2023年6月7日 15時14分
話題株ピックアップ【夕刊】(1):ユーザーロカ、TOYO、アイスタイル
■ユーザーローカル <3984> 2,986円 +424 円 (+16.6%) 本日終値 東証プライム 上昇率3位
ユーザーローカル<3984>が3連騰。ビッグデータ解析や人工知能(AI)技術を活用した業務支援ツール提供を主力に企業や地方自治体などのDX推進を支援、ここ最近はAIチャットボットの顧客開拓が加速している状況にある。株式市場で今のAI関連株人気に乗っているが、同社の最大の特長は同関連株の中でも業績成長トレンドが際立っていること。株式公開前を含め10年にわたり大幅増収増益路線をまい進している。23年6月期は営業利益が前期比15%増の11億7800万円予想だが、更なる上振れの可能性も指摘されている。
■TOYO TIRE <5105> 1,885円 +112 円 (+6.3%) 本日終値 東証プライム 上昇率8位
TOYO TIRE<5105>が大幅高で4日続伸し、年初来高値を連日で更新した。SMBC日興証券が6日、TOYOの目標株価を2100円(従来は1900円)に引き上げた。投資評価は「1」を継続する。米国市場での高インチ分野の販売などを支えに安定感がみられ、競合の日系企業と比較し保守的な前提を置く同社は、業績の上振れ余地が大きいと指摘。北米向けのEV(電気自動車)専用タイヤの開発動向や、発売のタイミングも注目されるとした。同証券はTOYOの23年12月期の営業利益予想を550億円から600億円に引き上げた。
■アイスタイル <3660> 555円 +25 円 (+4.7%) 本日終値
アイスタイル<3660>が4日続伸した。6日の取引終了後、連結子会社のアイスタイルリテールが7月1日に、化粧品専門店を展開するシドニー(東京都杉並区)の全株式を取得すると発表した。事業成長に寄与するとの期待から、株価の支援材料となったようだ。化粧品専門店「シドニー」は首都圏に7店舗を展開する。アイスタイル側と出店エリアが重複せず、北千住や吉祥寺などの重要商圏に店舗を構えている。アイスタイルは株式取得によりリアルなユーザーとの接点を更に強化し、化粧品ブランド向けのマーケティングソリューションの拡充を図る。
■クミアイ化学工業 <4996> 1,030円 +46 円 (+4.7%) 本日終値
クミアイ化学工業<4996>は5連騰し年初来高値を更新した。6日の取引終了後、23年10月期の連結業績予想について、売上高を1679億円から1690億円(前期比16.3%増)へ、営業利益を145億円から171億円(同34.9%増)へ、純利益を141億円から167億円(同2.3%増)へ上方修正したことが好感された。上期において、農薬及び農業関連事業の海外向けの販売が好調に推移していることに加えて、原燃料価格の高騰を踏まえて販売価格の改定を実施したことなどが寄与する見通し。
■日経Dインバ <1357> 248円 +9 円 (+3.8%) 本日終値
NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信<1357>が上昇。この日、日経平均株価は寄り付き後に前日比で200円を超す上昇となった後に下げに沈み、下げ幅が500円を超えるなど、荒い動きとなっている。6月限の日経平均先物・オプションの特別清算指数(SQ)の算出を9日に控えるなか、先物に対しては期先物へのロールオーバーや、ポジション調整を目的とした売買が入りやすい局面にある。全体相場に高値警戒感がくすぶるなか、利益確定目的の売りが膨らんだとの指摘も市場では出ている。こうしたなか日経平均の上昇が一服し、いったん調整色を強めるとみた逆張り志向の投資家が、日経平均が1%下落した際に、2%値上がりするように設計されたETF(上場投資信託)である日経Dインバに買いを入れる動きを強めたようだ。
■青山商事 <8219> 1,286円 +21 円 (+1.7%) 本日終値
青山商事<8219>が反発した。この日、5月の月次売上高速報を発表した。ビジネスウェア事業の既存店売上高は前年同月比6.7%増と、増収基調を継続しており、これを評価した買いが入ったようだ。同事業の既存店の客数は同1.7%増、客単価は同4.9%増だった。スーツとフォーマルが堅調に推移した。全店ベースの売上高は同4.7%増だった。
■大塚商会 <4768> 5,545円 +63 円 (+1.2%) 本日終値
大塚商会<4768>が高い。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は6日、同社株のレーティングを「ニュートラル」から「オーバーウエート」に引き上げた。目標株価は5150円から6500円に見直した。「Windows10更新需要の噴火に備える」としている。Windows10延長サポート終了(25年10月14日)を背景とする24年12月期、25年12月期のパソコン販売増を従来以上に織り込み、業績予想を上方修正した。具体的には、23年12月期の連結営業利益は590億円から630億円(会社予想586億円)に見直したほか、24年12月期の同利益を615億円から735億円に増額した。同証券では、株式市場の関心はパソコン販売大幅伸長の期待が高まる24年12月期に移ると想定している。
■オンワード <8016> 385円 +1 円 (+0.3%) 本日終値
オンワードホールディングス<8016>が4日続伸。6日の取引終了後に発表した5月度の月次売上概況で、既存店売上高が前年同月比9.5%増となり、15カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。全国的に気温が平年より高く推移したことに加え、オンワード樫山が展開しているOMOサービス「クリック&トライ」の利用者数が引き続き前年比で大幅に増加した。なお、全店売上高は6.1%増だった。
■日本ゼオン <4205> 1,419.5円 -122.5 円 (-7.9%) 本日終値 東証プライム 下落率トップ
日本ゼオン<4205>は急反落。この日、27年3月期を最終年度とする中期経営計画(第2フェーズ)を発表し、配当性向について30%以上を維持する方針を示した。ただ、前期実績と今期見通しの配当性向が高水準なこともあって、物足りないと受け止めた向きの売りが先行している。利益成長にあわせた株主還元の拡大を目指すとし、配当性向以外では安定的・継続的な配当の実施、市況や資金需要などを勘案した機動的な自己株式の取得を掲げた。最終年度の業績目標については売上高5100億円(今期予想3990億円)、営業利益580億円(同240億円)とした。
■ジャムコ <7408> 1,385円 -65 円 (-4.5%) 本日終値 東証プライム 下落率9位
ジャムコ<7408>が軟調。米航空機大手のボーイング<BA>が787ドリームライナーについて、航空会社への納入に遅れが発生する可能性があることを明らかにしたと米国時間6日に伝わった。一部の部品に欠陥がみつかったためという。航空機向けの厨房設備を手掛ける同社に対しては、生産の停滞による今後の業績へのネガティブな影響を警戒した売りが出たようだ。航空機向けチタンの製造販売を展開する大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>も冴えない。
株探ニュース
ユーザーローカル<3984>が3連騰。ビッグデータ解析や人工知能(AI)技術を活用した業務支援ツール提供を主力に企業や地方自治体などのDX推進を支援、ここ最近はAIチャットボットの顧客開拓が加速している状況にある。株式市場で今のAI関連株人気に乗っているが、同社の最大の特長は同関連株の中でも業績成長トレンドが際立っていること。株式公開前を含め10年にわたり大幅増収増益路線をまい進している。23年6月期は営業利益が前期比15%増の11億7800万円予想だが、更なる上振れの可能性も指摘されている。
■TOYO TIRE <5105> 1,885円 +112 円 (+6.3%) 本日終値 東証プライム 上昇率8位
TOYO TIRE<5105>が大幅高で4日続伸し、年初来高値を連日で更新した。SMBC日興証券が6日、TOYOの目標株価を2100円(従来は1900円)に引き上げた。投資評価は「1」を継続する。米国市場での高インチ分野の販売などを支えに安定感がみられ、競合の日系企業と比較し保守的な前提を置く同社は、業績の上振れ余地が大きいと指摘。北米向けのEV(電気自動車)専用タイヤの開発動向や、発売のタイミングも注目されるとした。同証券はTOYOの23年12月期の営業利益予想を550億円から600億円に引き上げた。
■アイスタイル <3660> 555円 +25 円 (+4.7%) 本日終値
アイスタイル<3660>が4日続伸した。6日の取引終了後、連結子会社のアイスタイルリテールが7月1日に、化粧品専門店を展開するシドニー(東京都杉並区)の全株式を取得すると発表した。事業成長に寄与するとの期待から、株価の支援材料となったようだ。化粧品専門店「シドニー」は首都圏に7店舗を展開する。アイスタイル側と出店エリアが重複せず、北千住や吉祥寺などの重要商圏に店舗を構えている。アイスタイルは株式取得によりリアルなユーザーとの接点を更に強化し、化粧品ブランド向けのマーケティングソリューションの拡充を図る。
■クミアイ化学工業 <4996> 1,030円 +46 円 (+4.7%) 本日終値
クミアイ化学工業<4996>は5連騰し年初来高値を更新した。6日の取引終了後、23年10月期の連結業績予想について、売上高を1679億円から1690億円(前期比16.3%増)へ、営業利益を145億円から171億円(同34.9%増)へ、純利益を141億円から167億円(同2.3%増)へ上方修正したことが好感された。上期において、農薬及び農業関連事業の海外向けの販売が好調に推移していることに加えて、原燃料価格の高騰を踏まえて販売価格の改定を実施したことなどが寄与する見通し。
■日経Dインバ <1357> 248円 +9 円 (+3.8%) 本日終値
NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信<1357>が上昇。この日、日経平均株価は寄り付き後に前日比で200円を超す上昇となった後に下げに沈み、下げ幅が500円を超えるなど、荒い動きとなっている。6月限の日経平均先物・オプションの特別清算指数(SQ)の算出を9日に控えるなか、先物に対しては期先物へのロールオーバーや、ポジション調整を目的とした売買が入りやすい局面にある。全体相場に高値警戒感がくすぶるなか、利益確定目的の売りが膨らんだとの指摘も市場では出ている。こうしたなか日経平均の上昇が一服し、いったん調整色を強めるとみた逆張り志向の投資家が、日経平均が1%下落した際に、2%値上がりするように設計されたETF(上場投資信託)である日経Dインバに買いを入れる動きを強めたようだ。
■青山商事 <8219> 1,286円 +21 円 (+1.7%) 本日終値
青山商事<8219>が反発した。この日、5月の月次売上高速報を発表した。ビジネスウェア事業の既存店売上高は前年同月比6.7%増と、増収基調を継続しており、これを評価した買いが入ったようだ。同事業の既存店の客数は同1.7%増、客単価は同4.9%増だった。スーツとフォーマルが堅調に推移した。全店ベースの売上高は同4.7%増だった。
■大塚商会 <4768> 5,545円 +63 円 (+1.2%) 本日終値
大塚商会<4768>が高い。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は6日、同社株のレーティングを「ニュートラル」から「オーバーウエート」に引き上げた。目標株価は5150円から6500円に見直した。「Windows10更新需要の噴火に備える」としている。Windows10延長サポート終了(25年10月14日)を背景とする24年12月期、25年12月期のパソコン販売増を従来以上に織り込み、業績予想を上方修正した。具体的には、23年12月期の連結営業利益は590億円から630億円(会社予想586億円)に見直したほか、24年12月期の同利益を615億円から735億円に増額した。同証券では、株式市場の関心はパソコン販売大幅伸長の期待が高まる24年12月期に移ると想定している。
■オンワード <8016> 385円 +1 円 (+0.3%) 本日終値
オンワードホールディングス<8016>が4日続伸。6日の取引終了後に発表した5月度の月次売上概況で、既存店売上高が前年同月比9.5%増となり、15カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。全国的に気温が平年より高く推移したことに加え、オンワード樫山が展開しているOMOサービス「クリック&トライ」の利用者数が引き続き前年比で大幅に増加した。なお、全店売上高は6.1%増だった。
■日本ゼオン <4205> 1,419.5円 -122.5 円 (-7.9%) 本日終値 東証プライム 下落率トップ
日本ゼオン<4205>は急反落。この日、27年3月期を最終年度とする中期経営計画(第2フェーズ)を発表し、配当性向について30%以上を維持する方針を示した。ただ、前期実績と今期見通しの配当性向が高水準なこともあって、物足りないと受け止めた向きの売りが先行している。利益成長にあわせた株主還元の拡大を目指すとし、配当性向以外では安定的・継続的な配当の実施、市況や資金需要などを勘案した機動的な自己株式の取得を掲げた。最終年度の業績目標については売上高5100億円(今期予想3990億円)、営業利益580億円(同240億円)とした。
■ジャムコ <7408> 1,385円 -65 円 (-4.5%) 本日終値 東証プライム 下落率9位
ジャムコ<7408>が軟調。米航空機大手のボーイング<BA>が787ドリームライナーについて、航空会社への納入に遅れが発生する可能性があることを明らかにしたと米国時間6日に伝わった。一部の部品に欠陥がみつかったためという。航空機向けの厨房設備を手掛ける同社に対しては、生産の停滞による今後の業績へのネガティブな影響を警戒した売りが出たようだ。航空機向けチタンの製造販売を展開する大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>も冴えない。
株探ニュース