2024年8月13日 8時15分
株価指数先物【寄り前】 52週線を目先ターゲットとしたロング対応(訂正)
大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 35300 +250 (+0.71%)
TOPIX先物 2489.0 +13.0 (+0.52%)
シカゴ日経平均先物 35545 +495
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
12日の米国市場は、NYダウが下落した一方で、 S&P500、ナスダックは上昇。イランによるイスラエルに対する大規模攻撃を阻止するため、米国が原子力空母や原潜などを派遣したと報じられ、地政学リスクの高まりが重荷となった。また、今週は7月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控えていることもあり、米景気の減速懸念なども積極的な売買を手控えさせた。S&P500業種別指数は半導体・同製造装置、食品・生活必需品小売、テクノロジー・ハード・機器が上昇した半面、家庭用品・パーソナル用品、自動車・同部品、メディアが下落。
シカゴ日経平均先物(9月限)清算値は、大阪比495円高の3万5545円だった。日経225先物(9月限)のナイトセッションは日中比50円高の3万5100円で始まり、一時3万5560円まで買われた。買い一巡後は軟化し、9日の米国市場の取引開始直前に下落に転じると、その後は3万4800円~3万5150円処で推移し、日中終値を挟んだ保ち合いを継続。終盤にかけてロング優勢からレンジを上放れ、3万5300円でナイトセッションの取引を終えた。
日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い優勢で始まりそうだ。12日の米国市場は地政学リスクが警戒されてNYダウは反落したが、ハイテク株の一角を買い直す動きが継続しており、ナスダック指数は3日続伸だった。エヌビディア<NVDA>は4%を超える上昇で心理的な抵抗線の75日移動平均線を捉えており、同線突破を試す展開が期待されそうだ。そのため、先回り的な指数インパクトの大きい値がさハイテク株の押し目買いが意識されよう。
先週の日経225先物は、5日の急落で付けた3万0370円を安値にリバウンド基調を継続し、チャート上では5日の大陰線を埋めてきた。日中の変動幅が大きく、スキャルピング中心の売買ではあったが、連日で陽線を形成し下値切り上げのトレンドをみせていた。52週線が3万5850円辺りで推移しており、同線が上値抵抗として機能する可能性はあるが、3万5000円辺りでの底固めから押し目待ち狙いのロングに向かいそうだ。
今週はお盆休みで市場参加者は限られ、引き続きスキャルピング中心の売買になりそうである。ただし、相場に落ち着きがみられてきているほか、決算発表のピークを通過した。先週の急落でイレギュラー的に売られた銘柄は多く、改めて業績面を手掛かりとした物色が入りやすいだろう。今回の世界株安によってヘッジファンドはロングポジションを一気に解消したとみられており、需給状況が落ち着くなかで、リスク選好に傾きやすいと考えられる。
そのため、3万5000円辺りでの底固めを意識しつつ、52週線を目先的なターゲットとしたロング対応を想定。オプション権利行使価格では3万4875円から3万5875円のレンジ推移になりそうだ。
先週末のNT倍率は先物中心限月で14.15倍(前日は14.14倍)に上昇した。5日に一時14.69倍まで急伸し、翌6日には一時13.65倍に急低下する荒い動きだった。ただし、その後は14.00倍~14.20倍辺りでの推移となった。本日は値がさハイテク株が牽引する形でややNTロングに振れやすいが、一方で地政学リスクの高まりを背景に資源株がTOPIX型を押し上げる可能性があるため、スプレッド狙いのトレードは限られそうだ。
VIX指数は20.71(前日は20.37)に上昇した。ただし、5日に65.73まで急伸した後は落ち着きがみられ、一時18.89まで低下する場面もあった。米CPIの発表を控えて楽観は禁物ではあるが、過度なリスク回避姿勢は和らいでいる。
株探ニュース
日経225先物 35300 +250 (+0.71%)
TOPIX先物 2489.0 +13.0 (+0.52%)
シカゴ日経平均先物 35545 +495
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
12日の米国市場は、NYダウが下落した一方で、 S&P500、ナスダックは上昇。イランによるイスラエルに対する大規模攻撃を阻止するため、米国が原子力空母や原潜などを派遣したと報じられ、地政学リスクの高まりが重荷となった。また、今週は7月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控えていることもあり、米景気の減速懸念なども積極的な売買を手控えさせた。S&P500業種別指数は半導体・同製造装置、食品・生活必需品小売、テクノロジー・ハード・機器が上昇した半面、家庭用品・パーソナル用品、自動車・同部品、メディアが下落。
シカゴ日経平均先物(9月限)清算値は、大阪比495円高の3万5545円だった。日経225先物(9月限)のナイトセッションは日中比50円高の3万5100円で始まり、一時3万5560円まで買われた。買い一巡後は軟化し、9日の米国市場の取引開始直前に下落に転じると、その後は3万4800円~3万5150円処で推移し、日中終値を挟んだ保ち合いを継続。終盤にかけてロング優勢からレンジを上放れ、3万5300円でナイトセッションの取引を終えた。
日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い優勢で始まりそうだ。12日の米国市場は地政学リスクが警戒されてNYダウは反落したが、ハイテク株の一角を買い直す動きが継続しており、ナスダック指数は3日続伸だった。エヌビディア<NVDA>は4%を超える上昇で心理的な抵抗線の75日移動平均線を捉えており、同線突破を試す展開が期待されそうだ。そのため、先回り的な指数インパクトの大きい値がさハイテク株の押し目買いが意識されよう。
先週の日経225先物は、5日の急落で付けた3万0370円を安値にリバウンド基調を継続し、チャート上では5日の大陰線を埋めてきた。日中の変動幅が大きく、スキャルピング中心の売買ではあったが、連日で陽線を形成し下値切り上げのトレンドをみせていた。52週線が3万5850円辺りで推移しており、同線が上値抵抗として機能する可能性はあるが、3万5000円辺りでの底固めから押し目待ち狙いのロングに向かいそうだ。
今週はお盆休みで市場参加者は限られ、引き続きスキャルピング中心の売買になりそうである。ただし、相場に落ち着きがみられてきているほか、決算発表のピークを通過した。先週の急落でイレギュラー的に売られた銘柄は多く、改めて業績面を手掛かりとした物色が入りやすいだろう。今回の世界株安によってヘッジファンドはロングポジションを一気に解消したとみられており、需給状況が落ち着くなかで、リスク選好に傾きやすいと考えられる。
そのため、3万5000円辺りでの底固めを意識しつつ、52週線を目先的なターゲットとしたロング対応を想定。オプション権利行使価格では3万4875円から3万5875円のレンジ推移になりそうだ。
先週末のNT倍率は先物中心限月で14.15倍(前日は14.14倍)に上昇した。5日に一時14.69倍まで急伸し、翌6日には一時13.65倍に急低下する荒い動きだった。ただし、その後は14.00倍~14.20倍辺りでの推移となった。本日は値がさハイテク株が牽引する形でややNTロングに振れやすいが、一方で地政学リスクの高まりを背景に資源株がTOPIX型を押し上げる可能性があるため、スプレッド狙いのトレードは限られそうだ。
VIX指数は20.71(前日は20.37)に上昇した。ただし、5日に65.73まで急伸した後は落ち着きがみられ、一時18.89まで低下する場面もあった。米CPIの発表を控えて楽観は禁物ではあるが、過度なリスク回避姿勢は和らいでいる。
株探ニュース