2025年11月25日 5時20分
前週末21日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―
■アドテスト <6857> 18,315円 (-2,520円、-12.1%)
東証プライムの下落率3位。アドバンテスト <6857> [東証P]が急反落。半導体製造装置関連株にリスク回避の売りが集中した。前日20日は米半導体大手エヌビディア <NVDA> の好決算発表を受け、軒並みカイ気配スタートとなるなど物色人気に沸いたが、21日は真逆の展開となった。前日21日の米国株市場では、決算発表を好感して時間外取引で大きく買われたエヌビディアが、買い一巡後に大きく値を崩し3%超安に売られた。これに連動する形で半導体セクターをはじめハイテク株への売りがかさみ、ナスダック総合株価指数が500ポイント近い急落に見舞われた。この流れが東京市場に波及していた。外国為替市場では一時1ドル=157円台後半まで円安が一段と進行したが、足もとで円安を好感する動きとはなっていなかった。エヌビディア関連の筆頭に位置付けられているアドテストはサポートラインとなっていた25日移動平均線を再び下回る公算が大きく、見切り売りを誘発する可能性もあった。
■豊田合 <7282> 3,446円 (-308円、-8.2%)
豊田合成 <7282> [東証P]が3日ぶり急反落。同社は20日の取引終了後、株式の売り出しを決議したと発表した。トヨタ自動車 <7203> [東証P]と三井住友フィナンシャルグループ <8316> [東証P]傘下の三井住友銀行が保有株を売却。売り出し株式数は合計2974万6000株で、需要状況に応じて上限446万1800株のオーバーアロットメントによる売り出しも予定する。豊田合は取得総数1000万株(自己株式を除く発行済み株式総数の7.86%)、取得総額500億円を上限とする自社株買いと消却も発表したものの、株式の需給悪化を懸念した売りが優勢となった。売出価格は12月1日から4日までのいずれかの日に決める予定。
■アイピーエス <4390> 3,335円 (-45円、-1.3%)
アイ・ピー・エス <4390> [東証P]が3日ぶり反落。読売新聞オンラインが21日、「国内の通信会社が海外に提供したIP電話の1回線から今年2~3月、発信元を偽装した約200万件もの電話がかけられていたことがわかった」と報じた。「問題の回線を提供したのは、東証プライム上場の通信会社『アイ・ピー・エス』(東京)の子会社」としており、報道を嫌気した売りが膨らんだようだ。記事によると、警察庁は通信会社の設定ミスが原因とみて、近く再発防止を要請するほか、総務省も行政指導を行う方針だという。報道を受けアイピーエスは21日にコメントを開示。通信事業を手掛ける連結子会社のアイ・ピー・エス・プロが今年2~3月、海外の通信事業者に提供した回線の一部が不正に利用され、本来の発信元とは異なる警察署などの電話番号が着信先に表示されたことによる特殊詐欺事件につながった疑いがある事案が発生した旨の内容は事実だとした。現時点で連結業績への影響は見込んでいないものの、開示すべき重大な事項が発生した場合は速やかに公表するとしている。
※21日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋
株探ニュース
東証プライムの下落率3位。アドバンテスト <6857> [東証P]が急反落。半導体製造装置関連株にリスク回避の売りが集中した。前日20日は米半導体大手エヌビディア <NVDA> の好決算発表を受け、軒並みカイ気配スタートとなるなど物色人気に沸いたが、21日は真逆の展開となった。前日21日の米国株市場では、決算発表を好感して時間外取引で大きく買われたエヌビディアが、買い一巡後に大きく値を崩し3%超安に売られた。これに連動する形で半導体セクターをはじめハイテク株への売りがかさみ、ナスダック総合株価指数が500ポイント近い急落に見舞われた。この流れが東京市場に波及していた。外国為替市場では一時1ドル=157円台後半まで円安が一段と進行したが、足もとで円安を好感する動きとはなっていなかった。エヌビディア関連の筆頭に位置付けられているアドテストはサポートラインとなっていた25日移動平均線を再び下回る公算が大きく、見切り売りを誘発する可能性もあった。
■豊田合 <7282> 3,446円 (-308円、-8.2%)
豊田合成 <7282> [東証P]が3日ぶり急反落。同社は20日の取引終了後、株式の売り出しを決議したと発表した。トヨタ自動車 <7203> [東証P]と三井住友フィナンシャルグループ <8316> [東証P]傘下の三井住友銀行が保有株を売却。売り出し株式数は合計2974万6000株で、需要状況に応じて上限446万1800株のオーバーアロットメントによる売り出しも予定する。豊田合は取得総数1000万株(自己株式を除く発行済み株式総数の7.86%)、取得総額500億円を上限とする自社株買いと消却も発表したものの、株式の需給悪化を懸念した売りが優勢となった。売出価格は12月1日から4日までのいずれかの日に決める予定。
■アイピーエス <4390> 3,335円 (-45円、-1.3%)
アイ・ピー・エス <4390> [東証P]が3日ぶり反落。読売新聞オンラインが21日、「国内の通信会社が海外に提供したIP電話の1回線から今年2~3月、発信元を偽装した約200万件もの電話がかけられていたことがわかった」と報じた。「問題の回線を提供したのは、東証プライム上場の通信会社『アイ・ピー・エス』(東京)の子会社」としており、報道を嫌気した売りが膨らんだようだ。記事によると、警察庁は通信会社の設定ミスが原因とみて、近く再発防止を要請するほか、総務省も行政指導を行う方針だという。報道を受けアイピーエスは21日にコメントを開示。通信事業を手掛ける連結子会社のアイ・ピー・エス・プロが今年2~3月、海外の通信事業者に提供した回線の一部が不正に利用され、本来の発信元とは異なる警察署などの電話番号が着信先に表示されたことによる特殊詐欺事件につながった疑いがある事案が発生した旨の内容は事実だとした。現時点で連結業績への影響は見込んでいないものの、開示すべき重大な事項が発生した場合は速やかに公表するとしている。
※21日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋
株探ニュース