2024年2月17日 10時00分
富田隆弥の【CHART CLUB】 「視野に入った史上最高値更新」
◆日経平均株価は本稿執筆の2月15日時点で、34年ぶり高値を3万8188円まで伸ばし、史上最高値「3万8957円」にあと770円ほどに迫った。週足チャートの二段上げN波は「3万8598円」だが、ここまでくるとどちらの目標も達成は時間の問題と言える。ただし、史上最高値を捉える局面で一旦「達成感」が台頭してもおかしくない。
◆テクニカル面では、RCI(順位相関指数)が日足、週足ともに高値圏に集まり、移動平均線(日足)の総合カイリ率が34%を超え、信用買い残の評価損益率(9日申し込み時点-6.91%)や空売り比率(13日時点35.5%)が約3年ぶりの水準に低下するなど、高値警戒信号も多く表れている。
◆いまの日経平均株価の上昇は、先物と一握りの値がさ株の上げ、そして売り方の買い戻し(ショートカバー)によるところが大きい。個別株の騰落状況を見ると値下がり銘柄の多い日が目立ち、騰落レシオは1月31日の137.95%をピークに直近2月15日は93.79%と100%を割り込んでおり、個別株全体はじわりと苦しくなってきた。
◆米国市場は13日に“CPI(消費者物価指数)ショック”で急落したが、イベントでは来週21日に発表が予定されているエヌビディア<NVDA>の決算も一つのポイントとなる。東京に春一番が吹いたが、高所に来ている株式市場に対して風雨が勢いを増す場面もあろう。日本株は調整アノマリー(経験則)のある「3月」が近づく。これらを踏まえると、上昇している個別株はそろそろ「吹き値売り」も一策と思われる。
(2月15日 記、次回更新は2月24日10時を予定)
情報提供:富田隆弥のチャートクラブ
株探ニュース
◆テクニカル面では、RCI(順位相関指数)が日足、週足ともに高値圏に集まり、移動平均線(日足)の総合カイリ率が34%を超え、信用買い残の評価損益率(9日申し込み時点-6.91%)や空売り比率(13日時点35.5%)が約3年ぶりの水準に低下するなど、高値警戒信号も多く表れている。
◆いまの日経平均株価の上昇は、先物と一握りの値がさ株の上げ、そして売り方の買い戻し(ショートカバー)によるところが大きい。個別株の騰落状況を見ると値下がり銘柄の多い日が目立ち、騰落レシオは1月31日の137.95%をピークに直近2月15日は93.79%と100%を割り込んでおり、個別株全体はじわりと苦しくなってきた。
◆米国市場は13日に“CPI(消費者物価指数)ショック”で急落したが、イベントでは来週21日に発表が予定されているエヌビディア<NVDA>の決算も一つのポイントとなる。東京に春一番が吹いたが、高所に来ている株式市場に対して風雨が勢いを増す場面もあろう。日本株は調整アノマリー(経験則)のある「3月」が近づく。これらを踏まえると、上昇している個別株はそろそろ「吹き値売り」も一策と思われる。
(2月15日 記、次回更新は2月24日10時を予定)
情報提供:富田隆弥のチャートクラブ
株探ニュース