2024年2月8日 6時31分
ダウ平均は続伸 ３月利下げへの期待薄れるも底堅い動き＝米国株概況
NY株式7日（NY時間16:20）（日本時間06:20）
ダウ平均 38677.36（+156.00 +0.40%）
S＆P500 4995.06（+40.83 +0.82%）
ナスダック 15756.64（+147.64 +0.95%）
CME日経平均先物 36340（大証終比：+210 +0.58%）
きょうのＮＹ株式市場でダウ平均は続伸し、ナスダックも上昇した。３月利下げ開始への期待は薄れ、株式市場も修正を迫られたが、いまのところ下押しする気配まではなく、底堅い値動きが続いている。
ストラテジストは、今年の利下げ幅を１．００％ポイントで変えていない。力強い成長にもかかわらず、インフレが予想を上回るスピードで低下する「ゴルディロックス」シナリオも可能性もあり、その場合は１．５０％ポイント程度の利下げが可能になるという。
３月利下げ開始への期待は薄れたが、緩和サイクルの開始が大幅に遅れることはないと述べている。米経済の循環的な回復力は、市場全体よりも小型株を支援するとも付け加えた。
ムーディーズがニューヨーク・コミュニティ・バンコープ（ＮＹＣＢ）<NYCB>の格付けをジャンク級（投機的格付け）に引き下げた。ただ、ＮＹＣＢの問題はシステミック危機を引き起こしたり、金融業界の他の部分に伝染したりする可能性は低いとの見方も出ている。商業用不動産の価値低迷が米地銀に打撃を与えるとの懸念が先週から強まっているが、市場全体は依然として平穏のままで、米金融セクターについては中立を維持するという。
そのＮＹＣＢは本日、目まぐるしい展開。ムーディーズの発表で再び売りが強まったが、預金増加と流動性十分と発表したことで上げに転じた。ただ、投資家の懸念は払しょくされない中で、再び下げに転じていたが、今度は住宅ローン債権の大規模なポートフォリオ向けの資金調達のため投資家に働き掛けていると伝わった。第三者の投資家から資金を集め、傘下フラッグスター・バンクが抱える住宅ローン債権ポートフォリオに流動性を注入したい考え。再び株価は上昇に転じた。
決算は続々と続いている。フォード<F>が上昇。前日引け後に１０－１２月期決算（第４四半期）を発表し、１株利益が予想を大きく上回ったほか、自動車の売上高も電気自動車（ＥＶ）は冴えなかったものの内燃機関が好調だった。
一方、スナップチャットを運営するスナップ<SNAP>が大幅安。前日引け後に１０－１２月期決算（第３四半期）を発表し、第１四半期の見通しに失望感が広がっている。同社に関しては、デジタル広告市場の落ち込みが依然として圧迫しているようだ。
メキシコフードのファストフード店を展開するチポトレ・メキシカン・グリル<CMG>が上昇。前日引け後に１０－１２月期決算（第４四半期）を発表し、既存店売上高が予想を上回ったほか、１株利益も予想を上回った。全体の取引額と客単価の両方が上昇し、消費者心理衰退への懸念を覆した。
オーディオ製品のソノス<SONO>が決算を受け大幅高。１株利益が予想を大きく上回ったほか、売上高も予想を上回った。ホリデーシーズンの好調さは心強いとし、特に年後半に予定されている大型製品の発売を考えると、ガイダンスは保守的なものに見えるとの指摘も出ていた。
アムジェン<AMGN>が決算を受け下落。通期の１株利益の見通しが予想を下回った。
総合ヘルスケア大手のＣＶＳヘルス<CVS>が決算を受け上昇。通期の１株利益の見通しを下方修正したものの、第４四半期の医療費動向分析を確定し、今年の医療費動向上昇の潜在的意味を認識した上で、ガイダンスを更新したと述べたことから、好意的に受け止められた。
ＮＹＣＢ<NYCB> 4.48（+0.28 +6.67%）
フォード<F> 12.80（+0.73 +6.05%）
スナップ<SNAP> 11.41（-6.04 -34.61%）
チポトレ<CMG> 2666.99（+179.25 +7.21%）
ソノス<SONO> 19.28（+2.82 +17.13%）
アムジェン<AMGN> 295.87（-20.20 -6.39%）
ＣＶＳヘルス<CVS> 76.05（+2.29 +3.10%）
アップル<AAPL> 189.41（+0.11 +0.06%）
マイクロソフト<MSFT> 414.05（+8.56 +2.11%）
アマゾン<AMZN> 170.53（+1.38 +0.82%）
アルファベットC<GOOG> 146.68（+1.27 +0.87%）
テスラ<TSLA> 187.58（+2.48 +1.34%）
メタ<META> 469.59（+14.87 +3.27%）
ＡＭＤ<AMD> 170.94（+3.06 +1.82%）
エヌビディア<NVDA> 700.99（+18.76 +2.75%）
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ダウ平均 38677.36（+156.00 +0.40%）
S＆P500 4995.06（+40.83 +0.82%）
ナスダック 15756.64（+147.64 +0.95%）
CME日経平均先物 36340（大証終比：+210 +0.58%）
きょうのＮＹ株式市場でダウ平均は続伸し、ナスダックも上昇した。３月利下げ開始への期待は薄れ、株式市場も修正を迫られたが、いまのところ下押しする気配まではなく、底堅い値動きが続いている。
ストラテジストは、今年の利下げ幅を１．００％ポイントで変えていない。力強い成長にもかかわらず、インフレが予想を上回るスピードで低下する「ゴルディロックス」シナリオも可能性もあり、その場合は１．５０％ポイント程度の利下げが可能になるという。
３月利下げ開始への期待は薄れたが、緩和サイクルの開始が大幅に遅れることはないと述べている。米経済の循環的な回復力は、市場全体よりも小型株を支援するとも付け加えた。
ムーディーズがニューヨーク・コミュニティ・バンコープ（ＮＹＣＢ）<NYCB>の格付けをジャンク級（投機的格付け）に引き下げた。ただ、ＮＹＣＢの問題はシステミック危機を引き起こしたり、金融業界の他の部分に伝染したりする可能性は低いとの見方も出ている。商業用不動産の価値低迷が米地銀に打撃を与えるとの懸念が先週から強まっているが、市場全体は依然として平穏のままで、米金融セクターについては中立を維持するという。
そのＮＹＣＢは本日、目まぐるしい展開。ムーディーズの発表で再び売りが強まったが、預金増加と流動性十分と発表したことで上げに転じた。ただ、投資家の懸念は払しょくされない中で、再び下げに転じていたが、今度は住宅ローン債権の大規模なポートフォリオ向けの資金調達のため投資家に働き掛けていると伝わった。第三者の投資家から資金を集め、傘下フラッグスター・バンクが抱える住宅ローン債権ポートフォリオに流動性を注入したい考え。再び株価は上昇に転じた。
決算は続々と続いている。フォード<F>が上昇。前日引け後に１０－１２月期決算（第４四半期）を発表し、１株利益が予想を大きく上回ったほか、自動車の売上高も電気自動車（ＥＶ）は冴えなかったものの内燃機関が好調だった。
一方、スナップチャットを運営するスナップ<SNAP>が大幅安。前日引け後に１０－１２月期決算（第３四半期）を発表し、第１四半期の見通しに失望感が広がっている。同社に関しては、デジタル広告市場の落ち込みが依然として圧迫しているようだ。
メキシコフードのファストフード店を展開するチポトレ・メキシカン・グリル<CMG>が上昇。前日引け後に１０－１２月期決算（第４四半期）を発表し、既存店売上高が予想を上回ったほか、１株利益も予想を上回った。全体の取引額と客単価の両方が上昇し、消費者心理衰退への懸念を覆した。
オーディオ製品のソノス<SONO>が決算を受け大幅高。１株利益が予想を大きく上回ったほか、売上高も予想を上回った。ホリデーシーズンの好調さは心強いとし、特に年後半に予定されている大型製品の発売を考えると、ガイダンスは保守的なものに見えるとの指摘も出ていた。
アムジェン<AMGN>が決算を受け下落。通期の１株利益の見通しが予想を下回った。
総合ヘルスケア大手のＣＶＳヘルス<CVS>が決算を受け上昇。通期の１株利益の見通しを下方修正したものの、第４四半期の医療費動向分析を確定し、今年の医療費動向上昇の潜在的意味を認識した上で、ガイダンスを更新したと述べたことから、好意的に受け止められた。
ＮＹＣＢ<NYCB> 4.48（+0.28 +6.67%）
フォード<F> 12.80（+0.73 +6.05%）
スナップ<SNAP> 11.41（-6.04 -34.61%）
チポトレ<CMG> 2666.99（+179.25 +7.21%）
ソノス<SONO> 19.28（+2.82 +17.13%）
アムジェン<AMGN> 295.87（-20.20 -6.39%）
ＣＶＳヘルス<CVS> 76.05（+2.29 +3.10%）
アップル<AAPL> 189.41（+0.11 +0.06%）
マイクロソフト<MSFT> 414.05（+8.56 +2.11%）
アマゾン<AMZN> 170.53（+1.38 +0.82%）
アルファベットC<GOOG> 146.68（+1.27 +0.87%）
テスラ<TSLA> 187.58（+2.48 +1.34%）
メタ<META> 469.59（+14.87 +3.27%）
ＡＭＤ<AMD> 170.94（+3.06 +1.82%）
エヌビディア<NVDA> 700.99（+18.76 +2.75%）
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美