（NY時間09:42）（日本時間23:42）
レディット<RDDT>　198.75（-17.72　-8.18%）

　ソーシャルメディアのレディット<RDDT>が下落。前日引け後に１０－１２月期決算（第４四半期）を発表し、１株利益、売上高とも予想を上回った。第１四半期のガイダンスでも予想を上回る売上高見通しを示している。

　ただ、株価は冴えない反応。１日アクティブユーザー数が予想を下回ったことが嫌気されている模様。米国でのユーザー数が予想に届かなかった。

　同社は競合のメタ<META>やアルファベット<GOOG>傘下のグーグルとの競争に苦悩していることがうかがえる。同社によると、グーグルが検索トラフィックに影響するアルゴリズムを変更したことで、ユーザー数の伸びが鈍化したと説明。ここ数年は同社の１日当たりトラフィックでグーグルからの流入が最大５割を占め、同社のサイトはグーグルの検索エンジン変更の影響を受けやすくなっていた。

　アナリストは「同社の検索広告シェア獲得能力は、大規模言語モデルに基づくチャットボットが自社プラットフォーム上のコンテンツを使用して、より多くの問い合わせに対応するにつれ、保持率の低下と１日アクティブユーザーのトラフィック減少という逆風に直面する可能性がある」と述べている。

（１０－１２月・第４四半期）
・１株利益（調整後）：0.86ドル（予想：0.47ドル）
・売上高：4.28億ドル（予想：4.05億ドル）
　　・広告：3.95億ドル（予想：3.67億ドル）
　　・その他：0.33億ドル（予想：0.36億ドル）
・EBITDA（調整後）：1.54億ドル（予想：1.29億ドル）
・１日アクティブユーザー数：1.01億人（予想：1.04億人）
　　・米国：0.48億人（予想：0.52億人）
　　・海外：0.54億人（予想：0.52億人）
・ユーザー当たり平均売上高（ARPU）：4.21ドル（予想：3.91ドル）
　　・米国：7.04ドル（予想：6.35ドル）
　　・海外：1.67ドル（予想：1.50ドル）
・FCF：8920万ドル

（１－３月・第１四半期見通し）
・売上高：3.60～3.70億ドル（予想：3.59億ドル）
・EBITDA（調整後）：8000～9000万ドル（予想：7230万ドル）

【企業概要】
　世界の誰もが参加し、経験の共有、リンクの投稿、画像や動画のアップロード、コメントスレッドでの返信などが可能なデジタルコミュニティを運営する。共通の興味・情熱・信頼に基づいて構築されたコミュニティでは、ユーザーに独自の帰属意識、プライバシー、信頼性が生まれる。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース