2024年2月21日 7時58分
株価指数先物【寄り前】 ロング、ショートともに仕掛け的な売買は手控えられるか
大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 38280 -230 (-0.59%)
TOPIX先物 2632.5 -7.5 (-0.28%)
シカゴ日経平均先物 38295 -215
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
20日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が下落。21日に米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の公表や、投資家の関心が高いエヌビディア<NVDA>の決算を控え、主力株を中心に利益確定の売りが優勢となった。前週発表された1月の米消費者物価指数(CPI)と卸売物価指数(PPI)が予想を上回ったことで、早期利下げ観測は後退している。また、エヌビディアが4%を超す下落となり、センチメントに影響を与えた。S&P500業種別指数は、食品・飲料・タバコ、食品・生活必需品小売、家庭用品・パーソナル用品が下落した一方で、半導体・同製造装置、自動車・同部品、小売が下落。
シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、大阪比215円安の3万8295円だった。日経225先物(3月限)のナイトセッションは日中比40円安の3万8470円で始まり、直後に付けた3万8550円を高値に軟化し、3万8430円~3万8530円辺りで保ち合いを継続。米国市場の取引開始後にレンジを下放れ、一時3万8090円まで売られる場面も見られた。終盤にショートカバーとみられる動きにより下げ幅を縮め、3万8280円でナイトセッションの取引を終えた。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り優勢の展開になりそうだ。米国市場では決算発表を控えるエヌビディアが下落したことで、半導体株の一角へ売りが波及しており、東京市場でも東京エレクトロン <8035> [東証P]など指数インパクトの大きい値がさハイテク株の重荷になりそうだ。
もっとも、エヌビディアの株価は短期的な過熱感が強く、決算発表後に好材料出尽くしと受け止めた売りが膨らむことへの警戒感が広がっていたこともあり、決算を控えての持ち高調整は想定されていたところでもあろう。先週末辺りから日経平均型のリバランスの動きも目立っていたこともあり、売り一巡後は底堅さが意識されてきそうだ。ボリンジャーバンドの+2σ(3万8780円)から下放れる格好となるが、節目の3万8000円が支持線として意識されやすく、同水準に接近する局面では、押し目待ち狙いのロングが入りやすいだろう。
そのため、オプション権利行使価格の3万8250円を中心とした、権利行使価格3万8000円から3万8500円辺りのレンジ推移を想定する。3万8000円処で膠着が続くようだと、短期的には+1σが位置する3万7770円辺りを狙ったショートが入りやすい半面、売り一巡後に3万8500円近辺での底堅さがみられるようだと+2σに接近する局面もありそうだ。
VIX指数は15.42(前日は14.71)に上昇した。25日移動平均線を支持線としたリバウンドから、再び200日線を上回ってきている。FOMC議事要旨やエヌビディアの決算を受けた市場反応を見極めたいところであり、ロング、ショートともに仕掛け的な売買は手控えられそうだ。13日に付けた17.94を捉えてくるようだと、目先的にはショート優勢になるが、反対に上昇基調が強まらないようであればショートカバーに向かわせよう。
なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.58倍に上昇した。朝方にボリンジャーバンドの+1σ(14.51倍)水準まで調整した後は、リバランスの動きから一時14.64倍まで上昇し、+2σ(14.66倍)に迫る場面も見られた。本日はエヌビディアの株価が下落した影響でTOPIX型優位の展開となり、NT倍率の低下が見込まれるものの、+1σ水準が支持線として機能するようであれば、NTショートに傾けることは控えておきたい。
株探ニュース
日経225先物 38280 -230 (-0.59%)
TOPIX先物 2632.5 -7.5 (-0.28%)
シカゴ日経平均先物 38295 -215
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
20日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が下落。21日に米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の公表や、投資家の関心が高いエヌビディア<NVDA>の決算を控え、主力株を中心に利益確定の売りが優勢となった。前週発表された1月の米消費者物価指数(CPI)と卸売物価指数(PPI)が予想を上回ったことで、早期利下げ観測は後退している。また、エヌビディアが4%を超す下落となり、センチメントに影響を与えた。S&P500業種別指数は、食品・飲料・タバコ、食品・生活必需品小売、家庭用品・パーソナル用品が下落した一方で、半導体・同製造装置、自動車・同部品、小売が下落。
シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、大阪比215円安の3万8295円だった。日経225先物(3月限)のナイトセッションは日中比40円安の3万8470円で始まり、直後に付けた3万8550円を高値に軟化し、3万8430円~3万8530円辺りで保ち合いを継続。米国市場の取引開始後にレンジを下放れ、一時3万8090円まで売られる場面も見られた。終盤にショートカバーとみられる動きにより下げ幅を縮め、3万8280円でナイトセッションの取引を終えた。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り優勢の展開になりそうだ。米国市場では決算発表を控えるエヌビディアが下落したことで、半導体株の一角へ売りが波及しており、東京市場でも東京エレクトロン <8035> [東証P]など指数インパクトの大きい値がさハイテク株の重荷になりそうだ。
もっとも、エヌビディアの株価は短期的な過熱感が強く、決算発表後に好材料出尽くしと受け止めた売りが膨らむことへの警戒感が広がっていたこともあり、決算を控えての持ち高調整は想定されていたところでもあろう。先週末辺りから日経平均型のリバランスの動きも目立っていたこともあり、売り一巡後は底堅さが意識されてきそうだ。ボリンジャーバンドの+2σ(3万8780円)から下放れる格好となるが、節目の3万8000円が支持線として意識されやすく、同水準に接近する局面では、押し目待ち狙いのロングが入りやすいだろう。
そのため、オプション権利行使価格の3万8250円を中心とした、権利行使価格3万8000円から3万8500円辺りのレンジ推移を想定する。3万8000円処で膠着が続くようだと、短期的には+1σが位置する3万7770円辺りを狙ったショートが入りやすい半面、売り一巡後に3万8500円近辺での底堅さがみられるようだと+2σに接近する局面もありそうだ。
VIX指数は15.42(前日は14.71)に上昇した。25日移動平均線を支持線としたリバウンドから、再び200日線を上回ってきている。FOMC議事要旨やエヌビディアの決算を受けた市場反応を見極めたいところであり、ロング、ショートともに仕掛け的な売買は手控えられそうだ。13日に付けた17.94を捉えてくるようだと、目先的にはショート優勢になるが、反対に上昇基調が強まらないようであればショートカバーに向かわせよう。
なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.58倍に上昇した。朝方にボリンジャーバンドの+1σ(14.51倍)水準まで調整した後は、リバランスの動きから一時14.64倍まで上昇し、+2σ(14.66倍)に迫る場面も見られた。本日はエヌビディアの株価が下落した影響でTOPIX型優位の展開となり、NT倍率の低下が見込まれるものの、+1σ水準が支持線として機能するようであれば、NTショートに傾けることは控えておきたい。
株探ニュース