2024年7月4日 8時04分
株価指数先物【寄り前】 過熱感が警戒されるも、ショートは控えたい
大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 40700 +100 (+0.24%)
TOPIX先物 2886.0 +11.5 (+0.40%)
シカゴ日経平均先物 40660 +60
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
3日の米国市場は、NYダウが下落した一方で、 S&P500、ナスダックは上昇。独立記念日の前日の短縮取引で市場参加者が限られ、利益確定や持ち高調整の売りが出やすかった。ただし、この日発表された6月ISM非製造業総合景況指数が好不況の境目である50を割り込んだほか、6月ADP雇用統計が市場予想を下回り、米新規失業保険申請件数が市場予想以上だったことから、早期利下げ期待が下支えした。テスラ<TSLA>が連日で大幅高を演じ、エヌビディア<NVDA>など半導体株が買われ、ナスダック指数は連日で最高値を更新した。S&P500業種別指数は自動車・同部品、半導体・同製造装置、素材が上昇した半面、小売、医薬品・バイオテクノロジー、ヘルスケア機器・サービスが下落。
シカゴ日経平均先物(9月限)清算値は、大阪比60円高の4万0660円だった。日経225先物(9月限)のナイトセッションは日中比30円高の4万0630円で始まり、その後は4万0540円~4万0650円と日中の終値を挟んで保ち合いを継続。米国市場の取引開始直後に4万0490円まで売られたが、売り一巡後はロング優勢なり、4万0730円まで買われる場面も見られた。米国市場の取引終了後は4万0630円~4万0730円辺りで膠着し、4万0700円でナイトセッションの取引を終えた。
日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まりそうだ。海外勢のフローが限られるなか、買い一巡後は膠着感が強まるとみられ、オプション権利行使価格の4万0500円から4万0750円辺りがコンセンサスになりそうだ。エヌビディアは4%超上昇しており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の支援材料となるだろう。
日経225先物は前日の上昇でボリンジャーバンドの+3σに接近し、過熱感が警戒されやすい。ただし、上向きで推移するバンドに沿ったトレンドを形成しているため、ショート戦略は控えたいところである。直近の上昇は下期入りに伴うファンドの実需の買いが中心であり、仕掛け的なロングが積み上がっている需給状況ではないとみられる。+2σ(4万0380円)と+3σ(4万1040円)での推移が続くなかでは押し目狙いのロング対応となろう。
海外勢のフローが限られるなかで短期的な売買に振られやすい状況であり、4万0500円処を下回ってくる場面があれば、その後のカバー狙いのスタンスになろう。また、直近では後場に入り日経平均型のインデックス買いが観測されていた。この流れがいったん落ち着くかを見極めたい。また、週末には6月の米雇用統計の発表を控えるが、ADP雇用統計の結果からは利下げ期待につながる可能性があるため、それほど警戒はされないだろう。
3日のVIX指数は12.09(前日は12.03)に上昇した。小幅な上昇であり、引き続き直近のボトムレンジでの推移のため、リスク選好に向かいやすい状況である。足もとでは12.68辺りに位置している25日移動平均線が上値抵抗として意識されており、この水準を上回ってくるまでは神経質な展開にはならないとみておきたい。
なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.12倍に上昇した。14.05倍で始まり、寄り付き後ほどなくして25日線が位置する14.06倍を突破した。その後も日経平均型優位の状況から一時14.15倍まで切り上がり、14.14倍に位置する200日線を上回る場面もあった。200日線に到達したことで、NTショートの巻き戻しは一巡した感があるが、日経平均型のインデックス買いが継続するようだと、75日線が位置する14.20倍辺りが意識されてくるだろう。
株探ニュース
日経225先物 40700 +100 (+0.24%)
TOPIX先物 2886.0 +11.5 (+0.40%)
シカゴ日経平均先物 40660 +60
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
3日の米国市場は、NYダウが下落した一方で、 S&P500、ナスダックは上昇。独立記念日の前日の短縮取引で市場参加者が限られ、利益確定や持ち高調整の売りが出やすかった。ただし、この日発表された6月ISM非製造業総合景況指数が好不況の境目である50を割り込んだほか、6月ADP雇用統計が市場予想を下回り、米新規失業保険申請件数が市場予想以上だったことから、早期利下げ期待が下支えした。テスラ<TSLA>が連日で大幅高を演じ、エヌビディア<NVDA>など半導体株が買われ、ナスダック指数は連日で最高値を更新した。S&P500業種別指数は自動車・同部品、半導体・同製造装置、素材が上昇した半面、小売、医薬品・バイオテクノロジー、ヘルスケア機器・サービスが下落。
シカゴ日経平均先物(9月限)清算値は、大阪比60円高の4万0660円だった。日経225先物(9月限)のナイトセッションは日中比30円高の4万0630円で始まり、その後は4万0540円~4万0650円と日中の終値を挟んで保ち合いを継続。米国市場の取引開始直後に4万0490円まで売られたが、売り一巡後はロング優勢なり、4万0730円まで買われる場面も見られた。米国市場の取引終了後は4万0630円~4万0730円辺りで膠着し、4万0700円でナイトセッションの取引を終えた。
日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まりそうだ。海外勢のフローが限られるなか、買い一巡後は膠着感が強まるとみられ、オプション権利行使価格の4万0500円から4万0750円辺りがコンセンサスになりそうだ。エヌビディアは4%超上昇しており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の支援材料となるだろう。
日経225先物は前日の上昇でボリンジャーバンドの+3σに接近し、過熱感が警戒されやすい。ただし、上向きで推移するバンドに沿ったトレンドを形成しているため、ショート戦略は控えたいところである。直近の上昇は下期入りに伴うファンドの実需の買いが中心であり、仕掛け的なロングが積み上がっている需給状況ではないとみられる。+2σ(4万0380円)と+3σ(4万1040円)での推移が続くなかでは押し目狙いのロング対応となろう。
海外勢のフローが限られるなかで短期的な売買に振られやすい状況であり、4万0500円処を下回ってくる場面があれば、その後のカバー狙いのスタンスになろう。また、直近では後場に入り日経平均型のインデックス買いが観測されていた。この流れがいったん落ち着くかを見極めたい。また、週末には6月の米雇用統計の発表を控えるが、ADP雇用統計の結果からは利下げ期待につながる可能性があるため、それほど警戒はされないだろう。
3日のVIX指数は12.09(前日は12.03)に上昇した。小幅な上昇であり、引き続き直近のボトムレンジでの推移のため、リスク選好に向かいやすい状況である。足もとでは12.68辺りに位置している25日移動平均線が上値抵抗として意識されており、この水準を上回ってくるまでは神経質な展開にはならないとみておきたい。
なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.12倍に上昇した。14.05倍で始まり、寄り付き後ほどなくして25日線が位置する14.06倍を突破した。その後も日経平均型優位の状況から一時14.15倍まで切り上がり、14.14倍に位置する200日線を上回る場面もあった。200日線に到達したことで、NTショートの巻き戻しは一巡した感があるが、日経平均型のインデックス買いが継続するようだと、75日線が位置する14.20倍辺りが意識されてくるだろう。
株探ニュース