（NY時間09:37）（日本時間22:37）
ネットフリックス<NFLX>　1140.98（-100.37　-8.09%）

　ネットフリックス<NFLX>が下落。前日引け後に７－９月期決算（第３四半期）を発表し、売上高は予想範囲内に留まった一方、１株利益が予想を下回った。ガイダンスも公表し、通期見通しは上方修正された。

　同社は利益について、「ブラジル当局との税務を巡る問題の影響で押し下げられた。この影響を除けば、市場予想に沿った内容だった」と説明している。

　同社は２０２２年に遡るブラジル当局との税務問題を決着させるため、約６億１９００万ドルを支払った。過去の決算報告でこの件の潜在的リスクを示していたが、業績見通しには織り込んでいなかった。今後の支払い額はより少額になるという。

　アナリストは「第３四半期の冴えない結果は、２０２６年に向けた成長ドライバーの持続可能性に対する懸念を再燃させる可能性がある」と述べている。また、「見通しについては概ねコンセンサスと一致していたものの、第３四半期の未達を受けて、同社は２０２５年の営業利益率の目標を２９％に引き下げた」とも指摘している。

（７－９月・第３四半期）
・１株利益：5.87ドル（予想：6.94ドル）
・売上高：115.1億ドル（予想：115.2億ドル）
　　米国・カナダ：50.7億ドル（予想：50.4億ドル）
　　EMEA：37.0億ドル（予想：36.8億ドル）
　　南米：13.7億ドル（予想：14.0億ドル）
　　アジア太平洋：13.7億ドル（予想：13.8億ドル）
・営業利益：32.5億ドル（予想：36.3億ドル）
・FCF：26.6億ドル（予想：23.9億ドル）

（１０－１２月・第４四半期見通し）
・１株利益：5.45ドル（予想：5.42ドル）
・売上高：119.6億ドル（予想：119.0億ドル）
・営業利益：28.6億ドル（予想：28.8億ドル）

（通期見通し）
・売上高：451億ドル（従来：448～452億ドル）（予想：450.2億ドル）
・営業利益：66.8～67.3億ドル（従来：66～67億ドル）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース