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    2025年12月4日 4時26分

    ジーニアス・スポーツが大幅高 28年の中期目標とAI戦略を公表=米国株個別

    (NY時間14:25)(日本時間04:25)
    ジーニアス・スポーツ<GENI> 11.39(+1.28 +12.66%)

     スポーツデータとベッティング技術を手がけるジーニアス・スポーツ<GENI>が大幅高。同社は本日投資家説明会を開催しており、2028年の中期目標とAI戦略を公表。アメフトのNFL幹部らも登壇している。

     自社のAIデータ基盤「ジェニアスIQ」を核に、スポーツ、メディア、広告、ベッティングをつなぐ、モダンスポーツのOSとしての地位強化を掲げている。

     2028年に売上高12億ドル、EBITDA3億6500万ドル(EBITDAマージン30%)、フリーキャッシュフロー(FCF)2億2000万ドルを見込む。

     ロックCEOは「青天井の楽観ではなく、すでに実証された成長トレンドに基づく目標」と述べた。キャステラーニCFOも、長期契約と安定したコスト構造が目標達成への確信を支えると強調。

     イベントではNFLのロジャー・グッデル・コミッショナーら主要パートナーが登壇し、同社のデータ技術がスポーツメディア・広告エコシステムの中心的役割を果たしていると指摘。

     ベッティング事業は世界市場を上回る成長が続く見通しで、650以上の規制スポーツブックとの提携が収益の柱となる。メディア事業も高い利益率で拡大しており、リアルタイムデータや「ベットビジョン」など独自のソリューションが広告領域で存在感を高めている。

     同社は世界150カ国以上、1000を超えるスポーツ団体と提携し、NFLや英プレミアリーグ、NCAA、ドラフトキングス<DKNG>などが主要クライアント。AI、コンピュータビジョン、大規模データを活用したファン体験の高度化を強みに掲げる。

     一方、主要リーグとの契約リスク、法規制やデータプライバシー、為替や金利動向などについても将来見通しに影響する可能性があるとも説明した。

    【企業概要】
     スポーツ・スポーツベッティング・スポーツメディア業界向けに、拡張性の高い、テクノロジーを駆使した製品およびサービスを提供する。グローバルなスポーツベッティングエコシステムに取り組み、スポーツリーグや連盟、スポーツブックブランド、マーケティング関連の顧客を有する。

    MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

    株探ニュース