2024年5月22日 18時20分
株価指数先物【引け後】 エヌビディアの決算待ちで神経質にさせる
大阪6月限
日経225先物 38620 -320 (-0.82%)
TOPIX先物 2736.0 -24.0 (-0.86%)
日経225先物(6月限)は前日比320円安の3万8620円で取引を終了。寄り付きは3万8900円と、シカゴ日経平均先物の清算値(3万8860円)にサヤ寄せし、売り優勢で始まった。直後に付けた3万8930円を高値に、持ち高調整でロングを解消する動きとなり、ショート優勢のなかで前場中盤にかけて3万8630円まで売られた。前場終盤に若干買い戻され、3万8680円~3万8780円辺りで保ち合いを継続。ランチタイムでも同水準での底堅さがみられていたが、後場中盤にレンジを下放れると3万8600円~3万8680円辺りで推移し、取引終了間際には一時3万8590円まで下落幅を広げた。
日経225先物は現物の寄り付き後ほどなくしてボリンジャーバンドの+1σ(3万8800円)を下回ったことで、ショート優勢の流れとなった。エヌビディア<NVDA>の決算発表を控え、東京エレクトロン <8035> [東証P]などハイテク株の一角の弱い値動きが投資家心理を神経質にさせていたようだ。前場中盤に3万8630円まで売られ、75日移動平均線(3万8600円)が支持線として意識される形で、その後はショートカバーにより下げ渋る動きもみられた。
ただし、後場終盤にかけてレンジを切り下げる形となり、一時的ではあるが75日線を割り込んだ。東京エレクトロンやアドバンテスト <6857> [東証P]は下落したものの、寄り付きの価格水準で終えており、方向感に欠ける状況だった。なお、債券市場では長期金利の指標となる10年債利回りが11年ぶりに1.0%の節目に到達した。日本銀行による金融正常化への思惑がくすぶるなか、金利の先高観が強まったことも、手掛けづらくさせたようである。
日経225先物は75日線が支持線として意識されるなか、理想的な反発をみせられるかが注目される。エヌビディアの決算発表は日本時間23日の早朝であり、決算を受けた時間外取引の動向として、東京市場が初動の反応をみせることになる。その後は米国市場の動向を見極めたいとしてリバランスの動きになるとみられるが、東証プライムの売買高が連日で15億株台と薄商いの状況では、仕掛け的な売買に振られやすくなろう。
また、米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨が公表される。最近は米連邦準備理事会(FRB)高官らの利下げに慎重な発言が相次いでいることもあり、アク抜けの動きが期待される。エヌビディアの決算については、日経225先物の引け味の悪さから先高期待によるロングは積み上がっていないだろう。ただし、75日線を巡る攻防のなかでエヌビディアの決算がネガティブ視されるようだと、25日線が位置する3万8250円、-1σの3万7770円辺りへのバイアスが強まる可能性は想定しておく必要がある。
一方で、ポジティブな反応となれば、+1σの3万8730円は通過点となり、+2σの3万9220円辺りが射程に入ってきそうだ。
なお、NT倍率は先物中心限月で14.11倍と小幅に上昇した。東京エレクトロンのほか、ファーストリテイリング <9983> [東証P]が日経平均型の重荷となった半面、ソフトバンクグループ <9984> [東証P]が日経平均型を支える形であった。エヌビディアの決算を通過することでNTショートを巻き戻す動きが期待されるものの、日銀の金融政策正常化観測を背景に金融株などが買われやすく、スプレッド狙いは取りづらい状況になろう。
手口面(立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が2万5417枚、ソシエテジェネラル証券が1万2131枚、サスケハナ・ホンコンが5392枚、SBI証券が2749枚、バークレイズ証券が2167枚、JPモルガン証券が1778枚、日産証券が1475枚、野村証券が1442枚、楽天証券が1374枚だった。
TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が2万1214枚、ソシエテジェネラル証券が1万3118枚、JPモルガン証券が4357枚、バークレイズ証券が3938枚、モルガンMUFG証券が3173枚、BNPパリバ証券が2175枚、野村証券が2129枚、ビーオブエー証券が2128枚、ゴールドマン証券が1787枚、サスケハナ・ホンコンが1564枚だった。
株探ニュース
日経225先物 38620 -320 (-0.82%)
TOPIX先物 2736.0 -24.0 (-0.86%)
日経225先物(6月限)は前日比320円安の3万8620円で取引を終了。寄り付きは3万8900円と、シカゴ日経平均先物の清算値(3万8860円)にサヤ寄せし、売り優勢で始まった。直後に付けた3万8930円を高値に、持ち高調整でロングを解消する動きとなり、ショート優勢のなかで前場中盤にかけて3万8630円まで売られた。前場終盤に若干買い戻され、3万8680円~3万8780円辺りで保ち合いを継続。ランチタイムでも同水準での底堅さがみられていたが、後場中盤にレンジを下放れると3万8600円~3万8680円辺りで推移し、取引終了間際には一時3万8590円まで下落幅を広げた。
日経225先物は現物の寄り付き後ほどなくしてボリンジャーバンドの+1σ(3万8800円)を下回ったことで、ショート優勢の流れとなった。エヌビディア<NVDA>の決算発表を控え、東京エレクトロン <8035> [東証P]などハイテク株の一角の弱い値動きが投資家心理を神経質にさせていたようだ。前場中盤に3万8630円まで売られ、75日移動平均線(3万8600円)が支持線として意識される形で、その後はショートカバーにより下げ渋る動きもみられた。
ただし、後場終盤にかけてレンジを切り下げる形となり、一時的ではあるが75日線を割り込んだ。東京エレクトロンやアドバンテスト <6857> [東証P]は下落したものの、寄り付きの価格水準で終えており、方向感に欠ける状況だった。なお、債券市場では長期金利の指標となる10年債利回りが11年ぶりに1.0%の節目に到達した。日本銀行による金融正常化への思惑がくすぶるなか、金利の先高観が強まったことも、手掛けづらくさせたようである。
日経225先物は75日線が支持線として意識されるなか、理想的な反発をみせられるかが注目される。エヌビディアの決算発表は日本時間23日の早朝であり、決算を受けた時間外取引の動向として、東京市場が初動の反応をみせることになる。その後は米国市場の動向を見極めたいとしてリバランスの動きになるとみられるが、東証プライムの売買高が連日で15億株台と薄商いの状況では、仕掛け的な売買に振られやすくなろう。
また、米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨が公表される。最近は米連邦準備理事会(FRB)高官らの利下げに慎重な発言が相次いでいることもあり、アク抜けの動きが期待される。エヌビディアの決算については、日経225先物の引け味の悪さから先高期待によるロングは積み上がっていないだろう。ただし、75日線を巡る攻防のなかでエヌビディアの決算がネガティブ視されるようだと、25日線が位置する3万8250円、-1σの3万7770円辺りへのバイアスが強まる可能性は想定しておく必要がある。
一方で、ポジティブな反応となれば、+1σの3万8730円は通過点となり、+2σの3万9220円辺りが射程に入ってきそうだ。
なお、NT倍率は先物中心限月で14.11倍と小幅に上昇した。東京エレクトロンのほか、ファーストリテイリング <9983> [東証P]が日経平均型の重荷となった半面、ソフトバンクグループ <9984> [東証P]が日経平均型を支える形であった。エヌビディアの決算を通過することでNTショートを巻き戻す動きが期待されるものの、日銀の金融政策正常化観測を背景に金融株などが買われやすく、スプレッド狙いは取りづらい状況になろう。
手口面(立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が2万5417枚、ソシエテジェネラル証券が1万2131枚、サスケハナ・ホンコンが5392枚、SBI証券が2749枚、バークレイズ証券が2167枚、JPモルガン証券が1778枚、日産証券が1475枚、野村証券が1442枚、楽天証券が1374枚だった。
TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が2万1214枚、ソシエテジェネラル証券が1万3118枚、JPモルガン証券が4357枚、バークレイズ証券が3938枚、モルガンMUFG証券が3173枚、BNPパリバ証券が2175枚、野村証券が2129枚、ビーオブエー証券が2128枚、ゴールドマン証券が1787枚、サスケハナ・ホンコンが1564枚だった。
株探ニュース