2024年6月14日 7時58分
株価指数先物【寄り前】 ハイテク主導で日経平均型優位の展開
大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 38570 -150 (-0.38%)
TOPIX先物 2720.0 -12.0 (-0.43%)
シカゴ日経平均先物 38580 -140
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
13日の米国市場は、NYダウが下落した一方で、 S&P500、ナスダックは上昇。5月の米卸売物価指数(PPI)は前月比0.2%低下した。市場予想(0.1%上昇程度)に反して減速したほか、変動の大きい食品とエネルギーを除くコアPPIは前月比横ばいとなり、市場予想(0.3%上昇程度)を下回った。また、新規失業保険申請件数は前週比1万3000件増の24万2000件となり市場予想(22万5000件程度)を上回った。これら指標の結果を受けて、米連邦準備理事会(FRB)による年内の利下げ観測が高まった。
ただし、米経済の減速も意識されるなか、景気敏感株などが売られる流れとなったため、NYダウの重荷となった。米長期金利が低下し、エヌビディア<NVDA>やマイクロン・テクノロジー<MU>など半導体株の一角が買われ、S&P500指数、ナスダック指数は連日で最高値を更新。S&P500業種別指数は半導体・同製造装置、自動車・同部品、家庭用品・パーソナル用品が上昇した半面、運輸、メディア、エネルギーが下落。
シカゴ日経平均先物(9月限)清算値は、大阪比140円安の3万8580円だった。 日経225先物(9月限)のナイトセッションは日中比90円高の3万8810円で始まり、その後は3万8670円~3万8840円辺りでの保ち合いを継続。米国市場の取引開始後にレンジを下放れ、中盤にかけて一時3万8380円まで下落幅を広げる場面も見られた。売り一巡後は終盤にかけて下げ渋る動きとなり、3万8570円でナイトセッションの取引を終えた。
日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まることになりそうだ。6月限の先物オプション特別清算指数算出(SQ)については、3万8500円を上回ってくるとみられるなか、波乱なく通過することになろう。権利行使価格の3万8500円を挟んだ3万8250円から3万8750円辺りでのレンジ推移を想定しておきたい。
日銀の金融政策決定会合の結果を見極めたいとする模様眺め姿勢により、前場は動きづらいところだろう。政策金利は現状維持が見込まれており、国債の買い入れ額を減らすかが焦点となる。会合の結果は概ねランチタイムで公表されると考えられるが、公表が後場の時間帯にずれ込むようだと、議論が長引いているとして、思惑的な売買から短期的に振れやすくなる点には注意が必要だろう。発表後に大きく振れる場面では、その後のリバランス狙いになりそうだ。
13週移動平均線は3万8770円辺りで推移しており、同水準を終値で上回ってくるかが注目される。4月半ばの急落で同線を割り込んだ後は、上値抵抗線として機能している。前日には一時3万9290円まで上昇したものの、その後は持ち高調整の流れによって同線を割り込んでいる。トレンド転換が期待しづらいなか、同線接近では戻り待ち狙いのショートが入りやすいと考えられる。
ただし、米国ではNYダウが3日続落となったものの、半導体株などへの物色が続くなか、S&P500指数、ナスダック指数は連日で高値を更新しており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への支援材料になりそうだ。そのため、相対的に日経平均型優位の展開が見込まれる。膠着感の強い相場展開のなかでヘッジを考慮したNTロングでのスプレッド狙いの動きに向かわせそうだ。
なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.18倍に上昇した。14.13倍に位置する200日線を突破し、一時14.21倍まで上昇しており、5月23日以来の水準を回復する場面も見られた。200日線が支持線に変わる可能性が意識されるなか、14.30倍辺りに位置する75日線辺りが目先的なターゲットになろう。
13日のVIX指数は11.94(前日は12.04)に低下した。一時12.68まで上昇したものの、12.70辺りに位置する25日線に上値を抑えられる形となった。5月23日に付けた11.52辺りが意識されてくるなか、リスク選好の動きが強まることが意識されやすく、押し目狙いのロング対応とみておきたい。
株探ニュース
日経225先物 38570 -150 (-0.38%)
TOPIX先物 2720.0 -12.0 (-0.43%)
シカゴ日経平均先物 38580 -140
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
13日の米国市場は、NYダウが下落した一方で、 S&P500、ナスダックは上昇。5月の米卸売物価指数(PPI)は前月比0.2%低下した。市場予想(0.1%上昇程度)に反して減速したほか、変動の大きい食品とエネルギーを除くコアPPIは前月比横ばいとなり、市場予想(0.3%上昇程度)を下回った。また、新規失業保険申請件数は前週比1万3000件増の24万2000件となり市場予想(22万5000件程度)を上回った。これら指標の結果を受けて、米連邦準備理事会(FRB)による年内の利下げ観測が高まった。
ただし、米経済の減速も意識されるなか、景気敏感株などが売られる流れとなったため、NYダウの重荷となった。米長期金利が低下し、エヌビディア<NVDA>やマイクロン・テクノロジー<MU>など半導体株の一角が買われ、S&P500指数、ナスダック指数は連日で最高値を更新。S&P500業種別指数は半導体・同製造装置、自動車・同部品、家庭用品・パーソナル用品が上昇した半面、運輸、メディア、エネルギーが下落。
シカゴ日経平均先物(9月限)清算値は、大阪比140円安の3万8580円だった。 日経225先物(9月限)のナイトセッションは日中比90円高の3万8810円で始まり、その後は3万8670円~3万8840円辺りでの保ち合いを継続。米国市場の取引開始後にレンジを下放れ、中盤にかけて一時3万8380円まで下落幅を広げる場面も見られた。売り一巡後は終盤にかけて下げ渋る動きとなり、3万8570円でナイトセッションの取引を終えた。
日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り先行で始まることになりそうだ。6月限の先物オプション特別清算指数算出(SQ)については、3万8500円を上回ってくるとみられるなか、波乱なく通過することになろう。権利行使価格の3万8500円を挟んだ3万8250円から3万8750円辺りでのレンジ推移を想定しておきたい。
日銀の金融政策決定会合の結果を見極めたいとする模様眺め姿勢により、前場は動きづらいところだろう。政策金利は現状維持が見込まれており、国債の買い入れ額を減らすかが焦点となる。会合の結果は概ねランチタイムで公表されると考えられるが、公表が後場の時間帯にずれ込むようだと、議論が長引いているとして、思惑的な売買から短期的に振れやすくなる点には注意が必要だろう。発表後に大きく振れる場面では、その後のリバランス狙いになりそうだ。
13週移動平均線は3万8770円辺りで推移しており、同水準を終値で上回ってくるかが注目される。4月半ばの急落で同線を割り込んだ後は、上値抵抗線として機能している。前日には一時3万9290円まで上昇したものの、その後は持ち高調整の流れによって同線を割り込んでいる。トレンド転換が期待しづらいなか、同線接近では戻り待ち狙いのショートが入りやすいと考えられる。
ただし、米国ではNYダウが3日続落となったものの、半導体株などへの物色が続くなか、S&P500指数、ナスダック指数は連日で高値を更新しており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への支援材料になりそうだ。そのため、相対的に日経平均型優位の展開が見込まれる。膠着感の強い相場展開のなかでヘッジを考慮したNTロングでのスプレッド狙いの動きに向かわせそうだ。
なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.18倍に上昇した。14.13倍に位置する200日線を突破し、一時14.21倍まで上昇しており、5月23日以来の水準を回復する場面も見られた。200日線が支持線に変わる可能性が意識されるなか、14.30倍辺りに位置する75日線辺りが目先的なターゲットになろう。
13日のVIX指数は11.94(前日は12.04)に低下した。一時12.68まで上昇したものの、12.70辺りに位置する25日線に上値を抑えられる形となった。5月23日に付けた11.52辺りが意識されてくるなか、リスク選好の動きが強まることが意識されやすく、押し目狙いのロング対応とみておきたい。
株探ニュース