（NY時間11:36）（日本時間01:36）
マイクロソフト<MSFT>　491.70（-15.79　-3.11%）
エヌビディア<NVDA>　183.33（-3.27　-1.75%）

　マイクロソフト<MSFT>とエヌビディア<NVDA>は、ＡＩ開発企業のアンソロピックに最大１５０億ドルを出資する方針を明らかにした。マイクロソフトとエヌビディアはオープンＡＩにも多額の資金を投じている。

　３社の発表によると、アンソロピックはマイクロソフトのクラウドサービス「アジュール」から３００億ドル相当のコンピューティング能力を購入することも約束した。

　クラウド事業者や半導体メーカーがＡＩ開発企業に出資し、その資金が再び自社サービスの利用に還元される構図が増加している。こうした循環型ＡＩ取引に対し、投資家の間ではバブル懸念も広がっている。
　
　今回の提携で、アンソロピックはマイクロソフトとの関係をさらに強化する。マイクロソフトはこれまでオープンＡＩに１３０億ドルを超える出資を行い、チャットＧＰＴの成功を支えた主要パートナーでもある。ただ、近年では両社の間で競合関係も表面化している。

　マイクロソフトのナデラＣＥＯは「今後、われわれはお互いの顧客となる。アンソロピックのモデルを利用し、アンソロピックはわれわれのインフラを活用し、ともに市場を開拓していく」と述べた。「もちろん、これはマイクロソフトにとって重要なパートナーであるオープンＡＩとの関係の上に築かれている」とも語った。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース