2024年3月4日 7時50分
株価指数先物【寄り前】 ヘッジ対応の動きが一段と強まる可能性
大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 40190 +190 (+0.47%)
TOPIX先物 2715.5 +3.5 (+0.12%)
シカゴ日経平均先物 40220 +220
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
1日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。S&P500指数、ナスダック指数は史上最高値を更新した。2月のISM製造業景況指数が市場予想を下回ったことから米長期金利が低下し、ハイテク株を中心に買われた。ウルフスピード<WOLF>が9%を超える上昇となったほか、マーベル・テクノロジー・グループ<MRVL>、ブロードコム<AVGO>、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ<AMD>、マイクロン・テクノロジー<MU>などが軒並み大幅高となった。エヌビディア<NVDA>は終値ベースで最高値を更新するなか、SOX指数の上昇率は4%を超えた。S&P500業種別指数は、半導体・同製造装置、医薬品・バイオテクノロジー、エネルギーが上昇した一方で、公益事業、保険、食品・飲料・タバコが下落。
シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、大阪比220円高の4万0220円だった。日経225先物(3月限)は日中比変わらずの4万円で始まり、4万0190円まで買われた後は軟化し、3万9890円~4万0060円と4万円を挟んでの保ち合いを継続。米国市場の取引開始後にリバウンドを見せており、終盤にかけて一時4万0290円まで買われた。終了間際には利食いもみられ、4万0190円で取引を終えた。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い優勢の相場展開になりそうである。4万円に乗せてきたことから、ナイトセッションではいったんは利益確定の流れからロングポジションをクローズする動きやショートも入ったと考えられるが、米国市場がハイテク株主導の上昇となるなかで、レンジを切り上げる格好となった。
上向きで推移するボリンジャーバンドの+1σと+2σとのレンジに沿ったトレンドを形成するなか、先週末は+1σを支持線とした強い上昇によって、+2σに接近する理想的なリバウンドとなった。+2σは週末の4万0280円からナイトセッションでは4万0570円まで上昇してきており、+2σを意識したトレンド形成が見込まれる。4万円に乗せた後も、オプション権利行使価格の4万0125円、4万0250円をクリアするなか、ヘッジに伴うショートカバーを迫られる格好である。
今週は週末に3月限の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えている。SQ週は荒れやすいが、特にメジャーSQ週は乱高下をみせやすい週でもある。先週前半は3万9000円近辺の膠着が続くなか、週末には一気に4万円の大台に乗せ、ナイトセッションでは一時4万0290円まで買われた。上昇ピッチの速さから短期的な過熱感は警戒されるものの、権利行使価格を次々と切り上げるなか、ヘッジ対応の動きが一段と強まる可能性があるだろう。
そのため、4万円を下回る局面においては、押し目狙いのロング対応になりそうだ。4万円水準での底堅さがみられるようだと、4万0500円とのレンジ推移が見込まれよう。また、+2σに接近する展開になると、4万2000円辺りに位置する+3σ水準が意識されてくる可能性も想定しておきたいところだ。
週末のVIX指数は13.11(前日は13.40)に低下した。終値では2月9日以来の75日移動平均線割れとなった。昨年11月下旬以降のボトム圏での推移を継続するなか、足もとで支持線として機能している13週移動平均線を下回ってくるようだと、ショートカバーを強めてくる展開が意識されてくる。ただし、今週は米雇用統計の発表を週末に控えていることもあり、指標の結果を受けた米長期金利の動向にらみになろう。
なお、1日のNT倍率は先物中心限月で14.74倍に上昇し、2月16日に付けた14.79倍に接近してきた。日経225先物同様に、ボリンジャーバンドの+1σまでの調整を経てのリバウンドであり、+2σが位置する14.84倍辺りが意識されよう。米ハイテク株が強い上昇を見せるなか、NTロングが優位になりそうだ。
株探ニュース
日経225先物 40190 +190 (+0.47%)
TOPIX先物 2715.5 +3.5 (+0.12%)
シカゴ日経平均先物 40220 +220
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
1日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。S&P500指数、ナスダック指数は史上最高値を更新した。2月のISM製造業景況指数が市場予想を下回ったことから米長期金利が低下し、ハイテク株を中心に買われた。ウルフスピード<WOLF>が9%を超える上昇となったほか、マーベル・テクノロジー・グループ<MRVL>、ブロードコム<AVGO>、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ<AMD>、マイクロン・テクノロジー<MU>などが軒並み大幅高となった。エヌビディア<NVDA>は終値ベースで最高値を更新するなか、SOX指数の上昇率は4%を超えた。S&P500業種別指数は、半導体・同製造装置、医薬品・バイオテクノロジー、エネルギーが上昇した一方で、公益事業、保険、食品・飲料・タバコが下落。
シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、大阪比220円高の4万0220円だった。日経225先物(3月限)は日中比変わらずの4万円で始まり、4万0190円まで買われた後は軟化し、3万9890円~4万0060円と4万円を挟んでの保ち合いを継続。米国市場の取引開始後にリバウンドを見せており、終盤にかけて一時4万0290円まで買われた。終了間際には利食いもみられ、4万0190円で取引を終えた。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い優勢の相場展開になりそうである。4万円に乗せてきたことから、ナイトセッションではいったんは利益確定の流れからロングポジションをクローズする動きやショートも入ったと考えられるが、米国市場がハイテク株主導の上昇となるなかで、レンジを切り上げる格好となった。
上向きで推移するボリンジャーバンドの+1σと+2σとのレンジに沿ったトレンドを形成するなか、先週末は+1σを支持線とした強い上昇によって、+2σに接近する理想的なリバウンドとなった。+2σは週末の4万0280円からナイトセッションでは4万0570円まで上昇してきており、+2σを意識したトレンド形成が見込まれる。4万円に乗せた後も、オプション権利行使価格の4万0125円、4万0250円をクリアするなか、ヘッジに伴うショートカバーを迫られる格好である。
今週は週末に3月限の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えている。SQ週は荒れやすいが、特にメジャーSQ週は乱高下をみせやすい週でもある。先週前半は3万9000円近辺の膠着が続くなか、週末には一気に4万円の大台に乗せ、ナイトセッションでは一時4万0290円まで買われた。上昇ピッチの速さから短期的な過熱感は警戒されるものの、権利行使価格を次々と切り上げるなか、ヘッジ対応の動きが一段と強まる可能性があるだろう。
そのため、4万円を下回る局面においては、押し目狙いのロング対応になりそうだ。4万円水準での底堅さがみられるようだと、4万0500円とのレンジ推移が見込まれよう。また、+2σに接近する展開になると、4万2000円辺りに位置する+3σ水準が意識されてくる可能性も想定しておきたいところだ。
週末のVIX指数は13.11(前日は13.40)に低下した。終値では2月9日以来の75日移動平均線割れとなった。昨年11月下旬以降のボトム圏での推移を継続するなか、足もとで支持線として機能している13週移動平均線を下回ってくるようだと、ショートカバーを強めてくる展開が意識されてくる。ただし、今週は米雇用統計の発表を週末に控えていることもあり、指標の結果を受けた米長期金利の動向にらみになろう。
なお、1日のNT倍率は先物中心限月で14.74倍に上昇し、2月16日に付けた14.79倍に接近してきた。日経225先物同様に、ボリンジャーバンドの+1σまでの調整を経てのリバウンドであり、+2σが位置する14.84倍辺りが意識されよう。米ハイテク株が強い上昇を見せるなか、NTロングが優位になりそうだ。
株探ニュース