（NY時間09:44）（日本時間23:44）
ピンタレスト<PINS>　39.85（+6.26　+18.63%）

　デジタル画像検索収集サイトのピンタレスト<PINS>が大幅高。前日引け後に１０－１２月期決算（第４四半期）を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、ＥＢＩＴＤＡが予想を上回ったほか、月間アクティブユーザー数も予想を上回った。また、第１四半期のガイダンスについても、予想を上回る売上高見通しを示したほか、ＥＢＩＴＤＡの見通しも予想以上だった。

　同社は近年、買い物ができるコンテンツを重要視しており、アプリ内から簡単に購入できる商品を掲載した投稿をユーザーに提供している。また、よりダイレクトレスポンスが高い広告、ウェブサイト訪問やアプリのダウンロードといった特定の結果をもたらす広告の推進にも注力しており、マーケティング担当者にとって、より高い価値の広告となっている。広告やおすすめの写真、画像をより正確にユーザーに伝えるために同社はＡＩにも投資している。

　レディＣＥＯは声明で「われわれの戦略は実を結んでいる。ポジティブなプラットフォームであることに注力することが、事業の長期的な成功、広告主やユーザーの価値を高める上で競争優位になると確信している」と述べた。

　アナリストからは「売上高とフリーキャッシュフロー（ＦＣＦ）は生成ＡＩの進歩が牽引。前年比の伸びは第１四半期以降改善され、それはパイプラインが奏功すれば加速する可能性もある」といったコメントも聞かれる。

（１０－１２月・第４四半期）
・１株利益（調整後）：0.56ドル（予想：0.65ドル）
・売上高：11.5億ドル　18％増（予想：11.4億ドル）
・EBITDA（調整後）：4.71億ドル（予想：4.47億ドル）
・月間アクティブユーザー数：5.53億人（予想：5.47億人）
　　米国・カナダ：1.01億人（予想：0.99億人）
　　欧州：1.45億人（予想：1.43億人）
　　その他：3.07億人（予想：3.05億人）
・ユーザー１人当たり平均売上高（ARPU）：2.12ドル（予想：2.10ドル）

（１－３月・第１四半期見通し）
・売上高：8.37～8.52億ドル（予想：8.35億ドル）
・EBITDA（調整後）：1.55～1.70億ドル（予想：1.42億ドル）

【企業概要】
　モバイルアプリやウェブからアクセス可能なビジュアル検索プラットフォームを運営する。ユーザーは、Pinと呼ばれるコンテンツを閲覧しながら、自分の好みを微調整し、完璧なアイデアを見つけることができる。ブランドはデジタル広告を通じて、発見から購入までのあらゆるポイントで顧客にリーチすることが可能。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

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