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    2024年7月12日 11時37分

    話題株ピックアップ【昼刊】:Sansan、ベイカレント、タマホーム

    ■Sansan <4443>  2,130円  +400 円 (+23.1%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
     Sansan<4443>がカイ気配。11日の取引終了後、25年5月期連結業績予想について売上高を前期比27~30%増の430億2600万~440億4200万円、調整後営業利益を同76.2~157.6%増の30億1200万~44億400万円と発表。前期に続き好調な見通しを示したことが好感され、買いが膨らんでいる。主力の営業DXサービス「Sansan」の堅調な成長に加え、インボイス管理サービス「Bill One」の高成長の継続を見込む。配当予想は無配継続とした。同時に発表した24年5月期決算は売上高が前の期比32.8%増の338億7800万円、調整後営業利益が同81.5%増の17億900万円だった。あわせて、取得上限20万株(自己株式を除く発行済み株数の0.16%)、または3億円とする自社株買いの実施を発表した。期間は7月12日から8月31日まで。

    ■ボードルア <4413>  4,180円  +680 円 (+19.4%)  11:30現在
     ボードルア<4413>が切り返し急。11日の取引終了後に発表した25年2月期第1四半期(3~5月)の連結決算は、売上収益が前年同期比39.6%増の23億3900万円、最終利益が同66.7%増の3億3400万円となった。増収増益となったことを評価した買いが入ったようだ。ボードルアの売上高は例年通り、今期は下期偏重の見込みとなるとしているが、求人採用費が膨らむなかにあって業績は順調に進捗したとしている。子会社化を決めたアクティアスは第2四半期(6~8月)から連結化する予定。

    ■ベイカレント <6532>  4,323円  +700 円 (+19.3%) ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率2位
     ベイカレント・コンサルティング<6532>が大幅高となっている。同社は11日取引終了後、25年2月期第1四半期(3~5月)の単独決算を発表。営業利益は前年同期比18.1%増の94億5500万円となり、堅調なスタートを切ったことが好感されているようだ。売上収益は同25.7%増の272億9700万円で着地。旺盛なコンサルティングニーズを背景とした既存コアクライアントとの取引拡大、新規顧客の増加、前期の積極的な採用により入社した人材の戦力化が進んだことが主な要因だとしている。なお、通期業績予想については売上収益1150億円(前期比22.5%増)、営業利益411億円(同20.1%増)とする従来見通しを据え置いている。

    ■タマホーム <1419>  4,395円  +530 円 (+13.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位
     タマホーム<1419>が急伸している。11日の取引終了後に24年5月期の連結決算を発表。あわせて25年5月期の業績と配当予想を開示した。今期の売上高は前期比5.1%減の2350億円と減収を見込む一方、最終利益は同5.1%増の92億円と前期に続き過去最高益を計画する。年間配当予想は同5円増配の195円とした。発表をポジティブ視した買いが集まり、売り方の買い戻しを誘ったようだ。中核事業の住宅事業では付加価値の高い商品展開を進めシェア拡大に努める方針。24年5月期の売上高は前の期比3.3%減の2477億3300万円、最終利益は同0.4%増の87億5200万円だった。6月度の受注については、粗利益ベースで前年同月比20%減となった。

    ■イオンモール <8905>  2,078円  +200.5 円 (+10.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率6位
     イオンモール<8905>が3日ぶりに急反発し、2018年11月以来の高値圏で推移している。11日の取引終了後、25年2月期第1四半期(3~5月)の連結決算を発表した。営業収益は前年同期比3.7%増の1094億3200万円、経常利益は同7.8%増の123億6700万円となった。経常利益の中期計画に対する進捗率は約63%に上り、業績の上振れを期待した買いが入ったようだ。国内事業では集客施策の実施やインバウンド消費の取り込み、コスト改善の効果により、既存モールの収益力が回復した。海外ではベトナムとインドネシアが増益となり、中国とカンボジアでの減益を補った。

    ■いちご <2337>  452円  +38 円 (+9.2%)  11:30現在
     いちご<2337>がマドを開けて急伸している。11日の取引終了後に発表した25年2月期第1四半期(3~5月)の連結決算は、売上高が前年同期比2.5倍の250億9600万円、最終利益が同2.5倍の35億9100万円となった。大幅な増収増益となったことを材料視した買いが株価を押し上げたようだ。不動産関連事業ではオフィスや商業、ホテル領域を中心にストック収益が伸長。いちご・レジデンス・トークンやいちごオフィスへの売却によるフロー収益も寄与した。また同社はドイツ企業のGIGA.GREENに対し2500万ユーロを出資し、株式の24.39%を保有すると発表した。

    ■コジマ <7513>  1,045円  +72 円 (+7.4%)  11:30現在
     コジマ<7513>は大幅高。11日取引終了後、24年8月期連結業績予想について売上高を2638億円から2679億円(前期比横ばい)へ、営業利益を46億円から53億円(同10.0%増)へ上方修正すると発表。これが好感されている。携帯電話やエアコンが好調だったほか、テレビや調理家電なども堅調に推移。人件費や修繕費が増えたが、売上高の増加で吸収した。なお、同時に発表した23年9月~24年5月期決算は売上高が1987億900万円(前年同期比1.4%減)、営業利益が45億200万円(同38.7%増)だった。

    ■ティーケーピー <3479>  1,614円  +100 円 (+6.6%)  11:30現在
     ティーケーピー<3479>が大幅高で5連騰。11日の取引終了後、25年2月期の連結業績予想について、売上高を450億円から620億円(前期比69.7%増)へ、営業利益を73億5000万円から82億円(同77.5%増)へ、純利益を51億円から55億円(同21.2%減)へ上方修正した。発表を好感した買いが集まったようだ。リリカラ<9827>を連結子会社化した影響や、ノバレーゼ<9160>を持ち分法適用会社化した影響を織り込んだ。なお、同時に発表した第1四半期(3~5月)決算は、売上高105億6200万円(前年同期比17.1%増)、営業利益16億9200万円(同3.1%減)、純利益18億7300万円(同59.5%減)だった。

    ■OSG <6136>  2,057.5円  +127.5 円 (+6.6%)  11:30現在
     OSG<6136>が続急伸し、2000円台に乗せた。11日の取引終了後、24年11月期第2四半期累計(23年12月~24年5月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比10.0%増の776億6700万円、経常利益は同6.9%増の108億6800万円となった。経常利益の増益率は第1四半期時点よりも高く、2ケタの増収率となったこともあって、業況のモメンタムを好感した買いが入ったようだ。同社は精密切削工具を手掛ける。為替換算の影響により全地域で売上高は増収となった。台湾を中心とするアジア圏や中国で利益は回復基調となった半面、日本国内は厳しい状況が続いたとしている。

    ■ニトリホールディングス <9843>  17,340円  +760 円 (+4.6%)  11:30現在
     ニトリホールディングス<9843>が大幅高で3連騰。米国時間11日に発表された6月の米国の消費者物価指数(CPI)は、前月比では市場予想(0.1%上昇)に反して、0.1%の低下となった。米連邦準備制度理事会(FRB)による9月の利下げ観測が一段と強まる格好となり、米長期金利に低下圧力が掛かるなか、ドル円相場は一時1ドル=157円台まで急速にドル安・円高が進んだ。政府・日銀による為替介入の観測も一部で出ているようだ。為替相場の反応を受けて株式市場では円高メリット株とされるニトリHDなどを物色する動きが広がっている。神戸物産<3038>やワークマン<7564>も高い。

    ■八洲電機 <3153>  1,802円  +29 円 (+1.6%)  11:30現在
     八洲電機<3153>が全般急落相場に抗して続伸、上値指向を明示している。日立系の電気機器商社で、空調設備や照明、受変電システムなど幅広く展開する。データセンター建設需要が高まるなか、同関連の空調や電力設備需要を捉え、業績は好調を極めている。営業利益は24年3月期に前の期比4割増で38億9400万円と急拡大、過去最高を更新したが、続く25年3月期も前期比8%増の42億円予想とピーク利益更新が続く見通し。株価は5日移動平均線を足場に切り返し急。きょうは一時57円高の1830円と6月27日につけた上場来高値1860円奪回まであと30円に迫り、青空圏突入を視界に入れている。

    ■地主 <3252>  2,348円  -389 円 (-14.2%)  11:30現在  東証プライム 下落率トップ
     地主<3252>は急落。11日の取引終了後、286万5300株の新株式発行と70万株の自己株式処分、上限53万4700株のオーバーアロットメントによる売り出しを実施すると発表。株式需給の悪化を懸念した売りが出ている。発行価格や処分価格は23日から26日までのいずれかの日に決定する。調達資金約106億円(手取り概算額)は新たな開発用地の仕入れ資金に充てる。

    ■ヴレインS <135A>  3,070円  -290 円 (-8.6%)  11:30現在
     VRAIN Solution<135A>が急反落。11日取引終了後に3~5月期単独決算を発表し、売上高は3億6600万円、営業利益は6300万円だった。前年同期に四半期財務諸表を作成していないため増減率はないが、あわせて開示した決算説明資料によると24.5%増収・営業42.0%減益という。大幅減益を嫌気した売りを誘ったようだ。取引社数や既存顧客へのリピート販売が堅調に推移したことで売上高は増加、一方、新たな案件に取り組んだことで売上原価が増加したほか、人材投資を強化したこともあり、利益は押し下げられた。なお、通期の増収増益見通しは据え置いた。

    ■セブン&アイ <3382>  1,817.5円  -122.5 円 (-6.3%)  11:30現在  東証プライム 下落率5位
     セブン&アイ・ホールディングス<3382>が大幅安。約半年ぶりに年初来安値を更新した。11日取引終了後に3~5月期連結決算を発表し、売上高が前年同期比3.2%増の2兆7347億円、営業利益が同27.6%減の593億4400万円だった。減益を嫌気した売りが出ている。主力の海外コンビニ事業で増収を確保した一方、営業利益が大幅減となり、全体の利益にも響いた。国内コンビニ事業は小幅に減収減益。イトーヨーカ堂を含むスーパーストア事業も冴えなかった。

    ■東京エレクトロン <8035>  35,830円  -2,220 円 (-5.8%)  11:30現在  東証プライム 下落率7位
     東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連大手がウリ気配スタートで大きく下値を探る展開を強いられている。前日の米国株市場ではハイテク株に利益確定売りがかさむ展開となり、特に半導体関連セクターの下げが顕著となった。エヌビディア<NVDA>やアプライド・マテリアルズ<AMAT>などが大幅安となり、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が3.5%安と急落。これを受けて、東京市場でも同関連株に対する売りを誘発している。外国為替市場では、足もとドルが買い戻されているとはいえ、一時1ドル=157円台まで一気に円高に振れたことも逆風材料となっている。

    ■プライム・ストラテジー <5250>  1,491円  +300 円 (+25.2%) ストップ高   11:30現在
     プライム・ストラテジー<5250>はストップ高。11日の取引終了後、米国で出願中の戦略AI「David」について、米国特許商標庁から特許査定を受けたと発表。これが材料視されている。あわせて23年12月~24年5月期連結決算を発表した。売上高は前年同期比5.2%減の4億1700万円、営業利益が同38.9%減の9700万円だった。

    ●ストップ高銘柄
     プライム・ストラテジー <5250>  1,491円  +300 円 (+25.2%) ストップ高   11:30現在
     など、3銘柄

    ●ストップ安銘柄
     メドレックス <4586>  97円  -50 円 (-34.0%) ストップ安売り気配   11:30現在
     以上、1銘柄

    株探ニュース