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    2024年6月14日 11時39分

    話題株ピックアップ【昼刊】:ファンケル、JEH、WSCOPE

    ■ファンケル <4921>  2,284.5円  +400 円 (+21.2%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
     ファンケル<4921>に大量の買い注文が入り、カイ気配を切り上げた。14日付の日本経済新聞朝刊が、「キリンホールディングス(HD)は健康食品大手のファンケルを買収する」と報じた。キリンホールディングス<2503>はTOB(株式公開買い付け)を実施する方針で、年内にも完全子会社化すると伝えている。報道を受けキリンHDは同日、「本日の取締役会において付議する予定」とするコメントを開示。ファンケルも「検討していることは事実」とした。東京証券取引所は同日午前8時20分から、ファンケルの株式売買を停止していたが、企業側の開示を受けて売買を再開。ファンケルに対しては、TOB時に株価に上乗せされるプレミアムへの期待が膨らんだ格好となった。

    ■JEH <5889>  2,667円  +390 円 (+17.1%)  11:30現在
     Japan Eyewear Holdings<5889>がカイ気配スタート。13日の取引終了後、25年1月期第1四半期(2~4月)の連結決算を発表した。売上収益は前年同期比32.3%増の38億6100万円、営業利益は同57.4%増の11億9500万円となった。大幅な増収増益となったことを評価した買いが集まっている。「金子眼鏡」事業がインバウンド需要の拡大などを背景に好調に推移した。フォーナインズグループではフレーム販売価格の改定による効果も出た。

    ■ダブル・スコープ <6619>  571円  +80 円 (+16.3%) ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率2位
     ダブル・スコープ<6619>がストップ高。13日取引終了後に発表した2~4月期連結決算は純利益が7億2200万円だった。第1四半期時点で通期計画(5億円)を超過しており、これを手掛かりに買いを集めている。売上高は144億7100万円、営業利益は5億5400万円だった。主力の車載用電池向けセパレーターが好調だった一方、原材料費など各種費用は増加した。純利益ベースでは為替差益の計上や支払利息が期初の予想を下回ったことが寄与した。決算期変更に伴い前期は変則決算となっている。

    ■サンバイオ <4592>  775円  +100 円 (+14.8%) ストップ高買い気配   11:30現在
     サンバイオ<4592>が朝方から買いを集めストップ高の775円水準でカイ気配となっている。19日開催の厚生労働省薬事審議会の再生医療等製品・生物由来技術部会で「再生医療等製品『アクーゴ脳内移植用注』の製造販売承認の可否、条件及び期限の要否並びに再審査期間の指定の要否について」が審議事項として挙がっており、「アクーゴ」は同社の開発品SB623のことであることから、引き続き思惑的な買いが入っているようだ。また、13日の取引終了後に発表した第1四半期(2~4月)連結決算で、経常利益が9100万円(前年同期9億3700万円の赤字)と黒字転換したことも好材料視されている。SB623慢性期外傷性脳損傷プログラムの承認に向けた費用を中心に研究開発費3億8700万円を計上した結果、営業損益は6億6600万円の赤字(前年同期14億6100万円の赤字)となったが、為替相場の変動により為替差益が発生したため、営業外収益として為替差益7億6700万円を計上したことが寄与した。なお、25年1月期通期業績予想は、経常損益33億5900万円の赤字(前期28億2400万円の赤字)の従来見通しを据え置いている。

    ■東建コーポレーション <1766>  11,640円  +1,290 円 (+12.5%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位
     東建コーポレーション<1766>は4日ぶりに急反発した。13日の取引終了後に24年4月期の連結決算発表にあわせ、25年4月期の業績・配当予想を開示した。今期の売上高は前期比5.8%増の3604億7800万円、最終利益は同8.5%増の97億600万円を計画する。更に、年間配当予想は同20円増配の270円としており、業況の見通しと増配方針を好感した買いが入ったようだ。今期の単体受注高の目標はグロスで前期比14.8%増の1890億円とする。土地オーナーによる遊休土地の活用ニーズは底堅く推移すると想定。入居需要が見込めるエリアで効率的な受注活動を展開する方針を示している。24年4月期の売上高は前の期比7.6%増の3408億3500万円、最終利益は同70.7%増の89億4300万円だった。

    ■トーホー <8142>  3,475円  +345 円 (+11.0%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位
     トーホー<8142>が急反発し年初来高値を更新している。13日の取引終了後に発表した第1四半期(2~4月)連結決算が、売上高615億4100万円(前年同期比4.9%増)、営業利益20億500万円(同32.0%増)、純利益10億7200万円(同29.0%増)と大幅増益となったことが好感されている。食品スーパー事業の期中撤退の影響があったものの、インバウンド需要の増加などもあって主要マーケットである外食業界が堅調に推移しており、既存得意先のシェア拡大と新規得意先の開拓を積極的に進めたことが奏功した。また、経費コントロールに取り組んだことも寄与した。なお、25年1月期通期業績予想は、売上高2460億円(前期比0.4%増)、営業利益73億円(同6.6%減)、純利益40億円(同11.0%増)の従来見通しを据え置いている。

    ■GAテクノ <3491>  1,644円  +157 円 (+10.6%)  11:30現在
     GA technologies<3491>が大幅高。13日取引終了後に23年11月~24年4月期連結決算を発表。売上高は前年同期比35.5%増の859億2100万円、純利益は同2.5倍の9億2700万円となっており、これが好感されている。不動産売買サービスなどを手掛ける主力のRENOSYマーケットプレイス事業が好調だった。あわせて通期の売上高予想を従来予想(1763億円)から前期比26.1%増の1850億円へ上方修正した。更に、26年10月期を最終年度とする中期経営計画を発表した。最終年度に売上高3230億円、EPS成長5倍とする目標を掲げた。

    ■丹青社 <9743>  943円  +79 円 (+9.1%)  11:30現在  東証プライム 上昇率6位
     丹青社<9743>が大幅続伸し、年初来高値を更新した。同社は13日取引終了後、25年1月期第1四半期(2~4月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比87.2%増の14億9700万円となり、上半期計画の19億円に対する進捗率は78.8%となった。売上高は同15.3%増の227億3300万円で着地。企業の販促投資などが持ち直していることが追い風となったほか、収益性を重視した受注活動を行ったことが好業績につながった。なお、上半期及び通期の業績予想については従来計画を据え置いている。

    ■ソフトバンクグループ <9984>  10,120円  +348 円 (+3.6%)  11:30現在
     ソフトバンクグループ<9984>が上げ幅を拡大した。米ナスダック<NDAQ>が米国時間13日、ソフトバンクG傘下の英半導体設計大手アーム・ホールディングス<ARM>について、ナスダック100指数の構成銘柄に採用すると発表。アームの株価への好影響と、ソフトバンクGの業績へのポジティブなインパクトを期待した買いが入ったようだ。6月24日にシリウスXMホールディングス<SIRI>に置き換わる形で採用されるという。

    ■スマレジ <4431>  2,166円  +66 円 (+3.1%)  11:30現在
     スマレジ<4431>が続伸している。13日の取引終了後に発表した25年4月期の単独業績予想で、売上高106億8800万円(前期比27.5%増)、営業利益20億3300万円(同17.2%増)、純利益14億1400万円(同16.6%増)の2ケタ増益を見込むとしたことが好感されている。顧客件数と顧客単価の拡大を基本戦略とし、クラウド型POSサービス「スマレジ」の新規顧客獲得を軸に、「スマレジ・タイムカード」や決済サービスのクロスセルによる売上高の増加を計画。一方で、セールス&マーケティング投資や積極的な人材採用を継続するため広告宣伝費や人件費など販管費は増加を見込むが、増収効果によって吸収する。なお、24年4月期決算は、売上高83億8500万円(前の期比41.8%増)、営業利益17億3500万円(同94.1%増)、純利益12億1200万円(同36.7%増)だった。

    ■スタジオアリス <2305>  2,124円  +25 円 (+1.2%)  11:30現在
     スタジオアリス<2305>が3日続伸している。13日の取引終了後、5月度の月次売上高が前年同月比1.3%増の23億7700万円となったと発表した。2カ月ぶりに前年同月を上回ったことで、見直し買いが入ったようだ。全店ベース、既存店ベースともに撮影件数は落ち込んだが、単価は上昇した。

    ■メディアリンクス <6659>  223円  +50 円 (+28.9%) ストップ高   11:30現在
     メディアリンクス<6659>がストップ高まで買われ、年初来高値を更新した。同社はきょう、マイクロ波の専用回線上でのPTPとIPを用いたSTLの実証実験に世界で初めて成功したと発表。これが材料視されているようだ。PTP(Precision Time Protocol)とは高精度な時刻合わせを行うためのプロトコルで、STL(Studio to Transmitter Link)は放送局から送信所(電波塔等)まで放送信号を伝送するための回線のこと。マイクロ波の専用回線は、国内外の多くの放送局のSTL伝送で広く利用されており、同社は今回の実証試験の成功をもとにIP/PTP伝送方式によるSTL伝送を国内外の放送局に提案していくという。

    ■小僧寿し <9973>  20円  +2 円 (+11.1%)  11:30現在
     13日に発表した「記念株主優待を実施」が買い材料。
     24年6月末時点で1万株以上を保有する株主を対象に、KOZOホールディングス発足記念優待を実施。保有株数1万株以上で小僧寿しおせち5000円割引券、5万株以上で1万5000円相当の小僧寿しおせち、10万株以上で2万5000円相当の小僧寿しおせちをそれぞれ贈呈する。

    ■アールプランナー <2983>  839円  +80 円 (+10.5%) 一時ストップ高   11:30現在
     アールプランナー<2983>が急伸し一時ストップ高の909円に買われる場面があった。13日の取引終了後に発表した第1四半期(2~4月)連結決算で、営業利益が2億3800万円(前年同期比11.9倍)と大幅増益となり、上期計画に対する進捗率も79%に達したことが好感されている。継続的な新規出店やマーケティング戦略の奏功で前期の受注棟数が増加していたことを受けて、総販売棟数は第1四半期としては過去最高の237棟(同22.8%増)に増加。これに伴い売上高も89億8600万円(同15.1%増)と第1四半期として過去最高を更新した。新規出店の先行投資や人員増による販管費の増加はあったものの、売上総利益率の改善もあって、営業利益は大幅増益となった。なお、25年1月期通期業績予想は、売上高350億円(前期比9.1%増)、営業利益8億5000万円(同59.6%増)の従来見通しを据え置いている。

    ■トップカルチャー <7640>  173円  +15 円 (+9.5%)  11:30現在
     トップカルチャー<7640>は反発。13日取引終了後に株主優待制度の導入を発表した。500株以上の株主を対象に、保有株数や保有年数に応じて1000~3000円分の図書カードを贈呈する。実施時期は今年10月。これを好感した買いが入っている。あわせて発表した23年11月~24年4月期連結決算は売上高が97億9200万円(前年同期比4.6%減)、営業損益が1億6200万円の赤字(前年同期1億6600万円の赤字)だった。店舗数の減少による影響が出たほか、人件費の上昇や出店・閉店に伴うコストも響いた。通期の減収・営業赤字見通しに変更はない。

    ●ストップ高銘柄
     リード <6982>  693円  +100 円 (+16.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
     monoAI <5240>  720円  +100 円 (+16.1%) ストップ高   11:30現在
     など、6銘柄

    ●ストップ安銘柄
     なし

    株探ニュース