エヌビディア<NVDA>が上昇。時価総額が始めて５兆ドルに達した。２つニュースが流れており、トランプ大統領が３０日の米中首脳会談で、同社製の最新チップ「ブラックウェル」について協議する見通しだと述べたことが材料視されている。

　同社はまた、量子コンピューターとＡＩ半導体の接続で新システムを発表した。量子コンピューティングは、複雑な問題を高速で解決することを目指す次世代技術で、医薬品開発や素材科学分野での進展に貢献が期待される。

　量子コンピューティングの実用化には、従来型設備との接続が不可欠だ。同社は、将来の量子技術のインターフェースと自社技術を連動させるソフトウエアとハードウエアを開発したという。
　
　フアンＣＥＯは２８日、新システム「ＮＶＱリンク」について、次世代スーパーコンピューターに道を開き、量子コンピューティングの基本単位である「量子ビット」の誤差率低下につながると語った。

　フアンＣＥＯはワシントンで開かれた同社のイベントで講演し、ＮＶＱリンクが現在の量子ビットだけでなく、将来の量子ビットのエラーも修正すると説明した。

　ＮＶＱリンクのサポート能力を持つパートナーとして、量子コンピューティング企業１７社の協力を取り付けたとフアンＣＥＯは述べたが、企業名には言及しなかった。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース