損保のトラベラーズ<TRV>が上昇しており、ダウ平均をサポートしている。取引開始前に４－６月期決算（第２四半期）を発表し、１株利益は異常災害損失が予想以上に膨らんだことから、予想を大きく下回ったものの、正味保険料収入が予想を上回るなど、堅調な業績を示した。保険会社の収益力を示すコンバインド・レシオも予想より低下していた。低い数値ほど良好な状態を示す。

　シュニッツァーＣＥＯは「第２四半期は堅調な基礎的収益と投資収益、および前年度の支払準備金の純増額を計上したが、業界全体の歴史的な水準の異常災害に伴う損失によって相殺されてしまった。ただ、約１５億ドルの異常災害損害にもかかわらず、コア利益で黒字を確保できたことは、われわれのフランチャイズの強さと、基本的なビジネスモデルの回復力を反映している」と述べた。

（４－６月・第２四半期）
・コア1株利益：0.06ドル（予想：2.08ドル）
・経常収益：101.0億ドル（予想：101.4億ドル）
・正味保険料収入：103.2億ドル（予想：100.6億ドル）
・投資収益：7.12億ドル（予想：6.95億ドル）
・異常災害損失：14.8億ドル（予想：8.76億ドル）
・コンバインド・レシオ：91.1％（予想：92.0％）

（NY時間10:35）
トラベラーズ<TRV>　175.48（+4.92　+2.88%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美