2024年4月25日 8時08分
株価指数先物【寄り前】 3万8000円を中心とした押し目狙いのロング対応に
大阪6月限ナイトセッション
日経225先物 38060 -380 (-0.98%)
TOPIX先物 2696.0 -14.0 (-0.51%)
シカゴ日経平均先物 38185 -255
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
24日の米国市場は、NYダウが下落した一方で、 S&P500、ナスダックは上昇。朝方発表された3月の米耐久財受注は前月比+2.6%と予想の範囲内だったが、2月は+1.3%から+0.7%へ下方修正され、前月から伸びが加速する形となった。インフレへの警戒が根強いなか、米長期金利が4.6%台後半に上昇したことが、相場の重荷となった。また、メタ・プラットフォームズ<META>の決算を見極めたいとするムードもあった。S&P500業種別指数は自動車・同部品、食品・飲料・タバコ、テクノロジー・ハード・機器が上昇した半面、運輸、小売、半導体・同製造装置が下落。
シカゴ日経平均先物(6月限)清算値は、大阪比255円安の3万8185円だった。日経225先物(6月限)のナイトセッションは日中比40円安の3万8400円で始まり、寄り付きを高値にショート優勢となり、3万8200円~3万8300円辺りでの保ち合いを継続。米国市場の取引開始後にレンジを下放れると、一時3万7990円まで売られる場面も見られた。中盤以降はやや買い戻され、3万8070円から3万8220円辺りのレンジで推移し、3万8060円でナイトセッションの取引を終えた。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まりそうだ。日経225先物は一時3万8000円を下回る場面も見られたが、3万7960円辺りで推移する75日移動平均線が支持線として機能する形だった。ボリンジャーバンドの-1σ(3万8180円)はキープできなかったが、75日線近辺で底堅さをみせてくるかが注目され、同水準での押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。
メタが取引終了後に発表した2024年1-3月期決算は、売上高、1株利益が市場予想を上回った。しかし、4-6月期の売上高見通しが予想を下回ったことが嫌気され、時間外取引では15%超の下落で推移している。また、IBM<IBM>も1-3月期は予想を上回ったが、時間外では9%近く下落しており、25日に決算を控えるアルファベット<GOOG>やマイクロソフト<MSFT>の結果を見極めたいところだろう。
また、米国では25日発表の1-3月期の実質国内総生産(GDP)や26日発表の3月の個人消費支出(PCE)物価指数の発表を控えていることもあり、積極的な売買は手控えられ、スキャルピング中心のトレードになりそうだ。
日経225先物は、オプション権利行使価格の3万8000円を中心とした上下の権利行使価格3万7500円から3万8500円のレンジを想定する。概ね前日のレンジ内での推移であり、75日線を上回って推移するようだと、ややロング優勢に向かいやすいだろう。一方で、75日線を割り込んでくると、前日の安値(3万7530円:ナイトセッションを含む)水準が意識され、短期的にショートが膨らみそうである。
23日のVIX指数は15.97(前日は15.69)に上昇した。前日までの低下で25日線が位置する15.42に接近してきたことで、いったんは下げ止まりが意識されやすい水準だろう。週末のPCE物価指数の結果を受けてトレンドが出やすいタイミングにきており、同線からの切り返しにより、再びリスク回避姿勢を強める可能性はありそうだ。
なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.18倍(前日は14.09倍)に上昇し、一時14.21倍まで上げる場面もあった。日経平均型優位の展開のなか、14.17倍辺りに位置する200日線を上回ってきたが、メタやIBMの時間外での弱い値動きもあり、NTショートに傾きそうである。まずは200日線を上回っての推移が継続するか見極めが必要である。
株探ニュース
日経225先物 38060 -380 (-0.98%)
TOPIX先物 2696.0 -14.0 (-0.51%)
シカゴ日経平均先物 38185 -255
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
24日の米国市場は、NYダウが下落した一方で、 S&P500、ナスダックは上昇。朝方発表された3月の米耐久財受注は前月比+2.6%と予想の範囲内だったが、2月は+1.3%から+0.7%へ下方修正され、前月から伸びが加速する形となった。インフレへの警戒が根強いなか、米長期金利が4.6%台後半に上昇したことが、相場の重荷となった。また、メタ・プラットフォームズ<META>の決算を見極めたいとするムードもあった。S&P500業種別指数は自動車・同部品、食品・飲料・タバコ、テクノロジー・ハード・機器が上昇した半面、運輸、小売、半導体・同製造装置が下落。
シカゴ日経平均先物(6月限)清算値は、大阪比255円安の3万8185円だった。日経225先物(6月限)のナイトセッションは日中比40円安の3万8400円で始まり、寄り付きを高値にショート優勢となり、3万8200円~3万8300円辺りでの保ち合いを継続。米国市場の取引開始後にレンジを下放れると、一時3万7990円まで売られる場面も見られた。中盤以降はやや買い戻され、3万8070円から3万8220円辺りのレンジで推移し、3万8060円でナイトセッションの取引を終えた。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まりそうだ。日経225先物は一時3万8000円を下回る場面も見られたが、3万7960円辺りで推移する75日移動平均線が支持線として機能する形だった。ボリンジャーバンドの-1σ(3万8180円)はキープできなかったが、75日線近辺で底堅さをみせてくるかが注目され、同水準での押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。
メタが取引終了後に発表した2024年1-3月期決算は、売上高、1株利益が市場予想を上回った。しかし、4-6月期の売上高見通しが予想を下回ったことが嫌気され、時間外取引では15%超の下落で推移している。また、IBM<IBM>も1-3月期は予想を上回ったが、時間外では9%近く下落しており、25日に決算を控えるアルファベット<GOOG>やマイクロソフト<MSFT>の結果を見極めたいところだろう。
また、米国では25日発表の1-3月期の実質国内総生産(GDP)や26日発表の3月の個人消費支出(PCE)物価指数の発表を控えていることもあり、積極的な売買は手控えられ、スキャルピング中心のトレードになりそうだ。
日経225先物は、オプション権利行使価格の3万8000円を中心とした上下の権利行使価格3万7500円から3万8500円のレンジを想定する。概ね前日のレンジ内での推移であり、75日線を上回って推移するようだと、ややロング優勢に向かいやすいだろう。一方で、75日線を割り込んでくると、前日の安値(3万7530円:ナイトセッションを含む)水準が意識され、短期的にショートが膨らみそうである。
23日のVIX指数は15.97(前日は15.69)に上昇した。前日までの低下で25日線が位置する15.42に接近してきたことで、いったんは下げ止まりが意識されやすい水準だろう。週末のPCE物価指数の結果を受けてトレンドが出やすいタイミングにきており、同線からの切り返しにより、再びリスク回避姿勢を強める可能性はありそうだ。
なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.18倍(前日は14.09倍)に上昇し、一時14.21倍まで上げる場面もあった。日経平均型優位の展開のなか、14.17倍辺りに位置する200日線を上回ってきたが、メタやIBMの時間外での弱い値動きもあり、NTショートに傾きそうである。まずは200日線を上回っての推移が継続するか見極めが必要である。
株探ニュース