を長期化させるのではないかという懸念が、第2四半期の米株式市場の重荷となっている。パウエル議長はきのうの講演で、利下げには、インフレが2%目標に向かっていることを確認する必要があると述べていたほか、ボスティック・アトランタ連銀総裁は年内の利下げは1回で済むかもしれないとの考えを示していた。
市場は利下げ予想を調整しており、6月利下げの確率を先週の約70%から60%以下まで低下させている。「現時点でFRBが利下げを行う理由があるとは思えない。米経済は非常に好調で、まだインフレを打ち破っていない」との声も聞かれている。一方、「株式市場は強気ローテーションの兆しを見せている。つまり、昨年秋以来の株高の原動力となったIT・ハイテク株以外の成長株に物色の矛先を向け始めている」とも述べていた。
明日の米雇用統計だが、今週発表の2月の米求人件数は、労働需要が高水準で安定しつつあることを示唆していた。毎週発表の新規失業保険申請件数も低水準での推移が続いている。それらから、非農業部門雇用者数(NFP)は再び上振れとなる可能性が高いとの見方もエコノミストからは出ているようだ。必ずしも一致しないが、前日のADP雇用統計も予想を上回っていた。
特に最近ではインフレ懸念から平均時給に注目が集まっているが、前年比4.1%への鈍化が見込まれている。労働力に対する過剰需要が減少し、労働者の退職に伴う離職率が低水準で推移していることもあり、賃金圧力は引き続き緩むと予想されているようだ。
ジーンズのリーバイ・ストラウス<LEVI>が大幅高。前日引け後に12-2月期決算(第1四半期)を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、1株利益は予想を上回った。特にガイダンスで通期の1株利益を上方修正したことが好感されている模様。
決済サービスのブロック<SQ>が下落。アナリストが投資判断を「売り」に引き下げ、目標株価を60ドルに設定した。前日終値から24%低い水準。
セキュリティのブラックベリー<BB>が上昇。前日引け後に12-2月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益が予想外の黒字となったほか、売上高も予想を上回った。粗利益率も予想を上回っている。
マーケティングのソフトウェアを手掛けるハブスポット<HUBS>が上昇。アルファベット<GOOG>が同社に買収を提案する可能性についてアドバイザーと協議していると伝わった。
家具、装飾品など住宅関連商品のeコマースを手掛けるウェイフェア<W>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を80ドルに設定した。
レンタカーのハーツ・グローバル<HTZ>が下落。アナリストが投資判断を「売り」に引き下げ、目標株価を7ドルに引き下げた。
リーバイ・ストラウス<LEVI> 21.60(+2.94 +15.73%)
ハブスポット<HUBS> 673.40(+46.70 +7.45%)
ウェイフェア<W> 64.30(+1.89 +3.03%)
ブラックベリー<BB> 3.09(+0.28 +9.96%)
ブロック<SQ> 77.37(-2.28 -2.86%)
ハーツ・グローバル<HTZ> 7.33(-0.30 -3.93%)
アップル<AAPL> 171.50(+1.85 +1.09%)
マイクロソフト<MSFT> 427.69(+7.24 +1.72%)
アマゾン<AMZN> 184.59(+2.18 +1.19%)
アルファベットC<GOOG> 155.70(-0.68 -0.43%)
テスラ<TSLA> 176.03(+7.65 +4.54%)
メタ<META> 528.63(+21.89 +4.32%)
AMD<AMD> 176.65(-4.12 -2.28%)
エヌビディア<NVDA> 895.59(+5.95 +0.67%)
イーライリリー<LLY> 777.56(+1.57 +0.20%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース