2024年3月22日 7時50分
株価指数先物【寄り前】 過熱警戒も4万1000円台が射程に入る
大阪6月限ナイトセッション
日経225先物 40800 +220 (+0.54%)
TOPIX先物 2783.5 +5.0 (+0.17%)
シカゴ日経平均先物 40800 +220
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
21日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。いずれも連日で史上最高値を更新した。決算評価から前日の時間外取引で大きく買われたマイクロン・テクノロジー<MU>が14%高で終えたほか、エヌビディア<NVDA>が堅調な展開となり、AI向けの需要期待から半導体株の一角に買いが波及している。また、米連邦公開市場委員会(FOMC)で年内3回とする利下げ姿勢を維持したことが、引き続き買い安心感につながった。S&P500業種別指数は半導体・同製造装置、銀行、耐久消費財・アパレルが上昇した一方で、テクノロジー・ハード・機器、自動車・同部品、保険が下落。
シカゴ日経平均先物(6月限)清算値は、大阪比220円高の4万0800円だった。日経225先物(6月限)のナイトセッションは日中比10円高の4万0590円で始まり、直後に付けた4万0490円を安値にリバウンドを見せると、米国市場の取引開始後に4万0800円に乗せた。終盤にかけては4万0800円辺りでの底堅さが意識されるなか、一時4万0910円まで買われる場面も見られた。買い一巡後は、やや利食いに押されたものの、4万0800円で取引を終えた。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになろう。マイクロン・テクノロジーの上昇は織り込まれているが、エヌビディアは年次開発会議の開催以降、4日続伸と堅調な展開を継続しており、AI関連銘柄への物色意欲を高めている。昨日の東京市場では東京エレクトロン <8035> [東証P]が5%を超える上昇で日経平均型をけん引しており、引き続き指数インパクトの大きい値がさハイテク株の動向が注目されよう。
日経225先物はナイトセッションの中盤以降、ボリンジャーバンドの+2σ(4万0600円)を上回っての推移が続いた。バンドが上向きに転じるなか、+2σと4万1370円辺りに位置する+3σとのレンジに移行するかが注目される。買い一巡後に+2σ水準に接近する局面となれば、押し目待ち狙いのロング対応に向かわせよう。そのため、オプション権利行使価格の4万0625円から4万1125円辺りでのレンジを想定する。
昨日の日経225先物は、4万円の大台および7日に付けた高値4万0370円を一気に突破した。過熱感が意識されやすい水準ではあるものの、ナイトセッションでも堅調推移が続いたことから、ショートカバーが強まりやすいだろう。また、週初の3万8400円台からの強い基調で4万1000円台が射程に入るなか、買い遅れているファンドなどによるロングが入りやすいと考えられるほか、来週は期末要因から配当再投資に伴う思惑も高まりやすいだろう。
VIX指数は12.92(前日は13.04)に低下した。一時12.40と1月11日以来の水準まで下げる場面も見られており、リスク選好姿勢の高まりから、ショートカバーを強めてくる展開が意識されやすいと考えられる。米国市場は主要な株価指数が連日で最高値を更新しているが、過熱感からのショートは避けておきたいところである。
なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.60倍に上昇した。一時14.65倍に上昇し、25日移動平均線(14.63倍)を上回る場面も見られたが、チャート形状としては同線に上値を抑えられる形だった。米半導体株の堅調な地合いから日経平均型優位になりそうだが、期末要因に伴うバリュー株物色のほか、為替市場では円相場が1ドル=151円台半ばと円安・ドル高で推移しており、輸出関連株への物色も見込まれるため、トレンドは出にくいとみておきたい。
株探ニュース
日経225先物 40800 +220 (+0.54%)
TOPIX先物 2783.5 +5.0 (+0.17%)
シカゴ日経平均先物 40800 +220
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
21日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。いずれも連日で史上最高値を更新した。決算評価から前日の時間外取引で大きく買われたマイクロン・テクノロジー<MU>が14%高で終えたほか、エヌビディア<NVDA>が堅調な展開となり、AI向けの需要期待から半導体株の一角に買いが波及している。また、米連邦公開市場委員会(FOMC)で年内3回とする利下げ姿勢を維持したことが、引き続き買い安心感につながった。S&P500業種別指数は半導体・同製造装置、銀行、耐久消費財・アパレルが上昇した一方で、テクノロジー・ハード・機器、自動車・同部品、保険が下落。
シカゴ日経平均先物(6月限)清算値は、大阪比220円高の4万0800円だった。日経225先物(6月限)のナイトセッションは日中比10円高の4万0590円で始まり、直後に付けた4万0490円を安値にリバウンドを見せると、米国市場の取引開始後に4万0800円に乗せた。終盤にかけては4万0800円辺りでの底堅さが意識されるなか、一時4万0910円まで買われる場面も見られた。買い一巡後は、やや利食いに押されたものの、4万0800円で取引を終えた。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになろう。マイクロン・テクノロジーの上昇は織り込まれているが、エヌビディアは年次開発会議の開催以降、4日続伸と堅調な展開を継続しており、AI関連銘柄への物色意欲を高めている。昨日の東京市場では東京エレクトロン <8035> [東証P]が5%を超える上昇で日経平均型をけん引しており、引き続き指数インパクトの大きい値がさハイテク株の動向が注目されよう。
日経225先物はナイトセッションの中盤以降、ボリンジャーバンドの+2σ(4万0600円)を上回っての推移が続いた。バンドが上向きに転じるなか、+2σと4万1370円辺りに位置する+3σとのレンジに移行するかが注目される。買い一巡後に+2σ水準に接近する局面となれば、押し目待ち狙いのロング対応に向かわせよう。そのため、オプション権利行使価格の4万0625円から4万1125円辺りでのレンジを想定する。
昨日の日経225先物は、4万円の大台および7日に付けた高値4万0370円を一気に突破した。過熱感が意識されやすい水準ではあるものの、ナイトセッションでも堅調推移が続いたことから、ショートカバーが強まりやすいだろう。また、週初の3万8400円台からの強い基調で4万1000円台が射程に入るなか、買い遅れているファンドなどによるロングが入りやすいと考えられるほか、来週は期末要因から配当再投資に伴う思惑も高まりやすいだろう。
VIX指数は12.92(前日は13.04)に低下した。一時12.40と1月11日以来の水準まで下げる場面も見られており、リスク選好姿勢の高まりから、ショートカバーを強めてくる展開が意識されやすいと考えられる。米国市場は主要な株価指数が連日で最高値を更新しているが、過熱感からのショートは避けておきたいところである。
なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.60倍に上昇した。一時14.65倍に上昇し、25日移動平均線(14.63倍)を上回る場面も見られたが、チャート形状としては同線に上値を抑えられる形だった。米半導体株の堅調な地合いから日経平均型優位になりそうだが、期末要因に伴うバリュー株物色のほか、為替市場では円相場が1ドル=151円台半ばと円安・ドル高で推移しており、輸出関連株への物色も見込まれるため、トレンドは出にくいとみておきたい。
株探ニュース