（NY時間09:49）（日本時間22:49）
リチウム・アメリカズ<LAC>　5.49（+2.42　+78.92%）

　リチウム開発を手掛けるカナダのリチウム・アメリカズ<LAC>が急伸。トランプ政権が株式持ち分取得を目指していると伝わった。米エネルギー省による同社向けの融資２３億ドルの条件見直し交渉を進めているという。最大１０％の取得を検討しているとの報道も出ている。同社はネバダ州で国内最大級のリチウム鉱床を有するタッカーパス鉱山を開発中。

　トランプ政権は重要鉱物の国内調達加速に向け米経済への関与を強めており、今回の計画はその取り組みの一環となる。現在、国内ではリチウムはほとんど生産されておらず、タッカーパス鉱山は主要なリチウム供給源になると期待されている。

　同社が当初の融資条件を満たせなかったことから、同社と、同鉱山に３８％出資するＧＭ<GM>がエネルギー省にローン再編を要請。これを受け、政権は納税者保護のため、外部からの追加出資を含めた条件変更を求めたという。同社とエネルギー省は、一部返済繰り延べを含む条件の変更で合意。ＧＭとの協議は続いているとしている。

　当局が持ち分取得を提案後、同社は無償新株予約権（ワラント）の付与を通じた５－１０％の提供案を示した。同社は現在、政権の回答を待っており、合意に至らなければプロジェクトは棚上げされる可能性があるとも伝えている。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース