（NY時間09:50）（日本時間22:50）
アメリカン・イーグル<AEO>　12.44（-0.41　-3.19%）

　アパレルのアメリカン・イーグル・アウトフィッターズ<AEO>が下落。アナリストが投資判断を「売り」に引き下げ、目標株価を従来の１１ドルから１０ドルに引き下げた。関税による収益圧迫を理由に挙げている。「アメリカン・イーグルブランドとエアリーブランドには価格決定力がほとんどなく、関税への対応は難しい」と指摘。

　同アナリストは今年と来年の１株利益の見通しをそれぞれ８％、３０％引き下げ、０．６５、０．９５ドルとした。これは、関税の財務的影響が潜在的な利益回復のペースを抑制し、エアリーの売上高も押し下げると見ているため。

　また、女優のシドニー・スウィーニー氏を起用したキャンペーンによる最近のモメンタムについても「長期的に事業を完全に転換させる可能性は低い」と指摘している。

　「同社が過去平均の１株利益の水準である１．４０ドルに戻る道のりは、関税の影響と３－５％未満の売上の伸びでは厳しい」とも述べている。さらに、第１四半期の品揃えの問題を経た両ブランドの売上回復にも時間がかかる見通しだという。

　目標株価は、２０２６年の推定ＥＶ／ＥＢＩＴＤＡ倍率の４倍を基準にしており、成長見通しの鈍さや関税による利益圧迫を考慮し、同業他社や同社の過去平均に比べてディスカウントを反映したとしている。

【企業概要】
　米国内及び世界で自社の販売店、オンラインサイト、アウトレット店舗、フランチャイズ店舗等を通して、流行に敏感な世代向けにアパレル用品を販売する。紳士・婦人・子供服や、バッグ等のアクセサリー、フレグランス等の高品質な製品を取り扱い、手頃な価格で販売する。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美


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