2025年10月22日 23時20分
ターンズが下落 肥満治療候補薬の臨床試験が目標達成せず=米国株個別
(NY時間10:16)(日本時間23:16)
ターンズ・ファーマ<TERN> 7.76(-0.36 -4.43%)
ターンズ・ファーマ<TERN>が下落。同社が開発中の肥満治療候補薬の臨床試験で薬剤関連の副作用が発生し、開発継続の基準を満たさなかった。
同薬「TERN-601」は経口投与型のGLP-1受容体作動薬で、肥満患者を対象とした12週間のトップライン結果で目標基準を達成できなかった。
治療終了後の追跡期間中、3人の参加者に無症候性で可逆的なグレード3の肝酵素上昇が見られ、そのうち2件が薬剤に関連すると判断された。この結果を受けて、同社は同剤の開発を中止し、他の代謝関連資産への投資も行わない方針を示した。
試験結果では、プラセボ調整後の最大体重減少率は4.6%に留まり、副作用による治療中止率は12%だった。
アナリストは「同社がTERN-601の開発を進めないのは驚くことではない。今回の終了により、投資家の関心はTERN-701に再び焦点が当たるだろう。第4四半期に予定されている第1フェーズの臨床試験『カーディナル』の結果が重要なカタリストになると見ている」と述べている
【企業概要】
腫瘍や肥満症などの重篤な疾患に対処するための低分子製品候補を開発する臨床段階のバイオ医薬品会社。骨髄で発生し、白血病細胞の増殖につながるがんの一種(CML)の治療薬、肥満症の治療薬として1日1回経口投与する低分子GLP-1受容体作動薬などの臨床試験を進める。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース
ターンズ・ファーマ<TERN> 7.76(-0.36 -4.43%)
ターンズ・ファーマ<TERN>が下落。同社が開発中の肥満治療候補薬の臨床試験で薬剤関連の副作用が発生し、開発継続の基準を満たさなかった。
同薬「TERN-601」は経口投与型のGLP-1受容体作動薬で、肥満患者を対象とした12週間のトップライン結果で目標基準を達成できなかった。
治療終了後の追跡期間中、3人の参加者に無症候性で可逆的なグレード3の肝酵素上昇が見られ、そのうち2件が薬剤に関連すると判断された。この結果を受けて、同社は同剤の開発を中止し、他の代謝関連資産への投資も行わない方針を示した。
試験結果では、プラセボ調整後の最大体重減少率は4.6%に留まり、副作用による治療中止率は12%だった。
アナリストは「同社がTERN-601の開発を進めないのは驚くことではない。今回の終了により、投資家の関心はTERN-701に再び焦点が当たるだろう。第4四半期に予定されている第1フェーズの臨床試験『カーディナル』の結果が重要なカタリストになると見ている」と述べている
【企業概要】
腫瘍や肥満症などの重篤な疾患に対処するための低分子製品候補を開発する臨床段階のバイオ医薬品会社。骨髄で発生し、白血病細胞の増殖につながるがんの一種(CML)の治療薬、肥満症の治療薬として1日1回経口投与する低分子GLP-1受容体作動薬などの臨床試験を進める。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース