2025年9月4日 23時27分
ティー・ロウが上昇 ゴールドマンが同社に最大10億ドルを出資=米国株個別
(NY時間10:23)(日本時間23:23)
ティー・ロウ<TROW> 111.29(+5.92 +5.61%)
ティー・ロウ・プライス<TROW>が上昇。取引開始前にゴールドマン<GS>が同社に最大10億ドルを出資し、個人投資家向けに未公開市場の商品販売で提携すると発表した。退職に備え資産形成を目指す貯蓄者や富裕層の投資家向けの幅広い投資商品で協業していくという。
ゴールドマンは公開市場での一連の購入で同社株を最大3.5%を取得する意向。これによりゴールドマンは同社の上位5位以内の大株主になる見込み。なお、ゴールドマンが外部の資産運用会社に出資するのは今回が初めてとなる。
大手金融機関は米国の富裕層や確定拠出型年金401kプラン加入者に対し、未公開株やプライベートクレジット、インフラ戦略への投資を売り込んでいる。
ティー・ロウのシャープスCEOは「出資は長期的な関係を示すもので、両社の方向性を一致させる意味でも、われわれの経営陣および取締役会にとって重要だった」と語った。
資産運用業界は重要な転換点を迎えている。従来型の運用会社は、これまで大手プライベートエクイティー投資会社が支配してきたオルタナティブ資産の分野に進出しようとしている。一方、プライベート市場の大手は機関投資家からの資金調達が減速する中、小口の個人投資家層を取り込むために、伝統的運用会社の営業力や顧客基盤を活用したい考え。
ティー・ロウ・プライスは、株式と債券市場が急落した2022年以降、業績が低迷。運用成績悪化により顧客が株式および債券ファンドから大量の資金を引き揚げ、株価は21年のピークから50%以上下落している。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース
ティー・ロウ<TROW> 111.29(+5.92 +5.61%)
ティー・ロウ・プライス<TROW>が上昇。取引開始前にゴールドマン<GS>が同社に最大10億ドルを出資し、個人投資家向けに未公開市場の商品販売で提携すると発表した。退職に備え資産形成を目指す貯蓄者や富裕層の投資家向けの幅広い投資商品で協業していくという。
ゴールドマンは公開市場での一連の購入で同社株を最大3.5%を取得する意向。これによりゴールドマンは同社の上位5位以内の大株主になる見込み。なお、ゴールドマンが外部の資産運用会社に出資するのは今回が初めてとなる。
大手金融機関は米国の富裕層や確定拠出型年金401kプラン加入者に対し、未公開株やプライベートクレジット、インフラ戦略への投資を売り込んでいる。
ティー・ロウのシャープスCEOは「出資は長期的な関係を示すもので、両社の方向性を一致させる意味でも、われわれの経営陣および取締役会にとって重要だった」と語った。
資産運用業界は重要な転換点を迎えている。従来型の運用会社は、これまで大手プライベートエクイティー投資会社が支配してきたオルタナティブ資産の分野に進出しようとしている。一方、プライベート市場の大手は機関投資家からの資金調達が減速する中、小口の個人投資家層を取り込むために、伝統的運用会社の営業力や顧客基盤を活用したい考え。
ティー・ロウ・プライスは、株式と債券市場が急落した2022年以降、業績が低迷。運用成績悪化により顧客が株式および債券ファンドから大量の資金を引き揚げ、株価は21年のピークから50%以上下落している。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース