（NY時間09:50）（日本時間22:50）
オクロ<OKLO>　65.98（-2.06　-3.02%）

　次世代原発を手掛けるオクロ<OKLO>が反落。最大４億ドルの増資計画を発表。ゴールドマン<GS>、バンカメ<BAC>のほか、シティグループ<C>、ＪＰモルガン<JPM>が共同主幹事を務める予定で、取引は６月１６日に完了する見通し。

　前日はアラスカの空軍基地に小型原子炉を建設する契約を米国防総省から授与される予定であると発表し、大幅高となっていた。同社の時価総額は今年に入り３倍超拡大し、原子力エネルギーへの関心の高まりを反映している。

　米国では、ＡＩやデータセンター向け電力需要の増加、工場の脱化石燃料化の動きにより、数十年ぶりに電力需要が増加に転じる見通しとなっている。炭素を排出しない原発はこうした背景の中で特に価値が高いとされているが、同社を含む企業が商業用原子力発電所を稼働させるのはまだ数年先になると見込まれている。

【企業概要】
　クリーンで信頼性が高く手頃な価格のエネルギーを、大規模に供給する次世代高速核分裂発電所を開発する。分裂炉には、固有の安全機能が組み込まれ、リサイクル廃棄物を燃料とすることが可能になる。顧客への商用規模のエネルギーの提供と、米国市場への使用済み核燃料リサイクルサービスの販売に従事する。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

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